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2010年11月9日火曜日

ピアニストは MacBook Air 11" を使う(2)

「ピアニストは MacBook Air 11" を使う(1)」はこちら

電子楽器といえば、まずはシンセサイザー。私も持っている。
単体で音作りはもちろん、シーケンサーからサンプラーにいたるまであらゆる音作りができる高機能シンセサイザーが普及している。「オーディオワークステーション」という呼称も大げさでないほどの高機能で、音質もすばらしい。
しかし、私は単体でこれだけのことができるシンセは持っていない。
ほしいとは思うが、まずその重さがある。気楽に運べない。そしてこれ一台で全部こなそうと思ったら、鍵盤はどうしてもピアノタッチがほしい。となるとさらに重い。そして価格が高い。

私は思いっきり低価格の、軽いシンセを選んだ。KORGのX50というシンセで、とても軽くて安い。鍵盤の両側に頑丈な握り手がついているので、持ち運びがしやすい。
それでもなかなかの高機能で、音の作りこみは充分にできるし、簡単なリズムシーケンスやアルペジエーターも内蔵している。
これだけでもかなりの音が出せるのだが、これを同時に外付けのmidiコントローラーとしてMacにつなぐことで、Macにインストールしたソフト音源やサンプル音源を同時に鳴らすことができる。
Mac側にLOGICのようなトラック編集ソフトを立ちあげておけば、トラックにならべた音源を切り替えて鳴らしたり、トラックに仕込んだサンプル音源やループを鳴らすこともできる。
それをX50の音と組み合わせば、相当複雑なことができる。これ以上複雑になると、こちら側すなわち人間側の処理能力が追いつかない。

X50はステレオアウトで音を出す。Macもステレオアウトで音を出す。つまり、4系統のラインアウトが出てくるということだ。
これらをMIXしてやるためのミキサーはどうしても必要になる。
これはマイクロミキサーで充分だ。4チャンネル以上のミキサーがいくらでも安価で出ている。評判のいいものを選べばいい。
ミキサーがあると、X50とMacの音量の組み合わせを変えることができる。さまざまな音像を作ることができる。
この2台+マイクロミキサーで相当いろいろなことができる。

私はこれまで、ソフトウェア音源を使うためのラップトップとして MacBookPro を使ってきた。15インチか13インチのどちらかだが、どちらにしてもけっこう重い。3キロ以上はある。
これに軽いとはいえシンセとミキサー、そしてペダルやACアダプターやケーブル類を加えると、相当な荷物になる。スタンドも必要だ。
これがいつも大変だった。
いま私は、MacBook Air 11" にライブ用マシンを置きかえようとしている。圧倒的な軽さとコンパクトさだ。
これらをどのようにつないで、どのようにコントロールするのかについては、次回。