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2013年1月31日木曜日

ひさしぶりのげろきょネットライブはてんトコロと野々宮卯妙

ひさしぶりにUstreamを使って「げろきょネットライブ」の生中継をおこなった。
今年初。
予定ではてんトコロと山田みぞれのふたりの出演だったが、みぞれちゃんがインフルエンザにかかって出演不可能になり、急きょプログラムを変更することにした。
今日おこなうはずだったふたりのプログラムは、次回のネットライブにそっくりそのまま持ち越すことにして、今日はてんトコロに別の演目をやってもらい、助っ人に野々宮卯妙にも出演してもらうことになった。

午後6時前くらいから中継会場の羽根木の家の座敷を片付けはじめ、中継機材の準備。
6時半すぎにてんトコロがやってくる。
演目の変更などについて簡単に打ち合わせて、中継チェック。
NTTのフレッツ光は解約してしまったので、今回はイーモバイルのWiFiルーターを使って中継するのだが、大きな問題はなさそうだ。

ギャラリー(リアル観客)としてゼミ生の菜穂子さん、晩さん、玻瑠さんが来てくれた。
ほかにもてんちゃんの同僚の由美子さんや、前回の体験講座に参加したかおりさんが来てくれた。
ネットライブとはいえ、ギャラリーがいるといないとでは大違い。
もちろん、いてくれるほうがやりやすい。

午後8時、ネットライブ中継スタート。
羽根木猫のムイがいい感じで登場してくる。
冒頭は野々宮卯妙が夏目漱石『永日小品』のなかの一作品「暖かい夢」を読む。
次にてんトコロが魯迅の「薬」の1と2を読む。
最後にふたたび野々宮が2月22日の「沈黙の朗読——初恋」の告知をしてから、「初恋」の一部を読んだ。

ひさしぶりのネットライブだったが、楽しくやれた。
比較的気楽にやれるので、今年はちょくちょくやろうと思う。

終わってから、てんちゃんが差し入れてくれたスパークリングワインを飲みながら、軽く打ち上げ。
10時すぎに解散。

今回のネットライブの模様はUstreamの録画機能を使って録画したので、見逃した方はこちらからご覧いただけます。

訪問販売を共感的に断る

photo credit: Darwin Bell via photopincc

自宅で仕事をしていると、いろいろな訪問販売がやってくる。主婦のかたや、そうでなくてもたまたま家にいる人、あるいは小規模な職場や商店で働いているような人は、訪問販売を受けた経験があるだろう。
ものを売りに来るだけでなく、宗教や新聞の勧誘といったものも来ることがある。
たいていは自分に不要なものなので断ることになるわけだが、どうやって断ろうか苦労している人が多いのではないだろうか。

どっちみち断るのだが、あまり邪険に断りたくはない、あとで嫌がらせを受けても困るし。
というようなこちらの安全のニーズもある。


共感的コミュニケーションでは自分の必要性だけでなく、相手の必要性もおなじくらい尊重する。
訪問販売を受けたとき、反射的にどうやって断ろうか、と考えてしまう行動パターンをいったんやめ、相手のニーズに目を向けてみる。
この人はどんな必要があるんだろう。

すると見えてくるものがあるはずだ。
ノルマがあるのかもしれない、生活のためにお金が必要なのかもしれない、自分の信じることを人にも伝えて広めたいと思っているのかもしれない、ただ修行のために(自分をたかめるために)回っているのかもしれない。
それを相手に確かめてみる。

「ノルマがあって困っていらっしゃるの?」
「自分の信念を理解し受け入れてもらいたいと思ってがんばっておられるんですか?」
というふうに。
すると相手はどう答えるだろうか。
たぶん自分の内側を見て、自分の必要性に気づくか、近づくかするはずだ。
と同時に、自分に興味を持ってもらえたことを無意識に感じているはずだ。
無意識でもそういう感覚が生まれたとき、人は相手のいうことを聴く耳の準備ができる。

相手の答えがどうであれ、あなたは自分の必要性を伝える余地が生まれたことに気づく。
そのとき、自分の必要性を相手に伝える。
無駄なものを買いたくない、必要としていないものを購入できない、あるいは自分にとって大事な時間をすごしているところなので商品の説明や宗教の話をゆっくり聞いていることができない、など。


暴力的な言葉を吐いてドアをピシャッと閉めたり、インターフォンをガチャリと切ったりするよりは少し時間が取られるかもしれないが、後の気分はずっとましなものになるだろう。
たとえ一度きりの関係性だとしても、お互いに人であり、それぞれ大切にしていることがあることを認めて別れることができる。
それはとりもなおさず、自分自身を大切に扱うことでもある。

音読日めくり1月31日:幸田露伴『平将門』

「音読日めくり」を更新しました。今日の音読日めくりは、幸田露伴『平将門』です。

今日のフォトは渋谷のスクランブル交差点です。
マークシティの下、JRと井の頭線をつなぐ通路の窓から見た風景です。

2013年1月30日水曜日

缶詰の一日(音楽製作)

photo credit: Haags Uitburo via photopincc

音楽を作るというのはとにかく時間がかかる。5分の曲を仕上げるのに何度、5分を頭からお尻まで通して聴くことやら。
それだけでも時間がかかるし、曲の準備をしたり、ファイルの整理をしたり、機材の調整をしたり、各曲の音量、音圧、空間感などを整えたり、とにかくいくら時間があっても足りない。

そういえば、カルメン・マキさんとのアルバム『白い月』を作ったときや、ソロアルバム『quiet pictures』を作ったときは、いずれも1週間くらいスタジオにこもりきりになった記憶がある。
ともかく1週間、ほかの仕事を全部シャットアウトして、スタジオに缶詰になっていたことを思いだした。
あのときはなぜあんなことができたんだろう。
いまは1週間という時間を丸々あけて音楽製作に没頭するということがまったくできない。
そういう自分を悲しんでいる。

それはともかく、今日は丸一日、なんとか時間を作ることができた。
いろいろなことにせかされながらではあるが、いったんコンピューターに向かって製作をはじめると集中する。

今回作っているのはソロアルバム『quiet picture 2』で、最初の『quiet pictures』とおなじようなコンセプトだ。
即興でソロ演奏をして、それを第一音源にしてコンピューター上で加工したり音を加えたりして一曲一曲を仕上げ、最後に全体を整える。

今回は元の音源となるソロ演奏を、先日おこなった「玉響のとき Vol.4」での2時間近い連続演奏から取っている。
曲想の変化で音源を切りだしたところ、全部で11曲になり、いくらか短くカットしてCD1枚に収まるような長さに調整する。
音源にいくらか(かなりの)問題があり、作業は難航している。
それでもあと2曲を仕上げて、最後のマスタリングを残すところまでたどりついた。
あとひといき、明日の夜はネットライブなのだが、それまでになんとか終えたいと思っている。

明日のネットライブの詳細はこちら

レディジェーン「ののみずみどりの初望月」ライブの感想

この前の日曜日に行なった下北沢〈レディージェーン〉のライブの感想を少しもらったので、紹介します。
アンケート用紙を用意しておくのを忘れたので、店のチラシの裏を使わせてもらった。
写真はげろきょ仲間の菜穂子さんが撮ったものを拝借。


◎ピアノがサウンド・ランドスケープ的なものから、チェロと出会ってラディカルなニューエイジ、さらにフリージャズに、次第に段階的に連続して激しくなっていったのが面白かった。
朗読は、読み手の感情と朗読が一切乖離しない、徹底して丁寧なものだった。
3人が初めて一緒にパフォーマンスした「作曲」についてのテキスト(The Underground)の朗読には豊かな重層性が感じられた。
その後、テキストに表向き言われていることと真実、現実、又その感情とが遊離している状況についてまで表現しきり、圧巻だった。
翠川さんのチェロはきちんと聴いたのは初めてでしたが、いわば砂時計の時間を人間性に裏打ちされた時間に変化させる強く激しいエネルギーを持っていると思いました。

◎水城さんとは昨日初めてお会いしたばかり、昨日の今日、まったく違和感なく聴くことができた。たき火、薪、など、小さなころのなつかしい言葉がつづられている。進歩していく現在とうしなわれていく過去の悲しみとのはざまに、行き場のない心のサケビを感じた。ひとつの門、とびらがひらかれた。

◎素敵な時間をありがとうございました。即興ってこんなことなの? って初体験だった気がします。Jazzの即興とかは決まったテーマとかフレーズとかがあって、まん中の一部分だったりするでしょ。そういうのと違うゼロから二人、三人が呼応することだけでひとつの作品になって行くっていうのが、とてもスリリングだったし、ゾクゾクしました。
みずきさんのテキストも素敵だったよ。今日は初めて、わーみずきさんってピアニストで作家だったんだ! って認識を新たにした。私は南北朝鮮のやつと地下室のが特に好きだったなー。
卯妙さんに今後読んで欲しいと(卯妙さんが読むのを聴きたいと)思ったのがあるけど、酔っぱらってて思い出せないのでまたこんど。なんかいろんなことを想起しながら楽しませてもらった。

「昏沈(こんじん)」について

photo credit: Ed Yourdon via photopincc

「昏沈」は仏教用語のひとつだが、宗教的意味をはなれて、
「こころここにあらず、なんに対しても集中できず、やる気なくぼんやりとしている」
といった状態をさすこともある。
特徴は「無表情」。

似たような心身の状態として「反芻思考」におちいることがある。
過去にあったなにかの記憶を繰り返し思い出してしまう、まだ起こってもいないことを心配してそのことが思考からはなれない、あるいは遠くはなれた家族や知人のことを心配してそのかんがえを振り払うことができない、そういった繰り返しの思考におちいる状態のことだ。
思い出にふける、というのも反芻思考だ。
これはうつ状態におちいる入口であり、反芻思考を断ち切ることがこころの健康にとって重要である。

昏沈もあまり健康な状態ではない。
昏沈も反芻思考も、ぱっと見はそっくりな外見状態だ。
どちらもぼんやりと無表情で、目には生気がない。
実際、どちらも本人は活力が起こらず、なにもやる気になれない。
昏沈も反芻思考と同様、それを断ち切ることが重要だ。

昏沈も反芻思考もそれを断ち切るには、マインドフルネスをこころがける。
マインドフルネスを実現するにはさまざまな方法があるが、もっともシンプルで基本的な方法は呼吸法だ。
呼吸法をおこない、自分の呼吸を観察する。
自分がいま生きてここにあって、身体とこころがたえず動いていることに「気づく」ことがマインドフルネスにつながっていく。


マインドフルになり、自分自身に気づいている人は、いきいきと自分のニーズを見つめ、行動していくことができる。
この具体的な方法は音読療法の呼吸・音読法にもシンプルにまとめられている。

次回2級ボイスセラピスト講座は2月24日(日)の開催です。
詳細はこちら

音読日めくり1月30日:小泉八雲 Lafcadio Hearn「橋の上で」

「音読日めくり」を更新しました。今日の音読日めくりは、小泉八雲 Lafcadio Hearn「橋の上で」です。

今日のフォトは渋谷のマークシティの下にある岡本太郎の壁画です。
タイトルは「明日への神話」。
JRと井の頭線をつなぐ通路のところにある壁画です。

2013年1月29日火曜日

にしんの粕漬け、オーディオブックリーダー養成講座

朝食ににしんの粕漬けを焼く。

午前中から羽根木の家でオーディオブックリーダー養成講座。
今日は参加者のほとんどがゼミ生(と連続受講者)だったので、きさくな雰囲気でそれぞれのニーズを聞いたり、疑問に答えたりしながら進める。

オーディオブックを取り巻く最近の状況。
日本の特殊事情とその対策。
オーディオブックという商業コンテンツとはなにか、その対価をどうするか(金額設定だけが対価ではない)。
オーディオブックおよびポッドキャストコンテンツの今後の展開希望と、読み手のニーズ。

そんなことを話しあったあと、収録実習。
ブースに入ってもらってひとりずつ読む。

お昼をすぎたので、みんな(総勢8人)でゾロゾロと東松原のカレー屋〈アイキッチン〉に行く。

帰ってきてから、収録したものを聞きながら、コメント。
リップノイズ対策や読みの安定性についても、その対応策を(なごやかに)検討する。

次回2月のオーディオブックリーダー養成講座は2月26日開催予定。
詳細はこちら

2013年1月28日月曜日

2級ボイスセラピスト講座の一日

今日は午前中から2級ボイスセラピスト講座。未明に冷えこんで、うっすらと白いものが日陰に積もっていたが、道路上に積もるほどではなかった。

今日の講座の参加者は3名。
少なめだが、その分じっくりとやれる。
参加者が多いときは、お互いに観察しあったり、疑問点を洗い出したり、大勢でやるエチュードが学べる利点があるが、少ないときも少ないなりに利点がある。

全員遠方から来られた方ばかり。
大阪から、埼玉の飯能から、神奈川の湘南から。
大阪ではボイスセラピスト講座と朗読ライブを組み合わせたイベントをやりたいと思っていて、今回参加のSさんと協力しあって実現に向かえるといいのだが。


午前中は音読療法の位置づけや仕組み、呼吸法についてじっくりやる。
昼休みはみんなで〈ピピカレー〉に行って昼食。
午後は共感的コミュニケーション、発声・音読のエチュード。
ちょっと押して午後5時半すぎに終了。


次回の2級ボイスセラピスト講座は2月24日(日)の開催です。
詳細はこちら

下北沢〈レディジェーン〉での朗読と音楽ライブ「ののみずみどりの初望月」終了レポート

2013年1月17日、日曜日、夜
下北沢の老舗ライブハウス〈レディジェーン〉にて、野々宮卯妙がメインの朗読と音楽のライブ「ののみずみどりの初望月」が終了したので、レポートを書いておく。

午後6時、羽根木から下北沢まで最初は歩いて行こうと思ったのだが、時間が押してしまったので電車でひと駅。
今回はピアノが店にあるので、荷物は軽く、気楽だ。

6時すぎ、レディジェーンに到着。
店の人以外、まだだれも来ていない。
今夜の出演メンバーは、メインの野々宮卯妙と、チェロの翠川敬基さん、そして私。

ピアノを調べながら弾いてみる。
調律がやや厳しいが、受け入れてやっていくしかない。
店のオーナー・大木雄高さんの著書『下北沢祝祭行』があったので、購入する。

野々宮がやってきた。
翠川さんも遅れて(ちょっと心配した)7時前にやってきた。
リハーサルはもともとしないことになっていたので、私は忘れ物(大木さんと翠川さんに差し上げるCD)を取りに羽根木まで、今度は歩いてもどった。


7時20分くらいに店にもどると、すでにお客さんがだいぶいらしている。
ほとんどが知り合いばかりだが、店のお客さんも数人いる。
7時半すぎ、ファーストステージをスタート。
私のソロから。
以下、セットリスト。

1st stage
1. 水城ソロ
 野々宮が入って
2. 農夫
3. Swallowed in the Sea
 翠川が入って
4. この河(野々宮&翠川)
5. 翠川&水城デュオ
6. The Underground
7. 彼は眠らない

2nd stage
4. 鳥の歌(野々宮&翠川)
5. 翠川&水城デュオ
6. 砂時計
7. 祈る人

途中の私と翠川さんのデュオはまったくのフリーセッションで、なにも決めずに初めて、決まっていいところで終わる。
そもそも私は翠川さんとほとんど初対面で、リハーサルもなし、この本番で初めて音を合わせたというフレッシュな関係。
スリリングでありながらリラックスして演奏できた。
野々宮の朗読も大変集中していながらリラックスした感じで、反応性もよく、マインドフルに開いていて、彼女のまるごとお客さんに向かって届けられていくようだった。

ファーストステージが思いのほか長時間(1時間半)になってしまって、びっくりした。
セカンドステージはコンパクトにして、予定の演目をいくつか抜いた。
それでも終わったら10時近くになっていて、最後まで付き合ってくれた皆さんには感謝。
そういえば、おひとりも途中で帰ることがなかった。

終わってから、来てくれた皆さんの感想を聞いたり、翠川さんや大木さんから「おもしろかった」といってもらったりしたこともあるが、そうでなくても今回のライブが非常にクオリティが高く、自分のやりたいことがやれた実感があった。
次へのステップとして重要なポイントとして、あとで振り返ることになるかもしれない。
そして、大木さんからは、またやりましょうという言葉をいただいたことがうれしい。
たぶん5月くらいにまたレディジェーンでやることになると思う。


終わってからNVCを勉強している仲間のはるのさんと野々宮と3人で、最近見つけた気楽な感じの飲み屋さんに寄って、ワインを飲みながら話をする。
そして気分よく家に帰った。

音読日めくり1月28日:久坂葉子「入梅」

「音読日めくり」を更新しました。今日の音読日めくりは、久坂葉子「入梅」です。

今日のフォトは三島由紀夫の絵です。
異才といわれた画家、中村正義が描いたもので、ドキュメンタリー映画「父をめぐる旅」のポスターとして写真美術館に貼られていました。

2013年1月27日日曜日

下北沢〈レディジェーン〉朗読と即興音楽のライブのお知らせ

下北沢の老舗ライブバー〈レディジェーン〉で現代朗読パフォーマー野々宮卯妙の朗読ライブをおこないます。
ゲスト共演者としてチェロの翠川敬基氏とピアノの私が参加し、即興で朗読とからみます。
テキストはすべて水城ゆう作品で、新作も書きおろす予定です。

◎日時 2013年1月27日(日)19:00開場/19:30開演
◎場所 下北沢〈レディジェーン〉
  ⇒ http://bigtory.jp
◎料金 予約・当日とも3000円

 予約先:レディージェーン(03-3412-3947)
※「現代朗読協会からの案内で」とお伝えください。

このライブはレディジェーンの大木さんから直接、野々宮にオファーがあり、大木さんがプロデュースしてくれるものです。
大木さんはカルメン・マキさんの「ペルソナ」のプロデュースも手がけておられます。
実験的、先鋭的なミュージシャンが数多く出演しているレディジェーンから、現代朗読の野々宮に直接声がかかったというのは、大変ありがたく、記念的なことでもあります。
また、チェロの翠川氏にも快く共演を引きうけていただき、ありがたく思っています。
音楽セッションとしての現代朗読の、現時点での最高のパフォーマンスをめざしますので、みなさんどうぞお越しください。

アマゾンでの読者レビュー

私が電書をならべているアマゾンのKindleストアで、買ってくれた知り合いの方が私の本にレビューを書いてくれている。
うれしいので、紹介したい。

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非暴力コミュニケーションのエッセンス満載!
By Riko
レビュー対象商品: 共感的コミュニケーション〔入門編〕 (Kindle版)

人生をしなやかに、丁寧に送りたいと思ったら、是非読んでみて下さい。
家庭内の対話・学校教育・コミュニティ構築・紛争解決まで、世界の様々なシーンで平和的で濃密な関係性を作る「非暴力コミュニケーション(NVC)」のエッセンスが易しい言葉と身近な例で書かれています。
心理学的な知識やスキルを駆使するのではなく、ただそこにいて気持ちに寄り添い、自分が「今、大切していること」を素直に言葉にする。相手を大切にするだけでなく自分を大切にし、お互いの理解・深いつながりを生み出せたら、まさに人生が輝きだすのではないでしょうか。
これからの時代を生きる私たち、必読の書です。


音読日めくり1月27日:北原白秋『第二邪宗門』「青き葉の銀杏のはやし」

「音読日めくり」を更新しました。今日の音読日めくりは、北原白秋『第二邪宗門』「青き葉の銀杏のはやし」です。

今日のフォトは恵比寿ガーデンプレイスの建物の中です。
東京都写真美術館がこの奥にあります。

2013年1月26日土曜日

基礎講座、近所のラーメン屋発見、昼ゼミ、テキスト表現ゼミ

今日の午前中は現代朗読基礎講座の3回め。今回は身体朗読エチュードのひとつ、「立ったり座ったり」朗読のエチュードをいろいろ形を変えてやってみる。
視覚、聴覚、周辺視野、身体感覚、リズム感、タイム感覚など、多くの感覚を連動しなければならないエチュード。
これをやったあとは、身体処理能力が格段にアップしていて、シンプルな朗読は楽々とできるようになる。
最後は汗だくで息も絶えだえになってしまうけれど、運動不足の解消にもなる(笑)。


先日、羽根木の家に来た人が、近所の知らないラーメン屋のことをツイートしていたので、さっそくみんなでぞろぞろと行ってみることにする。
途中、ひさしぶりの佐坂くんにばったりと出くわし、近況を聞きがてらいっしょに行く。

ラーメン屋は〈バサノバ〉という名前で、聞けばすでに10年以上営業しているという。
すぐ近くにある店なのに、全然気づかなかった。
そしてけっこうおいしいので、ラーメン好きの私としてはうれしい。
東松原にあった私好みの店〈武将〉、そのあとに〈哲麺〉が相次いで倒れたばかりなので、なおさら。


午後は昼ゼミ。
それぞれの読みをやったり、エチュードをやったり。
いつものように楽しかった。


夜はテキスト表現ゼミ。
提出された作品をひとりずつ読んでいく。
妊娠中のあい子さんは病院の検査があったので、Google+のハングアウトで参加。
奥田くんは沖縄旅行、KATさんはハワイ旅行、かっしーはイタリア短期留学中など、不在者が多かったのだが、あい子さんの再提出作品も含めてみっちりとやれたように思う。


明日はいよいよ下北沢〈レディジェーン〉での野々宮卯妙朗読ライブ
私はしっかりサポートしよう。
ゲストの翠川敬基さんとの共演も楽しみだ。

音読日めくり1月26日:北原白秋「ペチカ」

「音読日めくり」を更新しました。今日の音読日めくりは、北原白秋「ペチカ」です。

今日のフォトは恵比寿ガーデンプレイスのビルです。
写真美術館に映画を観に行ったときに撮影したものです。

2013年1月25日金曜日

中村和枝ピアノリサイタルに行ってきた

今日も下北沢から渋谷まで歩いてみる。 日中は一日中、すわって音楽アルバム『quiet pictures 2』の製作をやっていたので、故障した膝の調子があまりよくない。
 歩きはじめてすぐに痛みがあって、途中の池ノ上あたりで電車に乗ろうかと思ったが、結局最後まで歩いた。

 東京私的演奏協会第101回演奏会は、中村和枝さんによる松平頼暁さんの現代曲作品「Morphogeneses I・II・III・IV」全4曲の世界初演と、作曲者の松平さんじきじきの楽曲解説であった。
 松平先生は御歳81歳のご高齢で、しかしかくしゃくとしておられて、楽曲解説も理路整然と明快だった。
 中村さんがおっしゃったが、人間の生理に逆らった非常に難解な曲で、練習は難航を極めたらしい。
 なるほど、実際の演奏を聴いてみて、納得した。

 松平先生の楽曲解説のあと、いよいよ中村和枝さんの演奏がはじまった。
 曲はある法則にのっとって複雑に書かれているのだが、それには理由がある。
 松平先生は人間の感情、情念、思考、勝手な思いこみを激しく憎んでいて、それらの究極は愛国心、天皇崇拝、果ては戦争という名の殺し合いにまで進んでしまう、そのことへの抵抗としての曲を作られている。
 難解な曲は、演奏者の感情移入を拒絶する。
 実際に中村さんはピアニストの原存在としてのありようで、ただひたすらに難解な曲を弾きこなすという集中で「いまここ」を提示していた。
 オーディエンスも感情移入や特定のイメージを拒絶され、ただそこに現出する音を受け入れることしかできない。

 難解な曲を、たとえばmidiデータとして打ちこみ、コンピューターで完璧に演奏させることは簡単だろう。
 しかし、それを人間である中村さんが、苦労して練習し、それをひと前で演奏するということの意味。
 人が人であるゆえんはなにか、存在の原点はなにか、表現とはなにか、さまざまなものを問いかける音楽作品であり、演奏パフォーマンスであると私は感じた。
 非常に刺激的なリサイタルであった。

げろきょデー、「初恋」のちらし、パリ話

昨日の日記。

『quiet pictures 2』製作、2トラックめから4トラックにかけて。
羽根木の家へ。
朝ゼミ、昼ゼミ、夜ゼミと、木曜日はげろきょデー。

朝ゼミでは、2月8日の「朗読グランデ」で使うテキスト・坂口安吾の「新春・日本の空を飛ぶ」をKATと菜穂子さんが読む。

朝ゼミ後、みんなでゾロゾロとシモキタへ。
〈心〉でスープカレーを食べ、「初恋」のチラシを置かせてもらう。
ほかに音倉、かまいキッチン、ステイハッピー、古着屋などを回ってチラシを預けて帰ってきた。

昼ゼミではてんちゃんとみぞれちゃんが31日のネットライブの打ち合わせ。
ふたりだけだったので、心置きなく稽古をしてもらう。

夜ゼミでは、佐藤くんの「気にかかり朗読」が未完成ながらおもしろく、今後の進化に期待。
野々宮の「阿部一族」バロック朗読は、バロックからミニマルへと変身していく。
てんちゃんの「薬」は骨外し朗読で楽しそう。オーディオブックの仕上がりが楽しみ。
たるとさんがパリに行ったときの話をしてくれて、マクドナルドでの待ち時間のこととか、メトロでの乗客の様子とか、のんびりしていてまったくあくせく働かない人々のこととか、興味深いことばかり。

音読日めくり1月25日:北大路魯山人「鮎の食い方」

「音読日めくり」を更新しました。今日の音読日めくりは、北大路魯山人「鮎の食い方」です。

今日のフォトはスーパーで売られていたシメジです。
人工栽培のものですが、これは本当はシメジではなく、ヒラタケという種類のキノコだそうです。

2013年1月24日木曜日

音読日めくり1月24日:喜田貞吉「国号の由来」

「音読日めくり」を更新しました。今日の音読日めくりは、喜田貞吉「国号の由来」です。

今日のフォトはバナナのセールです。
スーパーマーケットでのよく見る光景です。

2013年1月23日水曜日

蘭の花芽、外苑前まで歩く、せい家でラーメン、個人レッスン

なにげなく蘭を調べてみたら、なにやら新しい芽みたいなものが。これまで見たことないものなので、ひょっとして花芽?
それにしても、この蘭の名前を忘れてしまった。
花が咲けばわかるかな。

ゼミやワークショップの記録音声の編集作業。
「玉響のとき Vol.4」での演奏を元音源としてあたらしい音楽アルバム『quiet pictures 2』を作ろうと思い立ち、その製作に取りかかった。


髪を切りに行くことにして、いつもの外苑前〈ラルテ〉に予約をいれる。
思い立って、歩いて行ってみることにした。
下北沢、池ノ上、駒場東大前、松濤、渋谷、青山、表参道、そして外苑前と歩いてみた。
距離は6〜7キロくらいか。
所用時間、1時間半。
さすがにちょっと疲れたけれど、楽しかった。
運動にもなったし。


〈ラルテ〉の担当は長谷川さん。
いつものように今日も「お任せ」してみたら、長くしてみたいというので、やってもらった。
だいぶ違った印象にしあがっておもしろい。

カットしてもらいながら話していたことでおもしろかったのが、美容師にはうつ病の人が少ない、ということ。
おそらく髪を切ったり、客とコミュニケーションをとったりと、「いまここ」の意識で仕事しているためではないか。
もちろん店での人間関係などに疲れて病む人はいるのだろうが。


また歩いて渋谷までもどる。
渋谷からは電車で下北沢まで。
歩いていたら、梅丘にあるラーメン店の〈せい家〉が下北沢にもできていたので、さっそくはいってみる。
せい家のラーメンはひさしぶり。

いつも行く花屋に蘭の肥料を買いに行ったら、ワイルドストロベリーの株が安く出ていたので、買う。
去年もひと株買ったのだが、たくさん実がなって楽しかったのだ。

羽根木にもどり、5時からピアノの個人レッスン。
コードの基本、「Cycle of 5th」、リハーモナイズの初歩について、「浜辺の歌」を使って解説。
もともとクラシックピアノはずいぶんやっていて、即興演奏やアレンジについてもヤマハでかなり教わったらしいのだが、まったく違う方法で教えてもらっているといって驚かれた。


夜は安納献ちゃんの「共感的コミュニケーション入門講座」。
献ちゃんはアメリカから数日前に帰ったばかり。

地震、音楽塾第2回、梅丘〈リトルツリー〉でのミニワークショップ

昨日の日記。

4時半、目をさまして布団のなかにいたら、4時45分すぎに地震。震度2くらい?
震源は茨城県沖。
あとで見たら、世田谷は震度1とのこと。
もうすこし大きいように感じたけれど、朝方の静かな時間帯で敏感になっていたのかも。

「水城ゆう音楽塾」の第2回映像を配信スタート。

夜のミニワークショップで使う「虔十公園林」のテキスト印刷。
iText express の青空文庫印刷機能を使って印刷しようとしたのだが、最初その使い方がなかなかわからずに苦労した。
無事にその機能にたどりついたが、たどりついてみたら簡単だった。

夕方、梅丘のホットケーキの店〈リトルツリー〉へ。
歩いて行こうか、下北沢から小田急で行こうか、世田谷代田まで歩いて小田急で行こうか迷ったが、結局下北沢経由で行くことにした。
そしたら駅で今日の進行役の植森さんにばったり。
一緒にリトルツリーへ。

リトルツリーは昔、〈小熊〉というあぶらーめんの有名な店があった場所で、その後花屋になり、そして最近リトルツリーになったようだ。
参加者が来る前に先に私と植森さんはホットケーキをいただいた。
おいしかった。

店にいらした老齢の婦人が参加してみたいということで、もちろん歓迎。
ネット経由で申し込まれた母子連れの方や、ゼミ生、野々宮の友人などが参加して、こじんまりと見にワークショップをやる。
最初に野々宮が宮沢賢治の「虔十公園林」の前半を読む。
ほかにも音読療法の呼吸法をやったり、「虔十公園林」を使って朗読エチュードをやったり。
初めてで段取りがわからず、多少ばたばたしたけれど、なごやかな雰囲気でやれた。
リトルツリーではまたなにかやれるといいな。

音読日めくり1月23日:岸田國士「現代日本の演劇」

「音読日めくり」を更新しました。今日の音読日めくりは、岸田國士「現代日本の演劇」です。

今日のフォトは瓶入りの飲み物、テキストは岸田國士「現代日本の演劇」です。
コーラやジンジャーエール、ビールなど、ガラスの瓶に入った飲料は、もはやなつかしい感じすらします。

2013年1月22日火曜日

電子書籍のレビューで猫の絵プレゼント

これを読んでいる方にお願いがあります(要求ではないので無視してくれてもいっこうにかまいません)。アマゾンのKindleストアに私・水城ゆうの電子書籍コンテンツが出ていますが、そこからお買い上げいただいた際に作品レビューを書いていただきたいのです。

現在出ている作品です。

『共感的コミュニケーション〔入門編〕』
『原発破壊』
『浸透記憶』
『祈る人』

リンクはこちら
いずれも100円から500円という価格です。

で、レビューを書いていただいた方には、もれなく私が描いた猫スケッチの絵はがき3枚セットをプレゼントさせていただきます。
どの作品にレビューを書いたのか、送り先とともにメールをください。
メールはこちら

レビューは正直に書いていただいていいですよ。
まあ、あまりなこき下ろしはアレですが(笑)。

映像コンテンツ:水城ゆう音楽塾 第2回 配信スタートしました

水城ゆう音楽塾 第2回「大衆音楽の誕生と発展、日本のポップス」を映像コンテンツとして配信スタートしました。

■本編はこちら
こちらから試聴できます。

2012年末からはじまって現在も大好評開催中の「水城ゆう音楽塾」。
学校では教わらなかった、そして音楽評論家や演奏者のだれもが教えてくれない音楽の本質に大胆に迫ります。
また、それを知り、水城式即興演奏法のエチュードを学ぶことで、まったく演奏経験のない人も即興演奏を楽しんだり、オリジナル曲を作れるようになる音楽塾。
これが映像コンテンツとして広くご利用いただけるようになりました。

第二回の内容
好評を博した単行本『だれも教えてくれなかったジャズの聴き方』(ブックマン社)の著者であり、即興ピアニストでもある水城ゆうが、音楽全般についての歴史、聴き方、演奏法についておこなった「だれも教えてくれなかった」講義シリーズの第二弾。
第一回で解説した西洋クラシック音楽の歴史を踏まえて、20世紀に始まったポピュラー音楽の成り立ちと経緯、その仕組み、そして日本の大衆音楽に使われている音階について解説する。

 クラシック音楽の終焉
 メディアの登場(放送とコピー文化の始まり)
 賛美歌、ミュージカル、大衆音楽の登場
 黒人霊歌、ブルースの誕生
 ディキシーランドからスウィングへ
 ビバップ革命からクールジャズへ
 モダンジャズ
 リズム&ブルース
 ロックンロール
 フォーク
 ビートルズ、そしてロックの誕生
 フュージョン(クロスオーバー)
 多彩なポップ・ミュージックへ
 日本のポップスの事情
 日本人の音階
 演歌、わらべ歌、唱歌


■音楽塾第1回の紹介とダウンロードはこちら

音読日めくり1月22日:菊池寛「藤十郎の恋」

「音読日めくり」を更新しました。今日の音読日めくりは、菊池寛「藤十郎の恋」です。

今日のフォトは担々麺の店に飾ってあった京劇のお面です。
猿でしょうか。

2013年1月21日月曜日

ルーティーンを守ることから創造性が生まれる

photo credit: Rick McCharles via photopincc

すでにいろいろな人が言及していることなので、いまさら私がいうこともないと思うけれど、自分自身へのメッセージとして書いておくことにする。

古今東西の芸術家や表現者は、とかく、自由奔放な性格で気ままな生活をしていたというイメージがなぜか定着しているけれど、実際にはまったくそうではない。
すぐれた仕事を残すには、気ままで放埒な生活では不可能なのだ。
それはやってみればわかる。
私も自律が足りないために、思うような仕事ができずに悩んでいる者のひとりだ。


テキストであれ音楽であれ絵画であれ、その他さまざまな表現の世界では、創作のインスピレーションはとても微細な信号としてやってくる。
それをキャッチして、大事に育て、作品に仕上げていくのが、アーティストの仕事の主要部分といっていい。

やたらイベントが多く、乱雑で、変化にまみれた生活をしていると、微細なインスピレーションをとらえることなどできない。
毎日、ルーティーンをこなし、静かで変化の少ない生活を守っていなければ、微細な創造的信号をキャッチできない。

多くのアーティストが、毎日、決まりきった退屈な生活を送っていたことはよく知られている。
決まった時間に起き、決まった食事をとり、コーヒー豆の数をかぞえ、おなじ散歩道をおなじ時間に通る。
儀式のようにルーティーンをこなし、創作に向かう。
そんな生活のなかで「ちらっ」とあらわれてくるインスピレーションを確実にキャッチし、人生の真実に肉薄するような表現作品をものにする。
多くの名作はそのようにして生まれた。


私もいま、人生の終わりにさしかかって、どのように最後の作品を残せるかということばかりをかんがえている。
ルーティーン。
これがもっとも重要だ。
起床時間、食事、身体を鍛え本を読むこと、決まった時間に机に向かうこと。
生きる「意味」を大切にするためにも、いまいちどルーティーンを見直してみたい。


夜は午後10時までに眠りにつく。
朝は午前4時すぎには起きる。
起きたら、脳みそがフレッシュなうちに「創作仕事」に取りかかって、5時から8時くらいまでは集中したい。
そのあと、ゴミ出しだの、朝食だの、必要なことをこなして、プールに行けるときは行くし、行けないときはウォーキング(身体を動かすことは大切だ)。

日中は講座やワークショップ、人と会ったり出かけたり。
夕方から夜は講座・ワークショップ、もしくはそれがなければ本を読んだり、映像を見たり音楽を聴いたり。
ようするに、早朝の時間帯が勝負ということだな。


明日からあらためてやる。
つまり、今夜は10時に寝る(笑)。

寒いけどいい天気、富士見台まで音読ケアとピアノ演奏に行く

朝からいい天気。だが寒い。
日のあたらない裏道にはまだ大量の雪が、凍りついたまま残っている。

私の部屋は角部屋で、東と南に向いているので、大変日当りがいい(夏は地獄)。
植物がよく育ってうれしい。
とくに冬の寒い時期にも、寒さに弱い観葉植物や蘭も元気なのでいい。
毎日の植物の世話は手間がかかるけれど、それがまた楽しい。
仕事机の上やまわりにも緑を置いていて、毎日間近に見ていると、すこしずつ動いているのがわかる。


午後は富士見台まで行って、メディカルホームまどか富士見台でのいきいき音読ケアに参加してくる。
今回のメインは音読療法士補のピリカさんで、補助にボイスセラピストのKATさんと日榮さんがついた。
私はほとんどなにもせずに、見ているだけ。

今回も唱歌「冬景色」の歌詞を使ったエチュードをおこなったのだが、最後にそれをみんなで歌うときにピアノ伴奏をした。
まどか富士見台にはグランドピアノがあるのだ。

歌ったあとには、季節の唱歌のメドレー演奏をする。
「たき火」「雪」「春が来た」「どこかで春が」など。
最後にもう一度「冬景色」を歌って終了。


明日は梅丘のホットケーキの名店〈リトルツリー〉で、ボイスセラピストの植森さんがファシリテートする音読と、私と野々宮が協力しての朗読エチュードのイベント。
もちろんおいしいホットケーキをいただきながら。
インフルエンザにかかって来られなくなった人がいるので、予約に1、2名余裕があります。
興味がある方はこちらをどうぞ。

朗読で痩せるか?

photo credit: isergy via photopincc

朗読や呼吸法でダイエット、という本やビデオが売れまくっている。私も実をいえば、朗読ダイエットをうたうことで本を売ったり、集客したり、という誘惑にかられたことが何度かある。
が、結局そのたびに、実証性、客観性、正当性を大切にするために、思いとどまってきた。

実際のところ、朗読とある種の呼吸法にはダイエット効果はある。
これはゼミ生の多くが体感し、証言しているし、実際に現代朗読協会の仲間にはいわゆる「デブ」な人はひとりもいない。
どういうことなのか、少しだけ紹介したい。

朗読では長く吐いていく呼吸を使う。
音読療法で使う呼吸法においても、長くほそく吐いていく呼吸法が重要だ。
これにはふたつの効果がある。

・吐く呼吸のための呼吸筋の強化
・副交感神経の昂進による心身の鎮静化

とくに前者がダイエット効果につながる。
吐くときに使う呼吸筋は、おもに、内肋間筋、腹横筋、外腹斜筋、内腹斜筋といった、深層筋群(いわゆるコアマッスル)を使う。
これは意識的に鍛えにくい筋肉で、これを鍛え、太くすることで、基礎代謝をあげることは期待できる。
また、これらは腹部の筋肉なので、腹部を引きしめる効果も期待できる。
つまり「くびれ」を作る効果があるかもしれない。

以上の事実によって、朗読にはダイエット効果がある、といえるかもしれない。
しかし私はダイエット効果を期待してくる人を集めたいのではない。
結果的にダイエット効果はあるかもしれないし、そのことを喜ぶ人がいてもいいとは思うが、私が望むのは自分を表現したいという切実な気持ちを持った人たちに、現代朗読のすばらしさ、おもしろさを伝えることなのだ。
だからダイエット効果をかかげて売ったり、集客しようとは思わない。

音読日めくり1月21日:牧野信一「地球儀」

「音読日めくり」を更新しました。今日の音読日めくりは、牧野信一「地球儀」です。

今日のフォトはAED付き自動販売機です。
なるほど、自動販売機は電力が来てますからAEDをくっつけておくのはいいアイディアですね。
しかし、とっさのときにAEDを使える人がどのくらいいるのか、そこが問題です。

2013年1月20日日曜日

マダガスカル、玉響のとき、音楽塾、徳久口琴

ゼミ生の木多村さんがひさしぶりに羽根木に来る。マダガスカル帰り。
仕事で半年ほど滞在していらして、その前にも何度か行っていた。
今年もまた行くらしい。

マダガスカルのいろいろな話をたくさん聞かせてもらった。
おもしろいのなんのって。
しかし、日本に帰ってくるのが大変で、帰ってきてからも頭を2針縫う怪我をしたりして、波瀾万丈の近況だ。

録音機材やソフトのことをいろいろ伝えて、実際に音声収録して聞いてもらったり見てもらったり。
私としては「マダガスカル通信」みたいなラジオ的なトークを向こうから定期的に送ってもらいたいものだ。
そうしたらそれを編集して、Podcast番組として流せる。
それほどマダガスカルの話はおもしろい。
一度行ってみたいと思うけれど、たぶん一生行くことはないだろうなあ。


気がついたら午後の「玉響のとき Vol.4」のスタート時間が迫っていた。
いそいで演奏機材のセッティングをする。
フットセラピストの徳久珠央さんもちょっと遅れてやってきた。
Vol.2 も羽根木の家でおこなったので、段取りはわかっている。
予約した方が順番に15分前後のフットマッサージを受けていくあいだに、私がそれを見ながら、外の物音や自分の気持ちの変化にあわせて即興で瞑想的音楽を演奏する、というライブイベントだ。

今回も不思議な時間が流れ、古民家の座敷が異空間になったような感じ。
演奏する私も不思議な流れ(フロー)のなかにたゆたいながら、ずっとマインドフルな状態で演奏をつづけていた。
気がついたら2時間近く、ずっと切れ目なく演奏していた。
通常のライブではありえない。


夕方5時から音楽塾。
といっても、参加者はピリカさんひとり。
今日は「音律」の話と、即興演奏に必須である「相対音感」のエチュードをいくつかやった。
最後にピリカさんに簡単な曲を弾いてもらったが、耳覚えのある唱歌程度の曲ならもう楽譜なしですぐに弾けるようになってきた。


夜は徳久ウイリアムくんによる口琴ワークショップ。
羽根木に初めて来る人ばかり。
さまざまな顔ぶれがあって、ちょっとめずらしい感じだ。
これを書いているいまも、横で開催中。

玉響のとき Vol.4 @羽根木の家(with ミュージック・メディテーション)のお知らせ

フットセラピストの徳久珠央さんがおこなっているフットセラピーと音表現のコラボ企画「玉響(たまゆら)のとき」の第3弾が、ふたたび水城ゆうのミュージック・メディテーションとのコラボで開催されます。

即興演奏による瞑想音楽、フットセラピー、そしてご参加いただく方々とがともに響きあい、また羽根木の家という古民家環境そのものと相まって空間全体がもみほぐされ、またたがいにもみほぐすような経験を提供すべく準備をすすめています。
ゆったりとたおやかな時間を共有できれば幸せです。

◎日時 2013年1月20日(日) 14:00〜15:30
◎場所 羽根木の家
    世田谷区羽根木1-20-17
    京王井の頭線「新代田」駅下車徒歩2分
◎参加費 フットセラピー/お茶・菓子付き 2,500円
     ライブ/お茶・菓子付き 1,500円

フットセラッピーについて……
・おひとり10分程度を演奏中に順番におこないます。
・参加人数に限りがありますので、ご希望の方は早めにお申し込みください。
・定員になりましたら締め切らせていただきます。
☆ライブのみの参加も歓迎です♪

※ご予約はこちらまで
 MAIL : info@roudoku.org
 TEL : 090-9962-0848
 FAX : 03-6893-0595

前回「玉響のとき Vol.2」の抜粋映像はこちら

すべての人が表現しあい尊重しあえる世界になればいい

photo credit: ChrisHaysPhotography via photopincc

本当によく訊かれるのだが、「水城さんはなにが本業なんですか?」
こう訊くたいていの人は、人の「本業」はひとつしかないと思っている。
会社員とか医者とかお百姓とか豆腐屋とか小説家とかピアニストとかこけし職人とか服飾デザイナーとか。
これまで何度も訊かれて、そのつどかんがえてきたけれど、自分がやっていることをある職域をしめすひとつの言葉であらわすのは、無理。

ひとことであらわすのは無理だけど、「ここ見て」といえばわかってもらえるウェブサイトのようなものを整備しておこうと思いたって、現在作業中。
で、書きだしてみた自分自身のキーワード。

文章(テキスト)
 長編小説
 短編、詩、シナリオ、朗読用フリーテキスト
 テキスト表現ゼミ
音楽
 CD
 映像
 作曲
 ミュージック・メディテーション
 即興演奏法
 音楽塾
現代朗読
 協会のゼミやワークショップ・講座など
 演出&出演
音読療法
共感的コミュニケーション

ほかにスケッチとか料理とか、これは趣味の領域か。
これら、自分のなかでは全部ひとつにつながっている。
表現の統一理論というものも最近完成しつつある。

すべての人が表現者として生きればいいと思っている。
ひとりひとりがオリジナルでユニークな、唯一無二の貴重な存在として、お互いに表現しあい、尊重しあえる世界になればいい。

音読日めくり1月20日:河上肇『枕上浮雲』

「音読日めくり」を更新しました。今日の音読日めくりは、河上肇『枕上浮雲』です。

今日のフォトは病院の放射線管理区域の標識です。
レントゲン撮影室のある一角がそのように指定されています。
MRIもありましたが、これは放射線とは関係ないはず。

2013年1月19日土曜日

基礎講座、昼ゼミ、テキスト表現ゼミ、今日もおもしろい

午前10時から現代朗読基礎講座の今期2回め。風邪による欠席1名、連絡なしの欠席1名。
こんにちにおける朗読技術と称しておこなわれている放送技術の成立経緯と、その具体的内容についての解説と実践。
この技術を朗読「表現」としてどのように扱うかについての解説も。

最後に全員、ひとりずつ読みを聞かせてもらう。
共感的なリスニング・エチュードを使って。


午後3時から昼ゼミ。
各自のニーズにしたがって進行。
まずは31日の夜におこなうてんトコロ&山田みぞれのネットライブの稽古。
ふたりともいろいろ工夫してきて、かなりおもしろくなってきた。
私は音楽演奏で参加するつもりだが、ふたりのおもしろさを壊さないように、できればより引き立たせるようにしたいものだ。

佐藤くんが漱石の『それから』を読んだ。
ちょっと思いついて「気にかかり朗読」という演出をつけてみたら、これがめっぽうおもしろく、また佐藤くんもそれにうまく対応してくれたので、これはいつかどこかでやってみたい。

植森さんが賢治の「虔十公園林」を読んだ。
独特の雰囲気のある読みで、いいんだな、これが。
植森さん主催の音読と朗読のワークショップを、ホットケーキで話題の梅丘〈リトルツリー〉で次の火曜日に開催する。
詳しくはこちら


休憩時間に植森さんが〈リトルツリー〉で行なうための音読ワークの呼吸法などを、みぞれちゃんや古川さんや奥田くん相手に稽古していた。


午後6時からテキスト表現ゼミ。
今回のテーマは「初恋」。
昼ゼミから引きつづき、植森さんとみぞれちゃんが参加してくれた。
作品を読んだあと、作品のプロット作りについての解説と練習をやってみる。
みんなであれこれ、プロットの作り方を実践してから、できた設定をそのまま次回の作品テーマとする。
小説というのは、プロットが命なのではない、そんなものは表現の素材にすぎなくて、そこからいかに身体性をテキストのなかに立ちあげていくのかが大切なのだ、という話をする。

音読日めくり1月19日:文部省唱歌(作者不詳)「雪」

「音読日めくり」を更新しました。今日の音読日めくりは、文部省唱歌(作者不詳)「雪」です。

今日のフォトは病院の案内表示です。
整形外科を受診したときに写しました。