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2011年9月7日水曜日

恥の多い人生を送ってきましたけれども

恥の多い人生を送ってきました。
というのは、太宰治の『人間失格』の冒頭の文章ですが、自分の人生を振り返ってこのように思ってしまう人は多いのではないでしょうか。なにを隠そう、そういう私もそうです。
人生の一点の悔いもなし、という人もいるかもしれませんが、私はそうではありません。悔いばかり、恥ばかり、失敗ばかりです。でも、そのことを、いまの時点でくよくよしてもどうしようもないことです。すべては自分がおこなったこと、自分が選択したことで、それを他人のせいにしたり、社会のせいにしたりしても、現在の自分がなにか変わるわけではありません。
もし変えることができるとしたら、過去ではなく、未来しかありません。
とはいえ、未来もまた、まだ来ていないし、まだ起こってもいないことです。まだ来ていない未来を変えるとしたら、現在の自分を変えるしかありません。
いまある自分で、せいいっぱい、マインドフルに生きること。その結果として、よい未来があるかもしれない。でも、ないかもしれない。もしよい未来が来なくても、フルの自分自身でせいいっぱい生きたという事実はあります。それでいいのではないか、と私は考えています。