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2009年10月19日月曜日

iPhoneで全角スペース

 今回の大阪行きでは、私の役割は演奏がメインということで、持っていく機材をずいぶん吟味した。
 結局、予定していた midiコントローラーが間に合わず、Macを持って行くことにしたのだが、まあなんとかなった。が、いろいろと不便だった。対バンの若い連中が最高の機材を持ちこんでいて、うらやましかった。
 それはともかく、Macを持っていかないという選択肢もあった。iPhoneの音楽ソフトがおもしろく充実してきているので、それを使うという手もあった。が、研究がまだ追いつかず、それも断念した。
 将来的には iPhone 一機だけでやれたらおもしろいのに。もちろん、現地にキーボードかピアノがある、という前提はあるが。

 私の場合、演奏だけでなく、書き物ができなければならない。
 このところ、けっこうiPhoneで書き物をすませている。メールやインスタントメッセージはかなりiPhoneですませているし、ちょっとしたメモは全然問題ない。
 これでBLOG記事が書けないか、ということを前から思っていて、実際にかなり書いてみたりしているのだが、ひとつだけネックがあった。それは、なぜかiPhoneでは「全角スペースが入力できない」ということだ。
 読み物としての日本語の文章は、習慣的に「縦書き」であり、また段落の最初は
「一字下げ」というルールがある。ネットでの縦書きはともかく、これがされていない「ベタ打ち」のテキストには、個人的に抵抗がある。人のものを読む分にはかまわないが、自分の文章はなるべく通常の活字ルールを使って書きたい。ま、これもたんなる好みの問題なのだが。
 iPhoneのソフトウェアキーボードから全角スペースを入力する方法を、私は見つけられなかった。
 苦肉の策で、辞書登録という方法に出ることにした。
 iPhoneにはユーザー辞書の機能はないが、なぜか住所録に登録した人名などは、辞書学習の候補リストに出てくる。なので、住所録に「 」を辞書登録してみることにした。
 住所録はPCのほうで作り、あとでiPhoneと同期させる。
 人名の姓の漢字のところに「 」をPCで入力する。読みはなんでもいい。「あ」でも「ん」でも、あまり普段使わない、しかも打ちやすいものがいいだろう。
 住所録に登録しておいてiPhoneに同期させたら、みごとに全角スペースが入力できるようになった。
 これでMacを持たなくても、どこでもBLOGを書けるという安心ができた。ささやかな、つまらない安心ではあるが。