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2017年5月24日水曜日

つづけて発表する前に

あと三つか四つくらい発表することがあるんですが、その前にちょっとひとこと。
なんでこのようなことに踏みきったのか、について理解してもらえればありがたいのです。

私はこの十数年、いわば自分を「オープンソース化」する実験をつづけてきました。
ブログ、音楽、映像などのコンテンツ、ライブや講座などの活動、ワークショップなども、可能なかぎりフリーでどなたも参加できるように心がけてきました。
場の維持費用など、参加費をいただくこともありましたが、できるだけだれでも参加しやすいようにドネーション制にしたり、安価に設定したりしてきたのです。

自分をオープンソースにする目的は、やはりまず知ってもらいたい、ということがありました。
できるだけ多くの人に知ってもらいたい、利用してもらいたい、自分の存在を貢献に使いたい、ということでした。

おかげでたくさんの人がやってきました。
そしてまた、去っていきました。
いまだにつながってくれている人もいますが、基本的に知ってもらったら、よりクオリティの高いトレーニングができる場へと進んでいくのが普通です。
当然、私のなかでも、自分の場のクオリティをさらにあげていきたいという欲求が高まってきました。

なので、オープンにしていた活動を、いったんクローズドな場に移行してみようと決心したのです。
多くの人に知られたり、気安く参加してもらえるチャンスは減りますが、ある程度固定されたメンバーで継続的に学んでいくことで、学びのクオリティは劇的に向上すると思います。
また、メンバー同士のつながりが生まれたり、そのことが創造性を生んだりするかもしれません。
なにより、どこのだれともわからない者がそこにいない、という安心・安全のニーズも満たされます。

ここからはじまる場に、私は自分のすべてをつぎ込んでみようと思っています。
長年獲得してきたものをこのまま墓場まで持っていくつもりはありません。
全部渡してからおさらばしたいのです。
また同時に、いまこの瞬間もまだ創造性が高まっている実感もあります。
この場からあらたにまたなにかが生まれるかもしれません。
それを自分自身もわくわくしながら待っているのです。