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2011年6月20日月曜日

音読ケアは「質のいい呼吸と身体」を作ります

私がおこなっている「音読ケア」は、個人セッションもグループセッションも、ともに、呼吸からスタートする。
ご存知のとおり、精神が不安定になると、呼吸も浅く不安定になりがちだ。また、自律神経が乱れると、呼吸も不安定になる。
これは逆に利用することができる。つまり、呼吸を深く安定させることで、気持ちを落ち着かせたり、自律神経を整えたりできるのだ。
脳はつねに呼吸を監視し、調整している。気持ちが不安定になったり、生活リズムが乱れたり、ストレスを受けたりすると、呼吸の監視と調整がうまくいかなくなる。逆に、意識的に呼吸を安定させることで、脳に信号を送り、調整機能を取りもどすことができる。

まずは呼吸法からスタートし、声や音読を使って自分の身体の「いまここ(プレゼンス)」を意識するエチュードをおこなってもらう。
いわば、自分の声を使った「セルフ・ボディ・スキャニング」だ。
これはとても有効で、どの人もこれをやっている間は「マインドフルネス」を体感し、「いまここ」にいる自分の状態だけに意識を集中することができる。

呼吸法で深くリラックスできるが、しかしこれは決して身体に「楽をさせる」ことではない。
むしろ呼吸筋や姿勢筋にはしっかり働いてもらう必要がある。
深い呼吸はさまざまな呼吸に関係する筋肉を使うが、とくにインナーマッスルと呼ばれる体幹の筋肉を使う。
また、深い呼吸を柔らかく下支えするために、姿勢を保持する必要もある。つまり、姿勢筋にもしっかり働いてもらう。これもまた体幹の筋肉(コアマッスル)を使う。
これらを調整し、場合によっては鍛えていくことで、質のよい呼吸を作ることができる。呼吸の質があがると、身体の使い方の質も向上し、また気持ちも落ち着いてくる。

リラックスした呼吸と身体、そして心のためには、ある程度の筋肉の質と自分の身体への意識の向上が必要なのだ、というお話でした。
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