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2011年9月14日水曜日

次世代作家養成塾:習作&講評「よろめく」唐ひづる

文章は整えられれば整えられるほど、個性を失っていきます。
子どもの書いた作文を読んでみてください。字をおぼえたばかりの子どもは、思いついた言葉を自由にならべて、意表をつくような文章を作ります。それが小学校にあがり、教科書をあたえられ、作文の宿題をあたえられるようになると、整っていき、そしてどんどん個性をうしなっていきます。
私たちはテキストで自分を表現しようとしている以上、もう一度あの個性を取りもどしたいのです。とはいえ、幼児のように書くわけにはいきません。読者がいるわけですから。
いや、幼児のように書いてもいいのかな?
ひょっとして、幼児のように書いてもいいのかもしれません。自由に、思いつくまま、ストーリーの辻褄も考えず、脈絡もなく書いたものは、読者を楽しませることはできないのか。
そうではないのかもしれません。
その重要なヒントが、この唐ひづるの作品に隠されています。

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