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2011年10月12日水曜日

自分の呼吸を観察すること

 マインドフルネスの練習をするとき、まず最初にやるのは、自分の呼吸を観察すること。
 これはマインドフルネスだけでなく、禅でもヨガでも気功でも合気道でも、さまざまなところで推奨されています。それには理由があるんですが、ここでは詳しいことは書きません。
 自分の呼吸に注意を向けると、呼吸自体が自然に変化していきます。速くて浅い落ち着きのない呼吸をしている自分に気がついたとき、その呼吸をコントロールしようとしなくても自然に落ち着いた呼吸に変わっていきます。自分の呼吸に意識を向けるというのは、自分の「いまここ」の存在に意識を向けることだからです。
 不安やストレスで落ち着きがなくなり、速くて浅い呼吸になってしまっているとき、たいていの人は自分の意識は「いまここ」にはありません。過去のすでに起こってしまってどうしようもないことにとらわれていたり、未来のまだ起こってもいないことに不安を感じたりしているのです。それを、「いまここ」の自分自身に意識を取りもどしていくことで、落ち着きを取りもどすことができます。
 呼吸に意識が向いたら、次は足の裏です。大地に触れているその部分へと意識を向け、自分自身の「いまここ」の存在を感じていきます。