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2019年5月31日金曜日

ピアノ七十二候:小満/麦秋至(YouTube)

日本の二十四節気七十二候にちなんだピアノの即興演奏です。
小満の末候(24候)「麦秋至(むぎのときいたる)」をイメージして演奏しています。

映像はこちら

5日おきに新曲が配信されます。
よろしければチャンネル登録をお願いします。

2019年5月30日木曜日

武術はいざというとき(刃物を持った暴漢相手など)役に立つのか

川崎市登戸で発生した凄惨な事件を知ったとき、一瞬ことばを失った。
たまたまその前日にそのごく近くでおこなわれたイベントに参加していたということもあったが、そればかりではない、丸一日この事件が頭から離れなくなってしまった。
亡くなったかたは本当に気の毒だと思うし、怪我されたかたには心からお見舞い申し上げたい。
とりわけ子どもたちが犠牲になったことについて心が痛む。

どうしてもかんがえてしまうのは、自分がその現場にいたらどうしただろうか、ということだ。
現場に居合わせておられた教頭先生がもし自分だったら、どうしただろうか。

たぶんなにもできなかっただろうと思う。
教頭先生の会見のようすを見たけれど、非常に厳しい状況にもかかわらず、懸命に子どもたちを守ろうとして動かれていたことは、心を動かされる。
しかしなにもできなかったご自分を責めておられるようだ。
にもかかわらず、もっとやるべきことがあったのではないかと非難めいたことをコメントする者もいる。
それもわかる。
しかし、もし自分が現場にいたら、ありふれた想像の及ばないような状況がそこにはあり、頭でかんがえるような空想的な行動を取れる人は、おそらくただのひとりもいないだろう。

そんなことを、その日の夜に参加した武術の講習会でまざまざと実感することができた。

毎週火曜日に昭島の駒井先生宅でおこなっている韓氏意拳火曜クラスでは、先日、私のリクエストに応じて、通常の稽古とはちがう内容でご指導いただいた。
登戸の殺傷事件を受けて、ナイフや包丁を持った暴漢がいたときになにができるかについて、いろいろ教えてもらったり、体験的に検証したりしてみた。
かなり勉強になったし、大きな気づきをいくつかいただいた。

刃物を持っている相手にたいしてうかつになにかできるなどと思わないほうがいいとはよくいわれることだが、それが本当にどういうことなのかを実証するシミュレーションを体験させてもらった。
その上でどのような戦略が立てられるのか、日頃どのようなことを心がけておけるのか、さまざまなシチュエーションをシミュレートしておくことは大切であることなど、多くのことを学ばせてもらった。
韓氏意拳の本道の稽古とはすこしそれた内容になったけれど、こういうことも大切だといって丁寧に付き合っていただいた駒井先生には感謝。

もちろん韓氏意拳をはじめとする武術の稽古がまったく有効ではないということではなく、まったく予想できない危機的なシチュエーションで、それでも自分がすこしでも能力を発揮するためには、日頃どんなことができるのか、そのような観点でも稽古しておくことが重要だということだ。

武術の稽古は、あるシチュエーションにおいて相手を圧倒することが有効だったり、あるいは健康法として役立ったりと、さまざまなねらいがあってもいいとは思うが、そもそも「武」というものがなぜ存在するのか、そのおおもとの部分から目をそらさない稽古が肝心だろうと、私は思う。

6月18日:国立・韓氏意拳初級&養生功講習会
駒井雅和中級教練による国立での韓氏意拳初級&養生功講習会を6月18日(火)14時からJR国立駅徒歩5分の会場にて開催します。

2019年5月29日水曜日

6月のおすすめ水城イベント

全部ではありませんが、おすすめのイベントをいくつか紹介します。
とはいえ、現在内視鏡検査で食道に思わしくない組織が見つかったので、その処置法しだいでは予定変更となるものもあるかもしれません(ないことを祈ります)。
あらかじめご了承ください。
明後日の国立春野亭での韓氏意拳と養生功の自主練習会は開催予定です。

まずは臨時朗読ゼミ(水城ゼミ)。
ゼミ生が個人レッスンを受けるタイミングで臨時の現代朗読ゼミを開催しています。
6月は1日、23日、30日、いずれも日曜日午前10時半から約2時間です。
お問い合わせと申し込みはこちらから。

ひさしぶりに開催します。オンライン共感文章講座(Text NVC)です。
メール、ブログ、SNSメッセージなど、文章(テキスト)でのコミュニケーションでお互いに共感したりつながりを作るための表現方法を学び、練習するための講座です。
6月6日と7日の2日連続、それぞれ夜2時間ずつです。
お問い合わせと申し込みはこちらから。

音読療法関係では、ボイスセラピー講座と音読トレーナー養成講座をつづけておこないます。
音読トレーナーの資格取得をめざすかたは、これをつづけて受講することで近道できます。
6月14日(金)14時からがボイスセラピー講座。
お問い合わせと申し込みはこちらから。

6月14・15・16日の3日間が音読トレーナー養成講座です。
お問い合わせと申し込みはこちらから。

こちらもひさしぶりの開催となります。
自力出版オンライン講座を6月20(木)/26(水)/7月4(木)のいずれも夜20時から約2時間ずつ、全3回でおこないます。
お問い合わせと申し込みはこちらから。

ほかにもみつばちイベントや韓氏意拳講習会、名古屋天白や岐阜各務原でのゼミ・ワークショップなどもありますので、ご都合つけば気軽にご参加ください。

2019年5月26日日曜日

ピアノ七十二候:小満/紅花栄(YouTube)

日本の二十四節気七十二候にちなんだピアノの即興演奏です。
小満の次候(23候)「紅花栄(べにばなさかう)」をイメージして演奏しています。

映像はこちら

5日おきに新曲が配信されます。
よろしければチャンネル登録をお願いします。

2019年5月22日水曜日

微速前進だけど楽しい韓氏意拳の稽古

昨夜の韓氏意拳火曜クラスでは、自分なりの発見がいくつかあった。
今朝の稽古でさっそくそのことを再確認してみたのだが、たしかに進展があるように感じて楽しくなった。

昨夜、昭島の駒井中級教練宅K-STUDIOでおこなわれた火曜クラスでは、私のリクエストで、U字転換とそれを含む拳式を練習した。
駒井先生はいつも、
「今日はどんなことをテーマに稽古したいですか?」
と参加者に訊いてくれるのだ。
というと親切そうだが、いつも自分なりに稽古の課題をもって臨んでほしいという先生からの(やや厳しい)指導がある。

別の参加者からは五行拳をおさらいしたいというリクエストもあった。
それらを受けて、稽古が進められた。

いつものことではあるが、あらためて個々の練習体系が相互につながり(U字転換から基本拳式などへ)、どれひとつをとってもおろそかにできないものであることがよくわかった。
以前は注目すべきことがあまりに多くて途方に暮れたこともあったが、駒井先生の系統立てた辛抱強い指導によってそれらがすこしずつつながり、また自分でもすこしずつできるようになっていくのが、最近はおもしろく感じている。

昨夜はU字転換以前の構造の安定性、座ることの感覚をつかむことについて、進展があったように思う。
これが進展したなかであらためて稽古体系をおさらいしてみると、それぞれにまた違った味が生まれて興味深くなる。
微速前進ではあるが、自分なりに稽古内容が進展していくのがとても楽しい。
火曜クラスの稽古仲間のAさんとSさんにも感謝。

火曜クラスは参加者募集中です。興味がある方は私か駒井先生にご相談ください。
また毎週土曜日は昭島K-STUDIOにて駒井中級教練の指導を受けての稽古ができます。
詳細はこちらからどうぞ。

2019年5月21日火曜日

鈴鹿、名古屋、弾丸ツアー

このところ、毎年の恒例になっていたのだが、GEN-Japanが主催するガイアエデュケーションという教育プログラムの公開講座の講師をつとめるために、鈴鹿市に行ってきた。

金曜日・5月17日の午前中に国立を車で出発して、午後3時に鈴鹿到着。
白子という地区にある〈カフェ・ウノ〉で、NVCと音読の仲間の矢田恵理子さんと合流。
例年ならこのタイミングに合わせて何人かと交流会を持つのだが、今年はみなさんのご都合がつかないようで、恵理子さんと、去年の音読の会に参加してくれたもうおひとりと、おいしいコーヒーをいただいた。

このおふたりは、この夜急遽おこなうことになったピアノと朗読の夕べと、翌日の公開講座にもおいでいただいた。
本当にありがとう。

夜は鈴鹿市内のカルチャーステーションで、私のピアノ演奏と野々宮卯妙の朗読による会を開かせていただいた。
急な申し出にもかかわらず、心よく受け入れて準備してくれたGEN-Japanの片山弘子さんとスタッフの皆さんに心から感謝したい。
おかげさまで、とても楽しくみなさんと交流できたし、また私たちの「いま」の表現を聴いていただく事もできて、満ちたりことができた。

夜は、昨年も心づくしの晩ご飯でもてなしていただいた中井さんのお宅にお邪魔して、食事と飲み会、そしてそのまま泊めていただいた。
飲み会ではうっかりマッコリを飲みすぎて酔っ払ってしまったのだが、心よくお付き合いいただいたみなさんに感謝。

翌18日は午後に公開講座ということで、午前中にすこし時間があったので、白子地区にある型紙資料館に行ってみた。
着物の柄の型紙として江戸小紋がよく知られているが、この白子地区にはもっとずっと古くから型紙技術が発達していたらしく、展示内容に驚きの連続だった。
ここは一見の価値あり!

そして昼にカルチャーステーションに行き、弘子さんや、立教の空閑先生らと昼食。
午後1時半から公開講座。
身体ワークなどもまじえてボディNVCのワークをおこなったりしつつ、たくさんのかたに聴講していただいた。
終わってからの質疑応答も熱のはいったものになったし、持参した『共感的コミュニケーション』の本をたくさんお買いあげいただいたのもありがたかった。

終了後は鈴鹿をあとにして、名古屋へ。
友人の俳優で朗読家の榊原忠美宅におじゃまして、ご家族のみなさんと飲んだり食べたりしながら歓談したあと、こちらでぐっすりと休ませてもらった。

翌日は天白〈アロマファン〉で毎月恒例の現代朗読のワークショップ。
こちらもまた身体表現の練習をさまざまな角度からおこなった。
そしてステージパフォーマンスをめざした群読シナリオの練習もおこなった。
これでツアーの全イベントが終了。
ワークショップにわざわざ東京から参加してくれたゼミ生のユウキに同乗してもらい、東京に戻る。
道中、私の音楽談義に付き合ってくれたおかげで、眠気に襲われることもなく、ほとんど休憩なしで一気に国立まで走ることができた。
感謝。

今回のツアーではたくさんの人にお世話になり、また見たり聴いてくれたりしてもらって、心からの感謝の念がたえない。

ゼミ生が個人レッスンを受けるタイミングで臨時の現代朗読ゼミを開催します。現代朗読については水城ゆうブログ「水の反映」の「現代朗読」ラベルをご参照ください。5月26(日)10時半から約2時間。

2019年5月20日月曜日

ピアノ七十二候:小満/蚕起食桑(YouTube)

日本の二十四節気七十二候にちなんだピアノの即興演奏です。
小満の初候(22候)「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」をイメージして演奏しています。

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2019年5月15日水曜日

ピアノ七十二候:立夏/竹笋生(YouTube)

日本の二十四節気七十二候にちなんだピアノの即興演奏です。
立夏の末候(21候)「竹笋生(たけのこしょうず)」をイメージして演奏しています。

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5日おきに新曲が配信されます。
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2019年5月13日月曜日

YouTube:夏目漱石の長編『道草』の収録がはじまる窪田涼子の朗読とトーク

オーディオブックの企画製作会社アイ文庫では、しばらく中断していたオーディオブックの収録が再開されています。
とくに夏目漱石の中長編作品のコンプリートをめざし、収録がはじまっています。

大阪在住のナレーターで朗読者の窪田涼子は、すでに夏目漱石の長編『それから』を収録・リリースしていますが、あらたに『道草』の収録がスタートします。
窪田涼子と朗読演出の水城ゆうによる、冒頭部分のパイロット朗読とトークをお送りします。

映像はこちら

2019年5月12日日曜日

YouTube:音読療法の概要@ボイスセラピー講座より

音読療法(ボイスセラピー)とはどういうものなのか。
どのようなことをやるのか、どのような経緯で生まれたものなのか、どのような場面で活用できるのか、といったことについて、ボイスセラピー講座の冒頭でファウンダーの水城ゆうが話したことを抜粋しました。
興味のある方はご覧ください。

映像はこちら

6月14日:ボイスセラピー講座@国立
呼吸や声を使って自分自身や身近の人を癒し活力を養うボイスセラピーの概要を学び、身につけるための講座です。この講座の受講修了が音読トレーナーの資格取得講座の受講要件となります。6月14日(金)14時からJR国立駅徒歩5分の会場にて開催。

6月14・15・16日:音読トレーナー養成講座
介護予防や健康促進ワークに最適な音読ワークをファシリテートできる「音読トレーナー」の資格を取得するための2泊3日の合宿形式講座を6月14日(金)夜から16日(日)の三日間にわたって、JR国立駅徒歩5分の会場で開催します。

2019年5月11日土曜日

YouTube:公開超速上達ピアノレッスン生大募集!

大募集します!
まったくピアノが弾けない、あるいはちょっとだけ習ったことのある人を対象に、一か月で好きな曲が一曲弾けるようになるためのYouTube公開レッスンをします。

楽譜が読める必要はありません(読めてもかまいませんが二段譜は使いません)。
この映像の男子はこの日一日、というかたった10分のレッスンで、まったく弾けないところからここまで「ちょっと弾ける」程度になりました。

国立春野亭まで直接来れる人を募集します。
無料ですが、YouTubeに映像公開されることが条件となります。
人数に限りがありますので、水城ゆうまで直接ご連絡・ご相談ください。

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2019年5月10日金曜日

YouTube:現代朗読(Verva Actus)ワークショップ@名古屋天白アロマファン

名古屋天白の民家スペース〈アロマファン〉にて毎月、現代朗読(ウェルバ・アクトゥス)のワークショップを開催しています。
映画の撮影が同時進行でおこなわれ、最終的にはライブ公演として発表することを目標としています。

2019年4月にそのプレワークショップとしておこなわれた稽古の模様のごく一部を、抜粋しました。
雰囲気の一端を感じていただければと思います。

ワークショップは毎月開催していますが、単発体験参加も歓迎です。

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ピアノ七十二候:立夏/蚯蚓出(YouTube)

日本の二十四節気七十二候にちなんだピアノの即興演奏です。
立夏の次候(20候)「蚯蚓出(みみずいずる)」をイメージして演奏しています。

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2019年5月9日木曜日

日本みつばちの蜂場を見つけた

田舎でも職業的な養蜂家というわけではなく趣味と実益をかねてみつばちを飼っている人がけっこういる。
そういう人から純粋蜂蜜を格安で買ったりしたこともあるが、たいていは西洋みつばちで、年配のおじさんたちが蜂蜜を採るのが目的だったりする。
家族や知り合いにも喜ばれるし、たくさん取れればお金にもなる。

日本みつばちはその点、効率はよくない。
いろいろな調査結果があるが、だいたい西洋みつばちの半分から3分の1くらいしか量が採れない。
しかし、日本みつばちは在来種であり、もともとこの地に(人間が現れるより前から)生息していた動物だ。

みつばちは自分以外の動植物の命を奪うことなく生きている数少ない種のひとつなので、外来種の西洋みつばちでも環境にあたえる影響は少ないかもしれないが、それでも外来種が増えるより在来種を大切にしたいし、在来種が生きていける環境を保護するのが全体の環境保護につながることはまちがない。

日本みつばちを飼う、あるいは日本みつばちを応援するというのは、環境運動に参加することとおなじことになる。

前置きが長くなったが、私の生まれ故郷である福井県奥越地方にもみつばちを飼っている人がたくさんいる。
プロの養蜂家もいれば、趣味で飼っている人もいる。
たいていは西洋みつばちだが、今回、日本みつばちを飼っているという人の噂を伝え聞いて、その蜂場をたずねてみた。

聞けば、川のそばの雑木林の脇にある古い墓石の下に日本みつばちが自然巣を作っているのを見つけて、近くに待ち受け箱を置いてみたところ、うまく入居してくれたとのことだ。
それが分封して、それも待ち受け箱に入居してくれて、いまは2群がいる。
待ち受け箱はさらに2箱置いてある。

去年は蜂蜜がたくさん採れたと喜んでおられたが、蜜蝋はどうしたのかと聞くと、使い道がわからないので全部捨ててしまったという。
あらまーもったいない。

ともあれ、日本みつばちが元気で生息していける環境がここにあるというのは喜ばしいことだ。
とりあえず、私も1箱置かせてもらうことにした。
はいってくれるとうれしいのだが。

2019年5月8日水曜日

アイリッシュ・ウイスキー「キルベガン」

このウイスキーは私が若かりし頃バーテンダーをやっていた店にも置いてなかったので、今回初めて口にした。
けっこうポピュラーなブランドなのに、なぜか飲む機会がなかった。

2014年にサントリーがこのキルベガン蒸留所を買収している。
キルベガンというのは、この蒸留所があるアイルランドのちいさな村の名前だ。

調べてみると、1757年にブルスナ蒸留所として創業した最古の蒸留所のひとつで、その後紆余曲折あって、1953年には一度営業を停止してしまうのだが、1988年にキルベガン蒸留所として再開した。

飲んでみると、これはなんとまあ飲みやすい。
アイリッシュなのでスコッチ特有のスモーキーフレーバーはもちろんないのだが、果物系のかおりと甘みが口中に残り、それがまたしつこくないすっきりと消えていくので、ついつい杯を重ねてしまう。
常用酒としておけるほどの手頃な価格なので、もっと人気が出てもいいのではないかと思う。

つい進みがちになってしまう口あたりのよさを、ぐっとがまんして一杯だけいただき、アリステア・マクラウドの短編など再読しながら気分よく眠ってしまう、というのが最良の楽しみかたにちがいない。

2019年5月7日火曜日

実家帰省中、とその予定など

今週は北陸に帰省中。
こちらは昨日の前線通過の雷雨以来、気温がさがって、けっこう寒い。ストーブつけてる。

朝から水漏れする池の補修のため、水を全部くみ上げた。
ホームセンターで防水コンクリートを買ってきたので、このあと目張り作業の予定。

デスクワークとしては、窪田涼子の朗読パフォーマンス「あなたの制服」の映像と音声編集、『音読日めくり366日』の書籍編集など(まだ2月)。
明日は福井県立病院に行って、ピアノコンサートをおこなう。
明後日は実家音読カフェ。

土曜日は伊那市で共感カフェをおこなうことになった。
お近くの方など参加に興味がある方は私まで直接お知らせください。

ガイアエデュケーション、今年も

えこびれっじネット日本(GEN-Japan)主催の教育プログラム「ガイアエデュケーション」の公開講座の講師に、今年も呼んでいただいた。
今年は5月18日(土)の午後、鈴鹿カルチャーステーションでの開催。

たしか、今年で三年めになる。
毎年、鈴鹿市でおこなわれる公開講座に呼んでいただいていて、みなさんとの交流を楽しんできた。
今年も楽しみだ。

参加費無料でどなたも気軽に参加できるようで、くわしい情報はこちらからご覧ください(Facebookイベントページ)。

参加申し込みフォームはこちら

これとは別に、鈴鹿のNVCの学びグループの人たちとも、前日の17日に交流会を持つことになっている。
興味のあるかたは直接私までお知らせください。

2019年5月5日日曜日

子どもの日が誕生日のゼミ

ご無沙汰、不義理をしている方々から、誕生祝いのメッセージやらメールやらたくさんいただいて、恐縮している。
そうじゃない方からもいただいて、おひとりおひとりにお礼をのべたいところだが、物理的に大変なので、いまこの書きこみをもってお礼に代えさせていただく。
ありがとうございます。

そうなのだ、5月5日子どもの日が私の誕生日なのだ。
その今日は午前中から朗読ゼミだった。
体験参加がおひとり、もうひとり申し込みがあったのだが、体調不良で来られないとの連絡をいただく。
せっかくの連休に気の毒なことだ。

ゼミ生ユウキから誕生祝いのケーキをいただいたので、合間にみんなでいただく。
ごちそうさま。
ゼミではあいからず、テキストの内容を伝えることではなく、どう読むかでもなく、テキストを読んでいる自分という現象の変化をとらえつづけるための練習をしたり、なんのためにそういう練習をするのかを確認したりした。
もちろん自分という生命現象を伝えるためであり、未知なる自分自身を探求するためにおこなう練習だ。

朗読でなくてもいいのだが、テキストを読むというシンプルな行為がもっとも明快に自分自身を教えてくれると思っている。
そこから出発して、より深く鋭い表現の世界のエッジへと切りこんでいくこともできる。
私が好んでおこなっている即興音楽との共演も、玄妙な生命表現世界への扉となっている。

よく、
「今日が人生最後の日と思って生きなさい」
ということばがあるが、私には、
「今日生まれたばかりだと思って生きなさい」
のほうがしっくり来る。
もちろん残された時間には限りがあって、それは観念としては日々短くなっていっているはずなのだが、どのくらい短いのか、あるいは長いのかは、自分には知りようがない。
知りようがないことについては語らないことにして、いまこの瞬間を、今日この一日を、これからつづくかもしれない時間のスタートとして生きられたらと思う。


5月12日:臨時朗読ゼミ(水城ゼミ)
ゼミ生が個人レッスンを受けるタイミングで臨時の現代朗読ゼミを開催します。現代朗読については水城ゆうブログ「水の反映」の「現代朗読」ラベルをご参照ください。5月12(日)/26(日)、いずれも10時半から約2時間。

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ピアノ七十二候:立夏/蛙始鳴(YouTube)

日本の二十四節気七十二候にちなんだピアノの即興演奏です。
立夏の初候(19候)「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」をイメージして演奏しています。

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2019年5月4日土曜日

YouTube:現代朗読・野々宮卯妙のライブ朗読「夢十夜・第五夜」

2019年4月27日、国立〈キノ・キュッヘ〉で開催されたオープンマイクイベントに、現代朗読の朗読者・野々宮卯妙が出演しました。

野々宮はこのところ、このオープンマイクに何度か出演していて、夏目漱石の「夢十夜」から読むのが恒例になっています。
今回は第五夜を朗読しました。

 朗読 野々宮卯妙
 演奏 水城ゆう

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2019年5月2日木曜日

夏目漱石『行人』のオーディオブックは仕上がり14時間予想

今日も『行人』(朗読・野々宮卯妙)のオーディオブック収録をおこなった。
全部で166節に分かれていて、1節が5分前後の長さなのだが、仕上がり予想時間の計算が間違えていた。
6時間ではなく、約14時間になることがわかった。
今日の収録で15分の1くらいが終わった。

もちろん終わったのは収録だけで、編集やマスタリング作業が残っている。
これまでの経験では、収録にかかった3倍以上の時間がかかる作業だ。
朗読者の全身全霊の朗読表現を、さらに楽しんでもらえるように磨きをかけるためなので、やりがいはある。
孤独な作業だけれど。

今月は出かける用事やイベントが(とくに野々宮に)詰まっているので、あと何回収録時間を取れるかわからない。
できれば全体の3分の1くらいは進めたい。

それにしても『行人』はこれまで読んだことがなかったけれど、なかなかおもしろい小説だ。
あたりまえだ、なにしろ夏目漱石なのだから。

5月5日:臨時朗読ゼミ(水城ゼミ)
ゼミ生が個人レッスンを受けるタイミングで臨時の現代朗読ゼミを開催します。現代朗読については水城ゆうブログ「水の反映」の「現代朗読」ラベルをご参照ください。5月5(日)/12(日)/19(日)、いずれも10時半から約2時間。

夏目漱石『行人』ひさしぶりのオーディオブック収録

オーディオブックのアイ文庫は創業当初から夏目漱石作品のオーディオブック化に取りくんでいて、長編作品もすでに多くリリースしている。

すでにオーディオブック化してある夏目漱石の中長編作品はつぎのとおり。

『吾輩は猫である』
『坊っちゃん』
『草枕』
『虞美人草』
『三四郎』
『それから』
『門』
『彼岸過迄』
『こころ』

短編も「夢十夜」や「文鳥」など多くある。
多大なる時間と労力を使って、それぞれの朗読者といっしょに作りあげた大切な作品群だ。

たとえば『吾輩』は20時間以上の作品になっている。
20時間の録音物を作るのに何時間くらいかかるかご存じだろうか。
収録、編集、マスタリング、テーマ音楽製作などを経て完成する。
かかりきりになって何日も、ひょっとして何週間もかかることは想像いただけるだろう。
それだけの労力をかけても、またオーディオブックを作りたいと思う。

なぜか。
それは収録が楽しいからだ。
朗読者との共同作業である収録の時間。
時間を超えて形になって残る作品を録音する作業なので、こまかいミスは許されない。
読みちがえはもちろんのこと、ノイズも排除したい。
できればよい音質で長らく聴いてもらえるようなコンテンツを残したい。

かつてアイ文庫は専用スタジオを持っていたこともある。
地下倉庫を改造した広いスタジオだったり、きちんとした音楽スタジオを借りていたこともあった。
しかし経済的理由でこれらは手放した。
いまは普通の民家の一室で録音している。

幸い住宅地で静穏な環境だが、スタジオとはちがって音質には気を使う。
一般の方には聞き慣れないことばかもしれないが「部屋鳴り」という現象がある。

音響スタジオは吸音材が張りめぐらされ、音が反響するようなことはまずないが、住宅の一室だと壁や窓ガラスや床が、材質によっては音をはねかえす。
朗読者の発した声が直接マイクに届くのと、部屋で反射して届くものが重なり、ときには汚い響きが作られてしまうことがある。
それを避けるために、それなりの工夫がいる。

収録機材やソフトウェアはとても安価になって助かっている。
しかし、これらを操作する人間は、音響についての知識やセンス、感受性が修練されている必要がある。

そしてなにより重要なのは、音質ではなく、朗読者の読み方、すなわち「表現」だ。
「この作品をどのように読むのか。どう表現するのか」
音質の善し悪しなどよりはるかに大切な問題だと、私はとらえている。

アイ文庫以外にも多くの会社がオーディオブックを作っていて、それぞれに収録ディレクターがいる(なかには朗読者に丸投げのところもあるらしいが)。
その仕事の多くは、読みまちがえのチェック、ノイズチェック、イントネーションや発音のまちがいのチェックといったものだ。
私もそれをおこなうが、それ以上に重要なのが、表現に関わるディレクションだ。

文章や作品の解釈、セリフの表現、全体のトーン、身体の使い方など、さまざまなディレクションをおこなっている。
私のような朗読演出をオーディオブック収録でおこなえるディレクターはとても少ない。
朗読演出ができるディレクターを育てる環境が、そもそもない。

最近、かつて新潮カセット文庫を作っていた方と仕事でご一緒する機会ができたのだが、その方も朗読演出の重要性を強調しておられた。
ニッポン放送で朗読番組に関わっていた方とも、以前そのような話をしたことがある。

朗読演出において大切なことはなんだろう。
私が注意しているのは、つぎのようなことだ。

・ひとりひとりの朗読者の個性を見極めること
・朗読者が安心してのびのびと表現できるように対話をこころがけること
・本の内容ではなく朗読者の存在そのものが伝わるような作品をめざすこと
・ミスは気にしない(とりなおせばいいのだ)
・無理なスケジュールは組まない(朗読者の快適なペースが重要)

今日は国立春野亭の1階で野々宮卯妙に夏目漱石の長編小説『行人』の出だしを読んでもらった。
長い収録の初日だ。
新聞に連載された小説で、1話5分ほどの長さのものがつながっている。
全部で166話ある。
のべ6時間くらいになる予定だ。

ほかにも窪田涼子や岩崎さとこなど、信頼のおける朗読者に他作品の収録を依頼している。
これら夏目漱石作品だけでなく、とりたい文学作品がまだまだたくさんある。
すぐれた朗読者に集まってもらいたいし、またそういう人を育てていきたいとも思っている。

興味がある方は、まずは現代朗読ゼミに顔を出してみてほしい。

5月5日:臨時朗読ゼミ(水城ゼミ)
ゼミ生が個人レッスンを受けるタイミングで臨時の現代朗読ゼミを開催します。現代朗読については水城ゆうブログ「水の反映」の「現代朗読」ラベルをご参照ください。5月5(日)/12(日)/19(日)、いずれも10時半から約2時間。

YouTube:現代朗読ゼミ生ユウキの初ライブ朗読「Depth」

2019年4月27日、国立〈キノ・キュッヘ〉で開催されたオープンマイクイベントに、現代朗読ゼミ生のユウキが初めて出演しました。
今年になってから朗読の稽古をはじめたユウキが、ひと前で朗読するどころか、なにかを表現するのはこれがまったくの初体験。
貴重な記録映像です(笑)。

「Depth」作・水城ゆう
 朗読 ユウキ
 演奏 水城ゆう

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2019年5月1日水曜日

還暦からの肉体改造実験

というようなおおげさなことではないけれど、毎日のちょっとした心がけで自分の身体が変わっていくのがおもしろい。
やせたいとか、かっこよく筋肉質になりたい、というのもあるかもしれないが、筋トレや運動や食事に気をつけることで、体調がよくなっていったり、持久力や集中力が生まれてくるのがいい。

持久力と集中力はおなじことだという実感がある。
あるていど持久力がなければ集中はつづかない。
集中力は持久力に支えられているような気がする。
持久力をつけるためには、やはり体力をつける必要がある。

本来ならわざわざトレーニングしなくても必要な体力はそなわっているはずだが、あまりに身体を使う普通の生活仕事から離れすぎてしまった(私を含む)現代文明人は、心がけて身体を動かしたりトレーニングをしないと、本来の体力を維持できなくなってしまっている。
問題は、そのトレーニングや運動が、部分的で局部的な偏りのあるものになってしまいがちということだ。

文明化する前の、自然のなかで生活していた人間は、どんなふうに身体を使っていたのだろうか。
その原始の人の身体が、本来私たちにそなわっているはずの身体能力なのだろうと思う。
先日の韓競辰老師の韓氏意拳講習会でも、そのようなことが座学で語られた。

この1年くらい、つとめて運動を増やし、筋トレも心がけてきたのだが、ちっとも身体が変わらず、体脂肪もあまり落ちなかった(太りもしなかったけれど)。
韓氏意拳の駒井教練にそのことを相談したところ、いろいろ聞いていただいて、結局、絶対的に食べる量が少ないのだ、という結論に達した。
私の食生活を聞いて、
「それはダイエット食ですね」
といわれた。
たしかに、いわれてみればそのとおり。
太りたくないあまり、糖質はなるべく取らないようにしているばかりでなく、食事そのものの量がとても少ない。
基本的に1日2食、といっても1食は軽く。
日によっては1日1食のときもある。
そりゃ肉はつかないか。

ちょんと食べることにして、1週間前からつとめて1日3食、がんばって間食も、ただしなるべく糖質ではなくタンパク質を多くとるようにした。

結果、順調に太って、体重はたちまち3キロ増。
ただし筋肉量はまだそれほど増えていない。
体脂肪も増加しているわけではないけれど。

ようするに、たくさん食べて、運動しなければ余った分は脂肪になる。
運動すれば筋肉になる。
それだけのことだ。
しっかり食べてしっかり運動する、身体を作るというのはこれだけの話だ。

というわけで、年齢とか虚弱体質とか、骨格が細いとか、そんなことは一切気にせず、ちゃんと食べてそれが身につくように身体をせっせと使うようにしよう。
と簡単にいうけれど、これはすなわち、生活そのものを変えるということなので、なかなか大変な面はある。
が、やればやっただけ自分の身体に結果があらわれるので、ちょっとおもしろい。

今朝も走ったり筋トレしたり、運動してきた。
それはそれとして、こまめな家事労働(掃除とか洗濯とか)はちゃんと身体を使えばいい運動になると思っている。
身体を使うこと、動かすことをいとわないじじぃになろう。
困ったことに、編物だの、ものを書くことだの、ピアノを弾くことだの、じっとしていることばかり大好き人間ではあるんだけどね。

年号が変わったことより日々自分自身が変わりつづけていることに注目したい

昨日の夜は昭島K-STUDIOまで駒井韓氏意拳火曜クラスに行ってきた。
一昨日受講した韓競辰中級講習会の内容のおさらいができて、大変ありがたかった。
中級教程はかなり複雑で、通りいっぺんで覚えられるものではないし、もし覚えたとしてもうろ覚えでは質の高い稽古はまったくできない。
中級教程の椿法、試力、歩法の一部をおさらいして、要点を駒井教練にチェックし、足りない点と自分稽古の注目ポイントを教えてもらう。

これで(平成の)一連の韓氏意拳のイベントが一段落。
( 令和の)今日からはちょっと落ち着いて仕切り直し。
積み残していることもたくさんあるので、元号が変わったこととは別に浮かれることなくひとつずつ片付けていこう。

今日はこのあとちょっと走りに行ってくる。
身体を作るために先週から食事量を大幅に増やしていて、体重も順調に増えているのだが(これについてはあらためて書きたい)、筋肉量も体脂肪もおなじように増えてしまっていて、困った。
ねらいとしては、筋肉量を増やして体脂肪を減らしたいのだが。
単純にまだまだ運動不足ということなのかもしれない。
自分の身体のことながらなかなかおもしろい観察材料なので、じっくり検証してみたい。

そのあと、今日はひさしぶりにオーディオブックの収録。
野々宮卯妙に夏目漱石の長編小説の朗読に取りかかったもらう。
アイ文庫では漱石の中短編小説のオーディオブック化コンプリートをめざしている。

ゼミ生が個人レッスンを受けるタイミングで臨時の現代朗読ゼミを開催します。現代朗読については水城ゆうブログ「水の反映」の「現代朗読」ラベルをご参照ください。5月5(日)/12(日)/19(日)、いずれも10時半から約2時間。