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2012年1月20日金曜日

雪を見るたびに思うこと

東京は雪。起きたらうっすらと雪化粧していた。
東京では雪が降るとはしゃぐ人が多い。私は雪国生まれなので雪は全然珍しくない。冷静だ。それどころか、雪に対する記憶はつらいものが多い。とくに私が生まれ育った土地は全国でも有数の豪雪地帯で、私が小学校1年生だった38豪雪のときには4メートルくらい積もった。一階は完全に雪に埋まって玄関が使えなくなり、かろうじて二階の窓から出入りしたことを覚えている。
56豪雪のときにも3メートルくらい積もった。
近年はかなり雪が少なくなっていたが、ここ数年はまた多くなっていて、去年は2メートル以上積もった。
雪が積もれば雪かきしなければならない。家からの出入りはもちろん、道路をあけなければならない。主要道路は除雪車が通るのだが、除雪車は道の真ん中の車が通る部分をあけるだけで、雪は道の両側にうずたかく積まれる。それをどけないと歩けないし、家の出入りもできない。家の車も出せない。
屋根雪をおろすのが大仕事だ。年寄りばかりの家ではとても屋根雪をおろせないので、人に頼むことになる。ひと屋根おろしてもらうと人足費だけで5、6万円くらいかかってしまう。おろした雪の始末を重機で頼むと、平気で10万円以上かかる。これがひと冬に何度もあると、暮らしが圧迫される。
てなことを、雪を見るたびに思うわけです。