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2010年11月11日木曜日

ピアニストは MacBook Air 11" を使う(4)

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Macを音源としてキーボード奏者が演奏するときの最小構成は、写真(上)のようなものになる。
KORGのnanoKEYというUSBキーボードで、たぶん5,000円以下で買える。
これを接続し、MacBook Air 側でソフトウェア音源を立ちあげれば、midi信号がキーボードからMacに送られ、ソフトウェアが発音する。
私の場合、LOGIC Studio に付属のMainStageという演奏用ソフトを使うことが多いが、もともとインストールずみのGarageBandなどでもトラックに好きな音源をインサートしておけば、その音で演奏できる。

このnanoKEYでもいいのだが、これだと音源はMacに限られる。キーボードがちっぽけな分、できるだけ幅広い音色作りで演奏を補助したい。
なので、AKAIのiPhone用ポータブルキーポードコントローラーを使えるのはありがたいのだ(写真下)。
見ていただければおわかりのように、これでも最小構成に近い。ショルダーバック一個に全部はいってしまう。
AKAIのキーボードは電池でも動くし、USBバスパワーにも対応している。だから、電源がないところでも動かせる。MacBook Air のバッテリーが保つ限り(約5時間)。

この構成で、MacからはLOGICにセッティングしたループやサンプル音源を流しつつ、MainStageでソフトウェア音源の楽器やシンセを鳴らし(リズムループなども鳴らせる)、加えてiPhoneのアプリであるAKAIの SynthStation からシンセサイザーを同時に鳴らすことができる。
つまり、AKAIのキーボードを弾けば、iPhoneアプリが鳴り、Macが鳴る、というわけだ。Macには演奏と平行してループやサンプル音源を流しておくことも可能。
ただし、音のアウトは4チャンネルになるので、ミキサーが必要になる。
これだけのコンパクトな演奏環境にしてはかなりリッチなサウンドを得られる。

私のように「打ち込み系」ではない「演奏系」の人間にとって、コンパクトでリッチな演奏環境は非常に魅力的で、ありがたいものだ。
もちろん、メジャーなアーティストで、ライブのたびに膨大な機材を搬入したり会場側が用意してくれたりする環境がある人なら別だが、私のように無名の演奏家はそこにある機材を使うか、自前で持ちこむしかない。

次回はこれら音源を実際に鳴らすためのスピーカーとミキサーの構成について紹介してみたい。