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2011年8月25日木曜日

次世代作家養成塾:習作&講評「肉人間」船渡川広匡

今日も引き続き、ナンセンスユーモア作家・船渡川広匡の作品をお送りします。
この「肉人間」はタイトルからして秀逸だと話題になりました。
本人によれば、これまでタイトルは考えずに課題テーマをそのままタイトルにしていたそうですが、読者からの要望があってタイトルを個別につけてみることにしたそうです。

作品にタイトルをつけるのはなかなか悩ましい問題です。
商業作品の場合は、タイトルをつける基準はただひとつ、「売れるか売れないか」しかありません。内容はともかく、タイトルだけで消費者に手に取ってもらったり、話題になったりすれば、こっちのものです。
しかし、私たちは商品を作っているわけではありません。自分を表現するための作品を作っているのです。その作品のなかでまず最初に読者に届くのがタイトルです。
「この作品を読んでもらう人に、最初にとどく言葉がタイトル。では、どのような言葉を届けるのがふさわしいか」
という思考が必要です。一概に、「こうすればいいタイトルになる」という王道はありませんね。残念ながら。

で、「肉人間」。
まさにずばりそのもの、内容そのまんま。そしてインパクトのある言葉。
読んでみたい気になりますね。
成功です。
内容的には、私はこの続きが読みたいと思った。肉人間が主人公に自分の肉を食べよと迫ってきた。そのあとどうなるんだろう。主人公は食べるのか、食べないのか。もし食べたらどうなるのか。食べなかったらどんな恐ろしいことが待っているのか。
この続きもまた、船渡川の無意識の暗闇から引っぱりだしてきてほしいものです。どんなとんでもないものが出てくるのか、楽しみでしかたがありません。

(以下、講評つづきと作品本体は養成塾のメールマガジンで掲載しています)

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