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2010年11月11日木曜日

ピアニストは MacBook Air 11" を使う(5)

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せっかく MacBook Air 11" を中心にした最小構成の演奏環境を作ったのだから、音の出口の部分もコンパクトでありたい。
この部分については、実はまだ研究中で、満足のいくものにはなっていない。「とりあえず」の現在構成を紹介しておく。

ライブハウスやコンサートホールのように、PA設備が整っている場所なら、こんな心配は不要だ。ミキサーもあるし、スピーカーもある。
が、そういう場所ばかりでやれるとは限らない。
例えば、もう明後日のことになるが、ウェルバ・アクトゥスのメンバーと朗読プログラムを、名古屋演劇練習場〈アクテノン〉の資料室でおこなうことになっている。
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資料室というくらいだから、当然のことながらピアノもミキサーもスピーカーもない。すべて「持ちこみ」ということになる。
私の場合、こういうことはよくある。なぜなら、朗読パフォーマンスのなかで演奏することが多く、それは変な場所でやることが多いのだ。
ギャラリー、喫茶店、路上、仮設のカフェ、さまざまなシチュエーションがある。学校の講堂や教室でやることも多い。
こういうとき、チェックする事項は、優先順に以下のようになる。

(1) PA機材(ミキサーやスピーカー)はあるか。あるならPA専任の人はいるか。
(2) スピーカーはあるか。あるとしたらどのような入力端子を持っているか。
(3) 電源は使えるか。これは屋外/屋内に関わらず。

上記すべてがない場合、完全にスタンドアロンの機材を用意することになる。
一番てっとりぱやいのは、すべてあきらめて、ピアニカとかアコーディオンとか、運搬可能なアコースティック楽器に切り替える、というものだ。しかし、多くの方はご存知ないと思うが、ピアニカもアコーディオンも鍵盤こそピアノの形をしているが、まったく別種の楽器だということだ。ピアノが弾けてもピアニカやアコーディオンが弾けるとは限らない。というより、弾けない。
私は多少練習をしたので、ピアニカは少し弾けるが、アコーディオンはひと前で弾こうという気にはなれない。

明後日の〈アクテノン〉資料室の場合、ともかく電源は使える。知り合いに延長ケーブルとパワーアンプと小型スピーカーを持ってきてもらうことになっている。このアンプに、ミキサーからのメインアウトを突っこめばいい。
しかし、じつはその翌日も別の場所でやることになっていて、それは商店街のイベントなのだ。電源が使えない可能性もある。
こういったことを考慮して、私は写真のようなミキサーとスピーカーを持っていくことにした。
スピーカーはALTECのiPod用のもので、当然でかい音は出ない。ボリュームを無理にあげると音が割れる。そもそも、ミキサーのメインアウトとこのスピーカーのインピーダンスはまるで違っている(はずだ)。
しかし、ミキサーもスピーカーも電池駆動なので、MacBook Air のバッテリーがあがらない限り、ともかく音は出る。そして朗読は人の声なので、こちらもそんなにでかい音を出さなくてもまあいいだろう、という話だ。
この程度の機材だったら、名古屋までかついでいくのもわけはない。全部トローリーバッグに入るし、数日分の着替えをいれても余裕があるほどだ。

というわけで、11月13日(土)は18時から〈アクテノン〉資料室で無料のミニライブをやります。私がどんな機材を使ってどんな演奏をするのか興味がある方は、ぜひお越しください。
また、14日(日)は(そこがどこなのかよく把握していないのだが)名古屋円鈍寺商店街のイベントで、朗読パフォーマンスを披露する予定。私も可能なかぎり演奏で参加します。
(この項おわり)