2012年2月29日水曜日

第2回「槐多朗読」の来客感想

ご来場いただいた方からいくつか感想を手書きやメールでいただいていたのに、どこへやっちゃったのかと思っていたら、ちゃんと自分で入力しなおしてデジタル化してあったのをすっかり忘れていた。
 遅まきながら、いくつか抜粋して紹介したい。
 感想をいただいた皆さん、ありがとうございました。
 ライブ終了後も「うまく感想をいえない」という人が何人かいらして、私は「しめしめ」と思ったのだった。すぐに言語化できないというのは、私にとってひとつの成功の印なのだ。

◎物語の内側から這い出てくる朗読の深みをじっくり味わうことができました。

◎最後にクジラの声みたいな音がきこえたんですよ。駅が近いから車輪の音/ブレーキの音なのかななんて。近頃の自分は「shita」という響きが好きで、2作目に「した」ってあって嬉しかったです。

◎朗読はテキストの伝達でもあるけれど、同時に語り手の表現の自由の回復、また聴き手のそれがむしろ大きな目的であると感じました。つっかえたらつっかえたこと自体をリズムとして活かすまたむしろ完全な沈黙を共有するという瞬間こそ大切なのだと。

◎最後の方の「この凍りを割らないと全て滅びてしまう」という感じや、「死と遊んでいる」という感じは何となく共感できると思った。

◎朗読会という場所に参加したのは初めてです。歌のライブには時々行きます。村山槐多さんのことも知らずに参加。本は好きですが、文学が好きかはわかりません。歌をききながら景色が浮かぶ歌手の人がいます。それとは少し違うようでした。(中略)こちらで朗読会がある時はまた参加してみたいと思います。やはり、上手く感想は書けそうもありません。すみません。でも今日は、良かったと思います。

◎ブックカフェの場所は思ったより狭く、大盛況だったので、どこを向いていいのやらで、最初の演目では、野々宮さんに背を向けたまま、聞いておりました。野々宮さんの息が頭に降りかかるような臨場感でした。槐多、ダヴィンチ、サライノの霊魂が降りてくるような狂気を感じました。サライノという初めて聞いた名前が、脳裏に刻みこまれました。2番目の演目は、雪国の話が出てきたので、水城さんの作品だとすぐにわかりました。槐多の作品とのコラボも立体的に構成されていたと思います。「死とあそぶ」というフレーズが印象に残りました。最後の沈黙は、これは、試されているのか?と思ったのですが、そう思ったこと自体、わたしは、まだ邪念がありますね。目を閉じ、沈黙に身をゆだねていると、表のバイクの音が聞こえ、でもこれは、水城さんのPCから出ている音かな?とも思って、それもまた邪念ですね。薄目を開けると、野々宮さんが気持ちよく目を閉じて、沈黙を楽しんでいらっしゃいましたね。横にいた数学者の青年が、あの沈黙の中、カプチーノのカップをゆっくりと手に取り、飲み干している情景が、ちょうどスポットライトの下、舞台の中のワンシーンのように見えました。まったくの練習なし、音楽とのリハもないまま、あのクオリティの高いパフォーマンスには驚きました。テキストからも自由でいて、自分自身からも自由でいることが、表現者としてあるべき
姿なのですね。帰宅して、いつもの地下鉄の駅が、違った風景に見えました。ありがとうございました。

◎わたしは現代詩が大好きで、なんか、懐かしいような、いい空間で、うれしかったです。大切なお仕事をしてくださり、ありがとうございます。遅れてしまいましたのに、後半を楽しめて、よかったです。またぜひ、聞かせていただきます。

◎槐多作品の方は、むつかしい単語が多いからか、恥ずかしながら。意味がわからない部分がたくさんあり、けど、言葉遊びのようで、活字を見て口に出すというのっておもしろいだろうなあとやりたくなりました。んで、頭からっぽの中で、”うれしい”とか、そういう、スポットで、感情を感じられたのはうれしかったです。今考えたら、その場の皆で共感できたのではないかと、後付で思ったことですが。それも、あたたかいことだとおもいます。なんですけど、私は物語や空間を頭の中に映像のように感じたいという部分もあり、もちっと意識して聞くバージョンもやりたかったなあ(自分で)と思いました。ということで、頭からっぽで、ラク~♪に聞いて、泣いたり笑ったりするのと、物語を見に行くのと、2回くらいは聞きたいなあ~。と思いました。
2月の、雪のテキストは、水城さんですか?書かれた時代とか、言葉の難しさの違いなのかなんなのか、こちらは、こんなにもしっくりと、同じように聞いていても、まるで自分が動いているかのように感じられ、自分が書いたかのようにすっと、馴染みのある感覚でした。これはなんだかねえ、共感を得られた時のようなうれしさがありました。
最後に、卯妙さんが、沈黙の後に小さく 「おわり」と言ったのがかわいくて、うわっ!かわいい!!と、自分がしたくて拍手をしたので、拍手しなくていいですと言われてたらちょっと困りました。よ?私はいつも、もしあんまりだったら、拍手をしないか、申し訳程度に(音小さい)拍手するくらいなので、やりたい時は盛大にやりたいです。
録画のものを見るより、朗読と、演奏と、その場の空間が融け合っていて、やっぱりその場がいいなあと思いました。当たり前ですか。なんかやっぱり、録画と全然違うなあと思いました。

ビデオチャットによる無料朗読相談

現代朗読協会の活動は羽根木の家でおこなわれている「表現ゼミ」が中心になっている。東京・世田谷の、下北沢からも徒歩10分くらいの便利な場所にあるのだが、それでも地方在住の方や身体が不自由な方、介護や子育て中の人にはなかなか参加しにくい。
 そういった方のためにGoogle+のハングアウトというビデオチャットを利用したゼミ参加や個人セッションを用意してあるのだが、敷居が高いらしくなかなか気軽に利用しようという人が増えてくれない。羽根木に来れない人にももっと現代朗読の楽しさを直接知ってもらいたいのに。

 現代朗読の楽しさを直接知ってもらうために、現代朗読体験講座を毎月開催している。これは羽根木に来てもらって、じかに体験してもらうための講座だ。これに来れる人はいいのだ。が、来れない人にも知ってもらいたい。
 そこで、ビデオチャットを利用して、個別に、直接、無料で「朗読相談」みたいなものをやってみようと思いついた。

 朗読講座はたくさんあるけれど、現代朗読のような自由で、「〜ねばならない」から開放されて個人の表現ニーズをもっとも大切にするような考え方で朗読表現の指導をおこなっているような講座は、あまり聞いたことがない。げろきょでは「こう読んでください」というのはなく、「どう読みたい」という問いからスタートして、ひとりひとりの個性とポテンシャルを育む方法をとっている。なので、もしおなじテキストを読んだとしても、全員がそれぞれまったく違った読みになる。
 ビデオチャットによる朗読相談も、できれば個別にやりたい。
 しかし、さすがに講師の負担が大きいので、時間を限定するか?

 自分の朗読表現スキルがどの程度なのか知りたい、今後どのように表現力をつけていけばいいのかわからない、まったく初心者だがどんな練習をすればいいのか、具体的な悩みがあってそれを解決したい、などなど、診断やカウンセリングも含め柔軟に対応してみたい。
 などということをまじめに考え中。
 興味のある人、いますかね。

音読日めくり2月29日:中原中也「春と赤ン坊」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、中原中也『在りし日の歌』より「春と赤ン坊」です。

今日は新宿ピットインでの板倉克行ライブだった

午後6時前、新宿へと向かう。
 東口から新宿ピットインへ。すでにほとんどの参加メンバーは来ていて、セッティング中。げろきょからの参加メンバーは、私のほか、野々宮卯妙と照井数男のふたり。ほかにはいつものメンバーでは、フルートの北沢直子、ボイスの神田綾子、タップダンスのレオナ、ベースの川上豪士、私にとって初めてのメンバーはフルートのみや、ギターの加藤崇之、ペイントの柿谷由佳、そして福島から来たドラムスとベースのふたり。お客さんより出演者のほうが多いほど。
 いったん顔を出してから、夕食をとりに近くの〈丸亀製麺〉へ。
 ピットインにもどってみたら、ちょうど全員でのサウンドチェックの真っ最中だった。

 ライブは8時スタート。げろきょメンバーでは日榮さんとふなっちが来てくれた。
 板倉さんのピアノ、ベース、ドラムス、ギターというインストから始まって、2曲。そのあとフルートが入り、ボイスが入りと、メンバーが増えるなか、照井数男が板倉さんの書いた詩を読む。そして野々宮卯妙が「方丈記」を読む。私もそのあたりでピアニカで参入。豪華メンバーすぎて、音が贅沢に混沌としている。
 約1時間のファーストステージが終了。
 15分ほどのインターバルのあと、セカンドステージがスタート。インスト曲から入って、照井数男が中原中也を読む。長い演奏となった。
 つづいて野々宮卯妙が入って、まずはファーストステージで照井数男が読んだ板倉さんの詩を読む。
 そのあと、ピアノを板倉さんが私と交代し、夏目漱石の『夢十夜』をやる。私はおもしろくて、どんどんやりながら、全体を受け入れていく意識をする。
 この演奏も長くなり、『夢十夜』は「第九夜」から「第十夜」へと突入していく。
 そこで板倉さんが現れて、私とピアノを交代。私はピアニカへ。

 全部終わってから、板倉さんといっしょに羽根木の家に帰った。
 帰ってから話したのだが、
「半音を使うのはずるいよね。退屈だった」
 と指摘された。なるほど、夢十夜ではバンド全体を意識して整合性を持たせようと、調性をなくす方向に演奏が向かっていたかもしれない。退屈だとは思わなかったけれど。
 しかし「退屈」というキーワードも音楽演奏においてはおもしろく扱えるかもしれない。板倉さんとのセッションではいつも多くの気づきをもらう。ありがたいことだ。

2012年2月28日火曜日

板倉克行スペシャルライブ@新宿ピットインのお知らせ

ジャズの殿堂、新宿ピットインに再びげろきょが登場!
「ジャズファンなら誰もが知っているライブハウス、ピットインで朗読!?」
しかもフリージャズとのセッション、というわけでいわゆる朗読しか知らない人は理解不能、でもげろきょを知っている人なら大納得。
フリージャズピアニストの大御所、板倉克行氏と遊ばせてもらいます。

◎日時 2012年2月28日(火)20時スタート
◎会場 新宿ピットイン
新宿区新宿2-12-4アコード新宿B1/TEL 03-3354-2024
◎入場料 3,000円(1ドリンク付き)

今回はライブペインティングもおこなわれる予定で、さらに自由でシュールなステージになりそうな予感……!
今回もお見逃しなくッ!

【Members】
板倉克行(P)みや、北沢直子(Fl)加藤崇之(G)由佳柿谷(paint)神田綾子(Voice)レオナ(tapdance)川上豪士(B)水城ゆう(P/Kb)照井数男・野々宮卯妙(Reading)

昨日は畳の学校の第四回

「畳の学校」も昨日で4回めだった。
 毎回、少人数でゆったりと、なごやかに進めているが、昨日もそうだった。
 昨日は庭師の光琳ランドスケープ・かじPくんが早朝から羽根木の家に来て、まずは最後の枝下ろし作業。そして10時から畳の学校。庭仕事の手伝いに農大生がふたり来てくれたので、彼らにも参加してもらう。よーたくんとめいちゃん。
 参加者もときに教える側に回るのが畳の学校の特徴。よーたくんが自衛隊の予備役の訓練に行っているというので、その話を聞いた。なかなかおもしろい。
 そのあと、かじくんの紹介で杉並区でトランジションのグループを立ちあげようとしているれみさんが来てくれたので、彼女の話を聞く。れみさんはなんと小学校一年生のときに、一年間、ソ連時代のハバロフスクにダンス留学していたことがあるということで、その後も海外経験が多く、話も非常に興味深かった。

 学校が終わってから、午後は農大生とかじくんが庭仕事をやってくれた。
 夕方になって庭仕事が終わってから、今度はNVCの話をする。若い人にこの共感的コミュニケーションのスキルを身につけてもらえたら、どんなに社会はよくなることだろうかと思って、つい熱がはいってしまった。夜まで付き合ってくれてありがとう。

音読療法、認知行動療法、マインドフルネスACT

2月26日、日曜日。
 音読療法マスターコースの一日。彩子さんが仕事でお休み。絽未、ピリカ、野々宮が参加。そろそろ実戦経験を積んでいきたいと思っていたところ、ふなっちとかっしーが被験者として参加してくれるというのでありがたかった。呼吸法、ストレッチ呼吸、発声、音読と、いろいろやってもらう。
近所でパンを買ってきて昼食。
 午後は仕事のことで気鬱があるというふなっちに、私がACT(Acceptant Commitment Therapy)的手法を使ってカウンセリングのような対話をやってみる。これは個人が抱えている心の問題を客観的に認知し、それに対処するための具体的な方策を得るために有効な方法で、音読療法ではこの「対処」の部分に呼吸法と発声と音読を用いる。また「マインドフルネス」を用いることで、精神分析のように直接つらい事象やトラウマに触れることなく自分の感情とその原因を認知していくプロセスを得る。これはふなっちにかなり役に立ったようで、喜んでもらえて私もうれしかった。

 夕方、新宿歌舞伎町まで、石村みかが出演している劇団東京乾電池の月末劇場「温室の前」を観に行く。
 劇が以外に短かったので、ふなっちとかっしーが行くといっていた四谷のギャラリーに、板倉克行さんとペインターの柿谷由佳さんの即興ライブを観にいくことにした。
 四谷まで歩いていく。けっこう遠かったが、ライブはまだ真っ最中だった。

 板倉さんは今夜(28日)、新宿ピットインでライブをすることになっていて、かっしー、野々宮は朗読で、私はピアニカで参加する。
 詳細はこちら

ここ一週間くらいの日記的な:水〜土

2月22日、水曜日。
 ずっと羽根木の家で仕事。Roxy Manning によるNVCワークショップの音声記録の整理。MP3で録音したやつをLOGICに読みこんで編集し、ある長さにまとめたり分割したりして、waveファイルとして吐きだす。それをさらにiTunesに読みこんでMP3に再圧縮。これがけっこう時間がかかる。
 昼間はご飯を炊き、実家から送ってもらった野菜がごろごろ入った肉団子の煮物、煮豆、けんちん汁、塩麹をつけて焼いた鶏肉などを、板倉克行さんといっしょにいただく。
 板倉さんにフリーセッションをやれる舞踏家をふたり、紹介してもらう。ひとりは東京の男性。もうひとりは大阪の女性。近いうちに舞踏とのセッションがやれたらいい。私はずっと舞踏やダンサーとのフリーセッションをやりたいと思って、ことあるごとにいいつづけてきたのだが、なぜか縁がなくてこれまで実現していない。これを読んだ方で興味を持ってくれた人は、ご連絡ください。

ふなっちから電話。今日、偏頭痛で会社を休んでいるとのこと。それで相談があるのでこれから行ってもいいか、という。
 16時前、ふなっち、来る。東松原の喫茶店に行って、そこで話を聞く。偏頭痛のこと、仕事のこと。彼のなかではすでにどうしたいか心は決まっているようだ。私はただそれを聞いただけ。それでもすっきりした顔になったのでよかった。
 葉っぱのスケッチ。マサキ。そしてふなっち差し入れのショートケーキをいただく。
 19時、ふなっちといっしょに中野のスィートレインに向かう。板倉さんは夕方に一足先に行った。客としていつもの野々宮、かっしー、izaさんも来ていた。私はピアニカを持っていって、いつものように乱入。野々宮の「方丈記」が絶賛を浴びた。

2月23日、木曜日。
 げろきょの朝ゼミ。この日、げろきょの進化過程として、私にとっては重要なステップを確認できたように思う。げろきょは本当にすごい場所になってきた。長年表現活動をやってきたが、ほかにこういう場所を私は知らない。
 昼はみんなとピピカレーへ。
 かっしーと羽根木の家に戻る。
 岩崎さとこ、来る。ゼミに出るようにと、げろきょの進化の話などする。織田作之助のオーディオブック収録の打ち合わせ。紅茶を差し入れてくれた。
 マキさんがロールケーキを持ってぶらっと寄ってくれた。
 夜、録画してあったNHKの「コスミック・フロント」を観る。こういうドキュメンタリー、好きなんだなあ。おもしろい。2話、見る。

 2月24日、金曜日。
 朝ゼミ。みぞれ、まな、みきてぃが参加。
 たまってしまった撮影データの整理。YouTubeなどに公開する予定がないものは、DVDに焼いて保存し、ハードディスクからは削除する。こうやって整理していかないと、HDDがいくらあっても足りない。

 2月25日、土曜日。
 ライブワークショップの最終回をやる。これが第9期のライブワークショップが終了。
 このあと、羽根木の家でロードクライブパーティーをおこない、そのまま宴会。そして夜はがんばってちゃんと夜ゼミを開催した。

音読日めくり2月28日:夏目漱石『三四郎』より

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、夏目漱石『三四郎』の冒頭部分です。

2012年2月27日月曜日

「畳の学校」第4回のお知らせ

「畳の学校」も次回で4回めとなります。
これまで落ち着いた時間と空間のなかで、ゆったりと、そしてじっくりとお互いに学び合う豊かな時間をいただきました。月に二回程度のペースで今後もつづけていけたらと思っています。

◎日時 2012年2月27日(月) 10:00〜13:00
◎場所 羽根木の家 世田谷区羽根木1-20-17
電話 : 090-9962-0848(現代朗読協会)
◎参加費 お茶代と場の維持費として500円
持ち寄り歓迎。

次回も午後に庭師かじPによる庭仕事ワークショップが開かれる予定です。午前の学校だけでなく、お時間が許す方は、午後も羽根木の家の庭で遊びましょう。
午後のワークショップは参加費投げ銭方式です。

「畳の学校」では、表現や心身ケアに限らず、参加者が直面している個人的問題や社会問題を含むさまざまな事象について、みんなで学び教えあうことをしています。
原発や災害の危機管理、エネルギーや食品の問題、子どもたちの教育、これからの政治、パートナー・縁戚関係・地域社会とのコミュニケーションの問題などに心を痛めているお母さんがたには、子ども連れでも安心して参加でき、ゆっくりと考えられる場になればいいなと思っています。
もちろん、お母さんに限らず、学生、社会人、主婦、経営者、自営の方など、いろいろな立場の人にも来ていただいてかまいません。開かれた場です。
興味のある方、ぜひ気楽にお越しください。準備の都合上、事前にメールなどで来ることをお知らせください。

音読日めくり2月27日:宮沢賢治「雲の信号」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、宮沢賢治『春と修羅』より「雲の信号」です。

2012年2月26日日曜日

音読療法マスターコース、温室の前、絵と音の即興コラボ

今日は朝から音読療法士のマスターコース。ふなっちとかっしーが「被験者」として参加してくれたので、経験を深めるために呼吸法などの実践をしてもらう。
 また私が、ふなっちの気鬱の原因についての認知行動療法的カウンセリング。NVCの手法も用いながら、彼のニーズや客観的認知を深めてみる。彼のなかで大きな進展があったようで、よかった。
 近くのパン屋でパンを買ってきて昼食をとったあとは、呼吸系についての勉強。解剖学的構造を中心に、呼吸筋群の確認。

 少し早めに切り上げ、新宿に向かう。劇団東京乾電池の月末劇場「温室の前」を観に行く。石村みかが出演している。脚本は岸田国士。かなりオーソドックスな劇だった。
 劇が早めに終わったので、柿谷由佳さんと板倉克行さんが出ている「絵と音の即興コラボ」を観に、四谷まで歩く。意外に遠かったが、ライブには途中参加だが間に合った。
 ライブが終わったあと、明後日の新宿ピットインでの板倉さんのライブを告知したのだが、そのとき板倉さんが私のことを「すごい才能のあるやつ」と紹介してくれたのが素直にうれしかった。ピットインライブには、朗読陣として照井数男、野々宮卯妙が参加するほか、私もピアニカで参加する予定。実はピアニカ以外のある楽器も持っていこうと、ひそかに画策中。

音読日めくり2月26日:森鴎外『阿部一族』

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、森鴎外『阿部一族』の冒頭部分です。

2012年2月25日土曜日

お座敷ロードクパーティー@羽根木の家のお知らせ

現代朗読協会(げろきょ)ではその活動拠点である古民家「羽根木の家」の座敷で時々ロードクパーティーをおこなっています。
今月もやります。
「朗読はライブだ!」ワークショップ第9期参加者が村山槐多「五つの夢」の群読パフォーマンスをおこなうほか、ひとり読み、ゼミ生による朗読など、げろきょならではの新鮮でバラエティと個性豊かな朗読ライブです。

◎日時 2012年2月25日(土) 開演15:00/開場14:30
◎場所 現代朗読協会「羽根木の家」
世田谷区羽根木1-20-17
電話 090-9962-0848
mail info@roudoku.org
◎参加費 無料

朗読ライブ後は飲み食いしながら、飛び入りも歓迎のロードクパーティーとなります。観覧のみの人ももちろん歓迎。
食べ物、飲み物は、各自持ち寄りです。たくさん食べたり飲んだりした人は、自主的にカンパをお願いします。
どなたでも歓迎ですが、参加したい方は私または現代朗読協会もしくは参加者にご一報願います。

音読日めくり2月25日:若山牧水「若葉の頃と旅」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、若山牧水『樹木とその葉』より「若葉の頃と旅」の一部です。

2012年2月23日木曜日

ロクシー・マニングのNVCウィークを振り返って

カルフォルニア Bay-NVC からロクシーとバーバラがやってきたのが先週の月曜日だった。
 木曜日にはロクシーによる入門ミニワークショップが、金曜日にはバーバラによる親子ワークショップが、そして土日は明治学院大学での二日間ワークショップ「トイレ掃除はだれがやる?」がおこなわれた。私はそのすべてに参加したが、いずれもすばらしい体験だった。
 木曜日はNVCをよく知らない人にもわかるようなNVCの原理に触れるワークショップ。金曜日はベビーシッターも来てくれて、子連れのお母さんやお父さんのためのワークショップ。後半は実際に子どもたちとどのように共感的に接するのか、子どもたち相手に実践的なワークショップとなった。
土日はスタッフもいれて50人以上が参加しましたが、最初から熱気に満ちた濃密なワークショップとなった。とくに二日目はかなり高度なスキルに踏みこんだワークとなり、みなさん食いついていくので必死。いずれのワークも、ロクシーの繊細で高度な人間理解にもとづいたスキルを見ることができて、私にとっては大変刺激的なものだった。

 ワークを終えてロクシーたちは月曜日には成田からアメリカに発った。東京ではろくに観光もできずに、NVCを学びたいという私たちの期待にめいっぱい応えてくれたふたりだった。感謝してもし足りない。
 今後もNVCの理解とスキルを私なりに深めつづけていきたいと強く思った一週間だった。

ブックカフェ〈そら庵〉あるじ・東海明子さんに聞く(その3)

全3回でお送りしている本所深川のブックカフェ〈そら庵〉のあるじ・東海明子さんへのロングインタビュー、その3回め、最終回です。

ケロログ「RadioU」で配信中。

音読日めくり2月23日:村山槐多「京都人の夜景色」より

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、村山槐多「京都人の夜景色」の前半部分です。

2012年2月22日水曜日

ブックカフェ〈そら庵〉あるじ・東海明子さんに聞く(その2)

全3回でお送りしている本所深川のブックカフェ〈そら庵〉のあるじ・東海明子さんへのロングインタビュー、その2回めです。

ケロログ「RadioU」で配信中。

音読日めくり2月22日:文部省唱歌「冬景色」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、文部省唱歌「冬景色」の歌詞です。

2012年2月21日火曜日

ブックカフェ〈そら庵〉あるじ・東海明子さんに聞く(その1)

本所深川のブックカフェ〈そら庵〉は音楽、朗読、その他ジャンル分け不能(不要)のイベントを数多く催して注目を集めている「場」ですが、そのあるじである東海明子さんが羽根木の家に遊びに来てくれたので、いろいろなお話をうかがいました。
一回めは〈そら庵〉が始まったきっかけや、そら庵に関わる人たちの不思議な縁について。

ケロログ「RadioU」で配信中。

槐多朗読の第二回が終わった

昨日は明大前ブックカフェ〈槐多〉での「槐多朗読」の二回めだった。
 ちょうど村山槐多の命日で、そんな日に〈槐多〉で「槐多朗読」をやらせてもらえるというのはうれしいことであった。
 今回も「沈黙の朗読」シリーズのひとつとしてやらせてもらった。村山槐多の遺書を含むテキストに、私が書いたオリジナルテキストを挿入し、構成したものを、野々宮卯妙に読んでもらった。
 気づいた方はおられるだろうか。槐多のテキストを読むときは野々宮は椅子に座っており、私が書いたものを読むときは立ったり歩いたりしていた。それだけは決めてあった。

 ブックカフェ〈槐多〉は20席でいっぱいになるこじんまりした店で、その内私が楽器のために2席をつぶしてしまうので18名で定員いっぱいとなる。なので、完全予約制としてあるのだが、それでも当日飛びこみでやってくる人が数名いて、断りにくい。しかし、予約者のなかから数人は必ずキャンセルが出るので、バランスは取れるだろう、のはずなのだが、来る人のほうが多く、今回も定員を3名ばかりオーバーしてしまった。皆さんには窮屈な思いをさせてしまって申し訳ない。
しかし、一番窮屈だったのは私だと思う。
 前回はカウンターの端にキーボードとMacとミキサーを置いて、立ったまま演奏したのだが、今回はちゃんと座りたくてテーブル席の一番奥にセッティングしてみた。それが結果的には大変きつかった。まったく身動きできない上に、両腕を自由に動かせない。ミキサー操作が窮屈。Macの操作もかなり不自由。
 肉体的制約を受けながら苦労して演奏。しかし、きつさとは裏腹に、マインドフルな感覚があった。
 オーディエンスが最初から音に集中しているのがわかり、それに助けられた部分もある。野々宮の朗読も安定していると同時に、実験的であり、マインドフルにコミュニケーションが取れた。
 しだいに沈黙に向かっていく後半からは私も完全に集中できた。

 ちなみに、意外に知らない人が多いみたいなので書いておくけれど、音楽は全篇、完全即興である。当日の、始まるその瞬間まで、どんな音が出てくるのか、私自身もわからない。
 それは野々宮も同様で、テキストを持ってはいるものの、始まるその瞬間までどのように読むのか、どんなトーンで始めるのか、まったく準備していないはずだ。それらはその場の空気とオーディエンスの反応と、自分たち自身の内側で起こっていることによって、瞬間瞬間決まっていくことなのだ。
 ちなみに、テキスト自体も私が野々宮に渡したのは二日前のことだった。もっともこれは信頼があるからできることではあるけれど。

 平日の夜にも関わらず、わざわざご来場いただいた皆さんには感謝したい。
 次回の「槐多朗読」の開催日も決まった。次回は4月16日(月)夜8時からおこないます。よければまた聴きに来てください。

音読日めくり2月21日:梶井基次郎「愛撫」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、梶井基次郎「愛撫」の冒頭部分です。

2012年2月20日月曜日

朗読会「槐多朗読」第二弾@明大前ブック・カフェ槐多のお知らせ

昨年11月末に大変好評裡に終えた朗読ライブの第二弾をおこないます。
 今回は村山槐多の命日にあたります。内容についても、現在、趣向をこらしているところです。

 現代朗読とはテキストを素材とした音声表現である。
 ある人は笑い、ある人は眉をひそめ、ある人は癒される。
 そしてあなたはまったく別の受け取り方をするだろう。

◎日時 2012年2月20日(月) 20:00開演
◎場所 ブック・カフェ槐多 (Book Cafe Kaita)
    世田谷区松原2-43-11 キッドアイラックホールB1F
    京王線「明大前」駅下車、北へ徒歩1分
    Tel : 03-3322-5564
    http://www.kidailack.co.jp
◎会費 1,500円 (ワンドリンク付き)

 朗読 野々宮卯妙
 演出・音楽 水城ゆう

 村山槐多作品をモチーフとして連想された作品群

※ご予約はこちらまで
 MAIL : info@roudoku.org
 TEL : 090-9962-0848
 FAX : 03-6893-0595

◎野々宮卯妙
 主婦、編集者、ライター、会社経営等を経て現職。代表作に「特殊相対性の女」(2010年愛知県芸術劇場小ホールにて上演)ほか。慶應義塾大学法学部卒。現代朗読協会正会員。ボイスセラピスト、音読療法士マスターコース在籍中。

音読日めくり2月20日:堀辰雄「風立ちぬ」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、堀辰雄「風立ちぬ」の冒頭部分です。

2012年2月19日日曜日

2012年2月17日金曜日

コンサート「国境なきアーティスト・イン・ハイチ」のお知らせ

 忘れがちですが、311の前にも大きな災害がいくつもありました。中越地震、新燃岳、ニュージーランドの地震、インドネシアの津波、そしてハイチの地震。
 それらの災害復興のためにがんばっている人たちがいます。
 私の友人で、国境なきアーティストを主宰するコロンビア人のエクトル・シエラさんから案内が届きました。そのまま紹介します。

------------
“ARTISTS WITHOUT BORDERS in Haiti” CONCERT
February 26th (Sunday) 2012

Were you one of those who supported this project?

Well… finally, I will be able to go to Haiti!

I will take school supplies and hold art workshops at different schools funded by Haiti No Kai-Cesla.



On Sunday, February 26th, from 1:30 p.m. until 4:00 p.m., we will have a party-concert for Haiti with food and drinks. Promising artists without borders will be with us performing:

Axel RODRIGUEZ (romantic songs from Colombia)
KiYOMi & ISSEI (bringing us their acoustic Asian-funk)
REGGAERYMAN & his World Beat Band (premiering original reggae songs!)


There is capacity for only 50 people, so please make your reservations in advance at:
contact@haitinokai-cesla.com or 045-622-2827

Entrance fee: 3.000 yen

Doors open: 1:00 p.m.

Place: CAFE y LIBROS (near JR Meguro Stn), Tokyo, Shinagawa-ku, Kami-Oosaki 2-20-4
Map: http://www.cafeylibros.com/cl-web/web/jp/access/access.htm

日本語はコチラ→ http://www5a.biglobe.ne.jp/~artWB/j16.html

Looking forward to seeing you!

If you do not desire to receive this kind of information, answer: PLEASE, UNSUBSCRIBE.

Cordially,
Hector Sierra
http://www.caracoltv.com/producciones/informativos/elradar/video134382-cuentos-y-poesias-de-un-boyacense-japon


ARTISTS WITHOUT BORDERS and KiDS WiTHOUT BoRDERS are on line at: http://www.artwit.org

音読日めくり2月17日:太宰治『富嶽百景』より

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、太宰治『富嶽百景』の冒頭部分 です。

2012年2月16日木曜日

ロクシーのNVC、昼ゼミ、夜ゼミ

朝からBay-NVCのトレーナーのロクシー・マニングによる入門ワークショップ。 ドタバタと準備するうちに、どんどん参加者が来てしまう。私の参加者リストが不備で、11名か12名の予定が、15名になってしまった。冬仕様で襖を締め切ってガスストーブをつけている羽根木の家の座敷は、満杯で窮屈な感じ。申し訳ない。
 ロクシーと、サポートのバーバラ。頼もしく通訳に入ってくれた私の大切な友人のケンちゃん。招聘グループのやすなりさんとげろきょの野々宮。トランジション世田谷・茶沢会から来てくれたあさわくんは英語堪能で、想定外に頼もしい存在。
 3時間という限られた時間だったが、とても濃密で、NVCの神髄に触れることができるすばらしい時間だったように思う。

午後はいつものげろきょの表現ゼミ。
 片岡さんがいよいよオーディオブック収録に向けて本格始動したほか、弓子さんとみぞれちゃんの歳の差ユニット「
 ゆみぞれ」による宮沢賢治の「黄色いトマト」を聴いたり、みぞれちゃんが25日のライブでやる「きのこ会議」を聴いたり、楽しい時間だった。

 合間にこのところ恒例となった葉っぱのスケッチを描く。
 赤松の葉を拾ってきて描いたのだが、描きはじめてすぐに後悔。すごく大変だった。

 夜は朱鷺さんとたるとさんだけの、グーグルのHangoutを使ったゼミ。
 朱鷺さんの「汚れちまっち悲しみに……」の読みがすばらしかったなあ。ほかにも中島敦の「山月記」を聴かせてもらった。
 たるとさんは6月に奈良で猫にまつわる作品の朗読をやるらしい。その作品選定についての相談もする。

ロクシー・マニングのNVCミニワークショップ@羽根木の家のお知らせ

NVC(Nonviolent Communication / 非暴力コミュニケーション)に興味がある方、初心者の方のための入門ワークショップです。
 NVCは自分の感情やニーズを大切にすることによって自分自身の面倒を見、人生をはつらつとするための強力なコミュニケーション・ツールです。
 また友人・家族・職場でのコミュニケーションを思いやりのある共感的なものにします。人間関係に悩んだりとまどったりすることの多い現代社会ですが、NVCを学ぶことで多くの問題が解決します。

◎日時 2012年2月16日(木)10:00〜13:00
◎場所 現代朗読協会「羽根木の家」
    世田谷区羽根木1-20-17
◎定員 15名
◎参加費 5,000円

☆講師 ロクシー・マニング(Roxy Manning)
 BayNVCトレーナー、トリニダード系アメリカ人
※日本語/英語の通訳がつきます。

 2011年の震災直後にも来日してくれました。
 とても誠実で配慮に満ちたロクシーのワークショップは、内容も穏やかで、多くの人が救われたと大変好評でした。
 ロクシーのメインワークショップは、2月18日と19日の二日間にわたって開催されます。合わせてご検討ください。詳細はこちら

 お申し込みは現代朗読協会メール窓口「info@roudoku.org」または現代朗読協会の電話「090-9962-0848」までお願いします。
 私・水城宛に直接申し込んでいただいてもかまいません。

NVCラーニング・プロジェクト
ワークショップ運営チーム・水城ゆう
http://nvcworkshopsinjapan.blogspot.com/
nvcworkshop@gmail.com


協力:現代朗読協会
http://www.roudoku.org

音読日めくり2月16日:中原中也「汚れつちまつた悲しみに……」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、中原中也『みちこ』より「汚れつちまつた悲しみに……」 です。

2012年2月15日水曜日

2月の「ぴあののことば」が終わりました

毎月第三水曜日の昼に下北沢〈Com.Cafe 音倉〉でやっているランチタイムコンサート「ぴあののことば」、2012年2月の回が今日終わった。
2011年9月からやっているので、今日で6回めとなる。細々と半年やっているわけだ。私にこういう機会をくれつづけている音倉さんには心から感謝する。

今日はカリフォルニアから来日しているNVCトレーナーのロクシーと、バーバラとケンちゃんも来てくれた。
それから、時々音楽をやらせてもらっている朗読家の秋山雅子さんもいらしてくれた。ふと思いついて来てくれたそうで、うれしい。
マリコも来てくれた。
始まる直前になって、眉目麗しい若い男女のカップルが入ってきた。知らない人だ。こういう場合、ちょっと困った気分になる。おそらくデートで店に来たんだろうと思うが、ピアノ演奏や朗読がふたりの会話の邪魔にならないだろうか、と思うのだ。ランチタイムコンサートだと知らずにうっかり入ってしまったのではないか、と。
前回は演奏をまったく聴く気のないおばさん5、6人くらいの集団がいて、こちらがなにを弾こうが、なにを朗読しようが、熱演しようが、まったくおかまいなしに最後までちらりともこちらに注意を払わず、えんえんと自分たちでしゃべりつづけた。あれにはさすがの私もちょっと参った。
てなことを、いろいろと考えてしまうわけですよ。
しかし、今日のカップルは、意外なことに、演奏が始まると熱心に音に耳を傾けてくれ、曲が終わるとしっかりと拍手してくれ、朗読もかなり熱心に聴いてくれ、最後まで席を立つことがなかった。これはうれしかったね。

演目は例によって完全即興から。
朗読演目として「An Old Snow Woman」を用意していたので、なんとなく雪が降りしきるイメージから。ミニマル風のパターンから次第に曲想が変化していく感じ。こういう流れは好きなのだ。
二曲めは日本の古い歌の「ペチカ」。
朗読で野々宮卯妙に入ってもらって、前記の私のオリジナルテキスト。これは中越地震のときに「被災地に寄せて」とサブタイトルをつけて書いたものだ。今日はロクシーたちがいたせいか、野々宮は「意味」を手放し、とても音楽的に読んでくれた。こちらとのコンビネーションも気持ちよかった。
最後に私のオリジナル曲「Into Your Mind」を演奏して、終わり。
ロクシーもバーバラもとても喜んでくれて、うれしい感想をたくさんもらった。秋山さんも楽しかったといってくれた。マリコは久しぶりに私のピアノを聴けてよかった、といってくれた。
来月の「ぴあののことば」は3月21日。春も近づいてくるので、内容もいろいろと考えるのが楽しみだ。

2月の「ぴあののことば」@下北沢・音倉のお知らせ

下北沢のライブカフェ〈Com.Cafe 音倉〉で毎月一回、第三水曜日の午後1時からランチタイムコンサート「ぴあののことば」をおこなっています。
ピアノの即興演奏と朗読、ときには歌も加わる30分程度のミニコンサートです。下北沢でのお昼ご飯やコーヒータイムに気軽にお立ち寄りください。

ぴあののことば
◎日時 2012年2月15日(水)13:00〜13:30
◎場所 下北沢ライブカフェ〈Com.Cafe 音倉〉
 世田谷区北沢2-26-23 EL・NIU B1F/下北沢駅よりゆっくり歩いて3分
 ⇒ http://www.otokura.jp/
◎料金 無料
 飲食代のみ、それ以外のライブチャージなどはありません。予約も不要です。

演奏の後はお茶でも飲みながらおしゃべりしましょう。
みなさんのおいでをお待ちしてます。

音読日めくり2月15日:夏目漱石「文鳥」より

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、夏目漱石「文鳥」の冒頭です。

2012年2月14日火曜日

2012年2月13日月曜日

音読日めくり2月13日:萩原朔太郎「旅上」

「音読日めくり」がスタートしました。

ブログ「音読日めくり」で毎日一篇、文学作品の抜粋や歌の歌詞を掲載します。

音読エチュードや音読療法の解説文がそれに付きます。ぜひ音読によるセルフケアを試してみてください。


今日の音読日めくりは、萩原朔太郎『純情小曲集』より「旅上」です。

「畳の学校」第三回のお知らせ

「畳の学校」の二回めが1月30日にありました。
今回も落ち着いた時間のなかでお互いに学び合う豊かな時間でした。また今回は、午後に庭師のかじくんによる庭仕事ワークショップが開かれ、羽根木の家の庭で楽しく作業しました。
その報告はこちら。
⇒ http://juicylab.blogspot.com/2012/01/blog-post_30.html

◎日時 2012年2月13日(月) 10:00〜13:00
◎場所 羽根木の家 世田谷区羽根木1-20-17
電話 : 090-9962-0848(現代朗読協会)
◎参加費 お茶代と場の維持費として500円
持ち寄り歓迎。

次回も学校終了後の午後、庭仕事をやります。参加自由です。

「畳の学校」では、表現や心身ケアに限らず、参加者が直面している個人的問題や社会問題を含むさまざまな事象について、みんなで学び教えあうことをしています。
原発や災害の危機管理、エネルギーや食品の問題、子どもたちの教育、これからの政治、パートナー・縁戚関係・地域社会とのコミュニケーションの問題などに心を痛めているお母さんがたには、子ども連れでも安心して参加でき、ゆっくりと考えられる場になればいいなと思っています。
もちろん、お母さんに限らず、学生、社会人、主婦、経営者、自営の方など、いろいろな立場の人にも来ていただいてかまいません。開かれた場です。
興味のある方、ぜひ気楽にお越しください。準備の都合上、事前にメールなどで来ることをお知らせください。

2012年2月12日日曜日

すばらしき音読療法

今日は一日、音読療法士のマスターコースだ。

音読療法士はボイスセラピストと称してもよいが、これには一日で習得できる2級と、この4月に実施する1級と、現在第一期生を育成しているマスターコースがある。

いずれにしても、音読療法は療法士自身の心身のケアも重視していて、自分に実施することでいくつかの症状の改善や病気予防に効果が期待できる。

私自身は音読療法の理論的な背景を整えたり、実践方法を準備することをやっていて、自分自身はセラピストになるつもりはないのだが、それでもセミナーで受講生といっしょに実践していると心身の調子が変わっていくのを実感する。

げんに風邪をひきにくくなった。ひきかけても、その兆候を察知し、重症化する前に退治することができるようになった。これは年の功ということもあるかもしれないが、それにしても音読療法の方法が役立っていることを実感する。

便秘が解消された、という実践例もいくつか報告を受けている。

そしてもっとも強力なのは、ストレスマネジメントのフェーズにおいてだ。このストレスフルな現代社会において、自分自身のストレスとうまく付き合っていけるというのは、大変気が楽なことである。

2012年2月11日土曜日

体験講座、夜ゼミと衝撃のふなっち作品

午前10時から体験講座。

10名の申し込みがあって、4名が体調不良やインフルエンザでキャンセル。そして1名が連絡のないまま欠席。申し込みをした人の半分しか来ないというのはどうしたんだろう。心配になるほどで。

これまで毎月体験講座をやってきたが、最初の頃は申し込みをした人の1割くらいが来ない、という経験値があった。それがこのところ、欠席率が徐々にあがってきて、今日はついに5割というわけだ。なにが起こっているんだろう。

心身の不調が増えているのならば、そういう人にこそ音読療法をやってもらって、調子を取りもどしてもらいたいものだ。免疫力をあげる効果が期待できるので、インフルエンザにもかかりにくくなるはずだ。げんに音読療法をやっている者はまだだれもかかっていない。


結局5名で体験講座。

いつものことだが、講座が進むにつれ、参加者の口数が少なくなり、やがてショックを受けたみたいに呆然となる。現代朗読の方法があまりにほかの朗読と違っていたり、あるいはほかの表現と共通の部分があったりと、私はそれはあたりまえのことだと思っているのだが、なかなかそういう考えに触れる機会は少ないらしく、みんなびっくりするらしいのだ。

今回から別枠にしていたNEXTを廃止して、時間を3時間に延長したので、最後は現代朗読のエチュードを少しやれた。身体を動かしながら声を出してもらって、ようやく皆さん、息を吹き返す。

終わってから参加者の皆さんと昼食にピピカレーに行く。そこでもいろいろな話をさせてもらった。今回も充実した内容だったが、今回もやっぱり伝えすぎたかなあ。消化不良を起こさなければいいのだが。

今日の参加者のうちひとりでもふたりでもゼミ生になってくれるとうれしいのだが。あ、ひとり、体験講座に参加を決めてくれたのだった。


昼ゼミが流れたので、「玻瑠から豆」つまり玻瑠さん、唐さん、福豆々子さんこと小梨さんの3人が新宿のカフェでやる朗読会に行こうかと思ったのだが、すでに満席らしく、遠慮することにした。


午後6時からは夜ゼミ。

ふなっちがワインとモナカの差し入れを持ってきてくれた。片岡さんがチョコレートのパウンドケーキ(?)を差し入れてくれた。あい子さんが、私はバレンタインでチョコレートをたくさんもらうだろうから、と気を使っておいしいミンチカツをたくさん買ってきてくれた。

それらをみんなでいただく。

テキスト表現についてやる。ふなっちのレベルがすごいことになっている。かつて小説工房をやっていたときに、田口ランディが登場したとき以来の、いやそれ以上の衝撃かもしれない。

現代朗読の試み・沈黙の朗読としての「槐多朗読」

2月20日夜は、明大前ブックカフェ〈槐多〉にて、二回めとなる朗読会「槐多朗読」を行なう。
昨年11月に初回を開催したのだが、幸い好評で、その場ですぐ二回めが決まったのだ。
村山槐多は1919年に22歳の若さで亡くなった画家だが、詩文も数多く残している。若く稚拙なものも多いが、文間からは才気と情熱がほとばしり、朗読作品として魅力がある。
ところで私たちが現代朗読として村山槐多を取りあげるときに行なおうとしているのは、村山槐多という人の「意を汲む」ことではなく、彼の残したテキストという実体のあるものを通して、彼とともにあり、しかしあくまでも私たちが主体となってオーディエンスと「いまここ」にある表現とコミュニケーションであらたな作品を表出させたい、ということだ。
槐多ファンの方にはそのあたりが不満かもしれない。しかし私たちはそのやり方で槐多という人を尊重しながら自分たちの表現を作ろうと試みる。
次回20日の会がどうなるかはだれも予測できないことだし、私たちもあらかじめなにかを企んでおくようなことはしたくない。来てくれた人となにかを共有し共感してもらえればこんなに幸せなことはない。朗読の最後におとずれる「沈黙」の豊穣ならんことを祈る。

2012年2月10日金曜日

脳と身体

現代の、私たちが受けてきた、あるいは受けている教育では、脳と身体は別々のものとして扱われている。

算数や国語や社会や理科では脳を働かせたり知識を詰めこむ時間。そしてその成果が試験の点数として計られる。体育では身体を動かしたり、身体能力を発達させる時間。その成果はタイムや競争、試合の結果として計られる。

算数や国語を身体と関係がある問題として扱うことはない。

しかし、すべての学習は身体と密接な関係があり、身体のことを抜きにしてとらえていては深い学びは起こらない。このことを私は「朗読」という表現の演出を通して思い知るようになった。

朗読は頭を使うが、口も使う。つまり言葉を用いる。ここまではたいていの人は理解している。が、そこから先のことへはなかなか踏みこんでこない。

朗読は声を使う。呼吸を使う。姿勢を使う。身体の構えを使う。朗読者がそのときどのような身体性と身体イメージを持ち、自分の身体に対する繊細な感受性を使って表現をコントロールしているかは、表現のクォリティとなって明確化される。

朗読だけではない。英語を聞いたり話したりするのだって、音楽を聴いたり演奏するのだって、絵を観たり描いたりするのだって、不可分な脳と身体の協調した働きがある。

2012年2月9日木曜日

9人参加でにぎやかなビデオゼミだった

今日は午前中は朝ゼミ、午後の昼ゼミはお休みで、夜はビデオチャット参加者も入れての夜ゼミだった。

いずれも羽根木の家の掘りごたつに足を突っこんでまったりと。


朝ゼミではいつもの気づき報告の後、ひさしぶりにひとりずつ朗読を聞かせてもらった。朝ゼミは固定メンバーが中心なので、ひとつの作品(いまなら漱石の「声」)をみんなで共有し、群読作品に仕上げることが多いので、ひとりずつの読みをじっくり聞かせてもらう機会はあまり多くないのだ。

そして、片岡さんの読みを聞いて、かなりびっくりした。

片岡さんは最初、オーディオブックリーダー養成講座に参加された方で、現代朗読が目的ではなかったのだが、その後ゼミ生になっていっしょに勉強する仲間になった。

オーディオブックリーダー養成講座では、商品としてのオーディオブックを読むスキルはとてもなく、そこに至る道のりもおそらく長いものになるだろうと思われた。なので、オーディオブックを読むことはひとまずあきらめて、現代朗読で自分を表現することを楽しむように方向転換してくれたのだろうと思っていた。それはそれでうれしいことだった。

が、今日、ひさしぶりにひとり読みを聞かせてもらって、その朗読のクォリティがびっくりするほど高くなっているのがわかった。商品としてのオーディオブックを読むスキルとしてもまったく差し障りのないクォリティだ。

あらためて思ったのは、口先だけのスキルを磨くことより、身体の使い方や感受性を磨くことに専念する現代朗読の方法が、結果的には口先のスキルをも著しく、しかもすばやくアップさせるのだな、ということだ。

片岡さんにはこれからどんどんオーディオブックを読んでもらいたいと思う。


朝ゼミではほかにも、まりもちゃん、フジサワさん、日榮さんにもそれぞれ読んでもらったのだが、いずれも個性的で唯一無二の朗読者として大きな魅力がある。

げろきょがこれほどすごい朗読者の集まりになるとは、私自身思ってもみなかったことで、びっくりしている。


朝ゼミ後はみんなで東松原の〈アイキッチン〉に行き、昼食カレー。

ここでも妙に話が盛り上がり、最後は「音読日めくり」の話になって、「朗読少女」ならぬ「音読婦人」とかいうアイディアで大盛り上がり。

それはともかく、「日めくり」はみんながおもしろいといってくれるので、私もますます楽しみになってきた。


夜ゼミはいつもビデオチャット参加が朱鷺さんとたるとさんの二人だが、今夜は奥田くんとみぞれちゃんも加わって、にぎやかな感じ。もっとも、みぞれちゃんは音声の設定がうまくいかず、こちらの声は聴こえるのに、みぞれちゃんの声がこちらは聴こえないという一方通行だった。

リアル参加者も、かっしーと麻奈さんのほかに、祥子ちゃんがひさしぶり/今年初めての参加で来てくれて、木曜夜ゼミとしては大変にぎやかで楽しかった。

ビデオチャットは

マダムトリオ「春から豆(仮)」がケーブルTVでやらかしてくれた

げろきょのマダムトリオ、福豆々子と玻瑠あつこと唐ひづるが、2月11日に新宿の〈たゆた〉というカフェで開く朗読会のプロモーションのために、〈てくてくTV〉というケーブルTVの番組「ゆがぜん.fix」に出演したときの映像が届いたので、お知らせしたい。

ミュージシャンのふたり(三人?)が司会する番組で、そこにげろきょの三人が出演して、トークとパフォーマンスをやった。
トークも楽しいし、朗読パフォーマンスもはっちゃけ。
朗読は「蜘蛛の糸」。それをフリースタイル朗読で三人がやっています。椅子に座ったままなのに、かなりはっちゃけていて、コーヒーを飲みながら見ていた私はしょっぱなで危うくコーヒーを噴きそうになってしまって、かなり危なかった。
この三人の持ち味が充分出ていて楽しいし、げろきょの特徴のひとつもわかっておもしろい。

トークでは現代朗読とはどういうものなのか、かなり突っ込んで話してくれていて、私としては大変うれしくありがたかった。
お美しいマダム三人のお姿を見ながら現代朗読のパフォーマンスと解説を一度に聞けるという、大変お得な映像に仕上がっている。みなさんもぜひご覧ください。
あと、「ゆがぜん.fix」の皆さんにも感謝しておきたい。

とにかく来てもらえればわかる

今回の雪かき帰省では、意外にもひどい筋肉痛にはならなかった。

私は20代後半から机に座りつづけてものを書く生活にはいり、30歳ちょうどのときにそのせいでぎっくり腰を経験した。その体験は強烈で、二度とぎっくり腰にはなりなくないと思った。

それでプールに通いはじめ、以後、一度もぎっくり腰は再発していない。泳ぐことだけではなく、5年ほど前から始めたアレクサンダー・テクニークがかなり効いている。雪かきでひどい筋肉痛にならなかったのも、アレクサンダーのおかげが大きい。

北陸の実家から東京に戻り、昨夜はそのアレクサンダー・テクニーク講座だった。

げろきょではこのような有用な講座やゼミが開かれていて、とにかく来てもらいたいと思う。ウェブサイトだけ見て、来るのをためらっている人が多いらしいが、なぜだか怪しい印象を持つらしいのだ。それは詐欺商法や新興宗教や怪しいスピリチュアル系の勧誘サイトが蔓延していて、多くの人が警戒感を持つのも当然だと思う。

しかし、とにかく来てもらえればわかるのだ。来てくれた多くの人が、継続的に参加してくれている。

今週末の明後日土曜日には体験講座を開催する。どなたも参加歓迎。参加費は2,000円。

お待ちしてます。詳細は現代朗読協会のウェブサイトで。

2012年2月8日水曜日

げろきょ新入りの石川さよと山田みぞれに聞く

現代朗読協会(げろきょ)のゼミ生に最近参加したふたり、石川さよと山田みぞれに、いろいろな話を聞きました。
山田みぞれは正式にゼミに参加する前、三年くらい前にげろきょの拠点が豪徳寺の地下スタジオにあった時、一度体験講座に参加したことがあるそうです。そのときにおこなっていた暗闇のライブ「ディープリスニング」の話をしました。
ディープリスニングから発展した「ミュージック・メディテーション」を行なうライブセミナーを、3月22日に赤坂のクラシックライブハウス〈カーサ・クラシカ〉で開催します。

ケロログ「RadioU」で配信中。

雪国。なぜそんなところに住むのか

雪かきのために実家に帰省して、筋肉痛を抱えて今日東京に戻るところだ。

私の実家は山間部にあって、全国でも有数の豪雪地帯だ。今年も3メートルくらいの積雪があった。屋根雪を降ろさないとマジで(近代建築の)家がつぶれるし、降ろした雪はすぐに片付けないと車が出せない。車がないと買物もできない田舎である。

なんでそんなところに人が住むのか、というのはよく投げかけられる質問だ。答えは先祖代々住んでいたから。

もちろん逃げ出した人もいる。雪が嫌で出た人もいるかもしれないが、たいていは仕事がなくて都会に出る。とくに若い人は学校を卒業しても地元にろくな仕事がないので、都会に行く。どんどん過疎化が進む。

居残っている人は、仕事がまだあったり(公務員とかね)、農地を持っていたりする人だ。

昔は雪なんか降っても全然困らなかった。みんな百姓だから、冬の間は家にこもって、手作業をしていた。今みたいにいろいろなものを買ったり食べたりもしなかったから、雪に降りこめられても平気だった。そもそも買物に行かない。車もない。電気もない。暖房は囲炉裏ひとつ。

雪が降って困るのは現代生活者だからだ。

とくに労働力のない年寄りだけの世帯は困るわなあ。

2012年2月7日火曜日

人に嫌われたくない、迷惑をかけたくない、という不安や怖れ

photo credit: Meredith_Farmer via photopin cc

帰省中は雪かきの合間に、けっこう文章を書けた。うれしい。

私がこれほど大量に文章を書き、ブログに掲載するのは、第一にはもちろん自分を表現したいからだ(他にも多少の理由はあるが)。そして、自分の表現をだれかに受け取ってもらいたい。損得抜きで、私が書いたり行なったりすることを、人に差し出したい。投げ与えたい。受け取ってもらいたい。その思いで、私は毎日書く。

その結果、人が喜んでくれる。私もうれしい。

なかには喜ばず、批判的な、ときには罵倒とも取れる言葉を返してくる人もいる。それとて私はうれしい。なぜなら、その人も私を受け取ってくれたことには違いないからだ。

私が書いたり行なったりしたことを高く評価してくれる人もいる。低い評価しかくれない人もいる。

いずれにしても、それは私がみずから行なったことの結果にすぎない。


ときに喜んでもらったり、評価してもらう「結果」にすぎないことが、「目的」にすりかわってしまうことがある。というより、ほとんどの人がそれを目的に行動しているように見える。

なにをするにせよ、人から褒められたい、認められたい、評価されたい、ということを目的に行動している人が多い。

より消極的な態度としては、おなじマインドだと思うが、人から嫌われたくない、迷惑をかけたくない、という行動を取る人もいる。

どれも人からの「評価」を基準に自分の行動を決めてしまっている。

人からの評価を基準に行動するとき、人はそのポテンシャルの多くを発揮できない。外部評価に対する「萎縮」がパフォーマンスの質を劣化させるのだ。外部評価を基準にしたとき、人は自分の能力以上の力を発揮することは決してない。

人が自分の能力以上の力を発揮するのは、純粋に内的衝動によって行動するときだ。無邪気な好奇心の発露によって動くとき、人は潜在能力を伸張させる。


私たちは学校教育のなかで、社会システムのなかで、常に評価されることを自分の行動の規範として生きてきた。いまさらそれを見直すのは非常に大変なことだ。

が、評価システムから離脱できなければ、一生私の人生は他人の奴隷である。たぶんたった一度しかない私の人生は、私自身のものでありたい。

朗読と身体運動の重要な関係

photo credit: Mena Rota via photopin cc

朗読表現のクォリティをあげるもっとも有効な方法は、自分の身体にたいする感受性とそのコントロールを緻密に、繊細にビルドアップしていくことだ。

これは現代朗読の方法を検証しつづけてきた過程で得た結論だ。

現代朗読は、朗読を「放送技術」や「文芸伝達」の延長線上としてとらえることをやめ、身体表現としてとらえ研究・実践することをおこなってきた。つまり、朗読を音楽演奏やダンスと同等の身体技能を用いる表現ととらえている。

この考え方は、一見矛盾して聞こえるかもしれないが、現代朗読を日本の古典的で伝統的な「語り芸」の延長線上に置くこともできる。

日本は古来からさまざまな語り芸があり、それぞれに発声や呼吸、身体使いの工夫がされてきた。古くは琵琶語りから始まって、能、狂言、文楽、歌舞伎、落語、講談、その他多くの語り芸があり、それらにはいずれも独特の身体使いがある。

大正から昭和にかけて生まれたラジオ放送や戦後のテレビ放送、それに付随するマスメディアのなかで育ってきた語り芸、すなわち「放送技術」は、これら日本の伝統的な身体使いの方法を踏まえては(ほとんど)いない。現代朗読ではそこのところに注目している。


もちろんコンテンポラリー表現であるから、伝統的な「技術」を学ぶことはあっても、表現そのものはどんな「型」にもはまることはない。当然、身体使いの技術も、日本古来のものだけから学ぶのではなく、有効だと知れば世界中のあらゆる技術を学ぶだろうし、げんにそうしている。

いずれにしても、表現身体にたいする緻密な観察と自覚にもとづいた調整と、身体感受性の向上を日々たゆまないことは、現代朗読のパフォーマーにとって必須事項といえよう。

まあそのことによって世界の見え方が変わり、生活そのものも大変楽しくなるのだが。

【新】マイク収録におけるリップノイズ対策について


photo credit: zoomar via photopin cc

マイク収録にあたってのリップノイズ対策について、これほど系統立てて長年研究を積み重ねているところは、アイ文庫オーディオブック制作部門以外のほかにどこがあろうか。えへん。
以前まとめたリップノイズ対策の草稿が見つかったので、この末尾に掲載しておくが、この草稿が書かれた時点より対処法は進化しているので、その概要について簡単に書いておく。


おそらくかなり決定的なリップノイズへの対処法となるであろう発見は、

「身体の使い方によってリップノイズはコントロールできる」

というものだ。

末尾の一年前の草稿にも最後にそのことについて少し触れているが、まだ確信的ではなかったし、方法も確立されていなかった。

草稿にもあるように、これまでリップノイズというと滑舌など発音回りの柔軟性や唾液、マイクの使い方など、口まわりのテクニカルなことに注目することが多かった。私もそうだった。が、このところ、朗読者、音声表現者の身体性についてさまざまな角度から考え、いろいろな実験を重ねてきた結果、これらだけではなかなか解消しにくいリップノイズも、身体の使い方で解消できることがわかってきた。


経験のある人は体験的にわかっているだろうし、経験の浅い人も想像してみればすぐにわかるように、音声表現は表現者の身体性と切り離して考えることはできない。表現者の身体つきが変われば表現も変わる。逆に身体をコントロールすることで表現の質を変えることができる。

自分の身体に対する繊細な感受性を持っている表現者の表現は、繊細でクオリティの高いものとなるのは当然だし、その逆もいえる。

たとえば、右手の五本の指を鷲のかぎ爪のような形に曲げて力を入れた状態で、なにかを読んでみてほしい。読みが変化するはずだ。そのとき、口回りについては一切なにも変えたわけではないのに、手の指の形を変えるだけで読みが変化することが重要だ。

この指の形は古武術研究家の甲野善紀氏が考案した「虎の子」という手の内の技で、指をこの形にすると自分でも思ってもいない力を出すことができるというものだ。


このような方法をリップノイズ対策に用いることができる。

リップノイズは人によってさまざまな種類があり、いちがいに「これをやれば全部解消できる」という方法はないが、ポイントはわかっている。各人の身体性に合わせていくつか検証してみることで、その人のリップノイズに有効な対策がわかる。

とはいえ、身体性を利用したリップノイズ対策を有効にするためには、表現者がまず自分自身の身体に対する繊細な感受性を身につけ、日々身体能力の向上に努めていることが必須条件になることはいうまでもない。

身体性を利用したリップノイズ対策の詳細については、アイ文庫までお問い合わせください。


(参考)これはいまから一年ほど前に書かれたものです。

■マイク収録における声優や朗読者のリップノイズ対策(草稿)


アイ文庫ツイッター(http://twitter.com/ibunko)で配信した簡易ドキュメント「マイク収録における声優や朗読者のリップノイズ対策(草稿)」をまとめました。

あくまで草稿ですので、まだまだ不備があると思います。これを読んでなにか気づかれた方、追加・訂正などある方は、どんどんお知らせください。みんなでリップノイズ対策を共有しましょう。

技術的に解決できることは、お金を払って専門学校などで習わなくても、共有知識を持ち、それぞれが独自にトレーニングできるといいですね。


-----------

音響スタジオにおけるオーディオブックなどのマイクを使った収録時に、大きな問題となるもののひとつに「リップノイズ」がある。ほかにも「ポップノイズ」「ペーパーノイズ」などもあるが、こちらは解決策が明快なので取り上げない。

リップノイズについて2通りのアプローチがあるので、整理しておく。


ひとつは収録する側からのアプローチ。声優や朗読者に読んでもらう際にリップノイズが発生した場合、基本的には読みなおしてもらう。しかし、さまざまな事情で読み直しができないことがある。

また、こちらがリップノイズが混入したことに気づかないこともある。そういう場合は、収録データを編集する際に、ノイズを除去するしかない。波形を見て手作業で細かく除去したり、さまざまなプラグインのイフェクターを使ったりして作業する。

取りのぞけないことはないが、時間と手間がかかる。つまり経費がかかる。

収録後の作業経費が生じる朗読者は、以後、収録側の気持ちとしては使いにくい気持ちになる。なので、もちろんリップノイズがない読み手であることが理想的である。読み手はこれを目指すことになる。


ふたつめは、その読み手側からのアプローチ。

前記のような理由で、リップノイズは表現そのものには影響を与えることは少ないが、オーディオブックなど「コンテンツ」として固着するようなものにおいては、残念ながら「傷」としてとらえられる。また、作業経費の問題もある。

表現は表現として磨く一方で、収録技術としてリップノイズ対策をしておくのは、読み手としては必要なことだろう。

まず、リップノイズの種類について客観的にとらえておきたい。リップノイズ、という単純な単語にまとめられてしまっているが、実際にはさまざまな種類がある。


(1)文字どおり、唇が発するノイズ


これは実は比較的少なく、また対策も容易である。

唇が閉じた状態から開かれるとき、粘膜や唾液によって粘着質な「プチッ」という音が立つことがある。これを防ぐには、単純に読みはじめるときに唇をあらかじめ開いておけばよい。


(2)舌と口腔の関係で生まれるノイズ


これが一番多く、多様でもある

舌は発音のとき、さまざまな動きをする。

日本語の場合、5つの母音があるが、この母音のみの発音でノイズが生まれることはほとんどない。ノイズが発生するのは、子音の発音がともなったときだ。

「か」「さ」「た」「な」「は」「ま」「や」「ら」「わ」「が」「ざ」「だ」「ば」「ぱ」などの子音があるが、このなかで「は」「ま」「や」「わ」の行はノイズが舌の動きの構造上、発生しにくい。その他の行ではどの音からも発生する可能性がある。

また、「か」とか「し」とかいう音節だけでなく、「わたしは」とか「うみの」といった単語になったときに発生しやすいノイズもある。これらのノイズは各人各様で、「こうすれば解決する」という一様な方法がないところがやっかいである。


アイ文庫や現代朗読協会では、ひとりひとり個別にノイズの発生原因を分析して特定し、その対処法をいっしょに考えることをしているが、その際にだれにでもいえるのは、「口腔と舌の柔軟性と運動性の低い者はノイズが発生しやすい」ということだ。

だれにでもできる基本的対処法がひとつある。それをまずやってみる価値はあるだろう。


「口腔と舌の柔軟性と運動性」を高めるためにやれること。

口腔は骨格と筋肉と粘膜、その他神経や体液管などの充填物に囲まれた空間である。とくに筋肉の柔軟性と運動性が重要だ。

口腔回りの筋肉は無数にあり、いちいち記述しないが、大きくまとめると顔面や口回りを覆う「表情筋(と呼ばれる筋肉群)」、顎の開閉や左右の動きをコントロールする(鎖骨のまでつながっているものもある)筋肉群があろう。これらの運動方法を個別に考えればいい。

現代朗読協会ではこの運動方法を考案し、皆でシェアしているが、こちらに来れない事情がある人は、ひとりでも、筋肉のことを調べ自分なりに工夫することは可能かと思う。

舌もまた喉の奥深くまでつながっている多数の筋肉の固まりである。

筋肉であるということは、つまり適切におこなえば強くしたり柔軟性を高めることがだれにでもできる、ということである。筋肉は加齢によって徐々に衰えていくが、トレーニングでブレーキをかけられる。

舌の運動はいわゆる「滑舌練習」というものに集約されていることが多い。

声優学校などでも盛んにやるだろう。逆にいえば、この練習しかしなければ舌の運動しかしないということになり、口腔回りのほうがおろそかになっていることになる。やみくもに「滑舌練習」を反復的に機械的にこなすだけ、というのは表現者の行動ではない。どの筋肉がどのように動いているのか客観的に把握し、自覚的に運動したりストレッチするようにしなければ効果は少ない。

現代朗読協会では舌の運動性と柔軟性を高めるためのトレーニング法も持っているが、これもまた個人で工夫することは充分に可能だろう。

ともあれ、この過程で個人の個別に苦手な運動が洗いだされてくるので、そこを重点的にトレーニングすればいいということになる。

筋肉と骨格、運動機能についての参考書は適切なものが多くあるが、煩雑になるのでここでは挙げないことにする。


(3)口腔および骨格の構造から生まれるノイズ


まれに構造上の欠陥からノイズが発生する人がいる。たとえば歯並びが極端に悪い、歯や顎の噛み合わせが悪い、といった原因だ。生まれつきだったり、後天的な癖によってついてしまった「ゆがみ」であったりする。

こういう人は、たとえば「し」という発音のとき、息が舌の先端部分からではなく、横から奥歯のほうへ抜けてしまう、というようなことが起こる。これを直すには、構造を変えるしかない。つまり、歯や顎を外科的に治療してもらうしかない、ということになる。

ノイズや発音の問題が構造上の由来であるかどうかは、ある程度経験がある人が見れば(聴けば)、すぐにわかる。たいていのオーディオ技術者はわかるだろうし、ヴォイストレーナーなどももちろんわかるはずだ。アイ文庫のディレクターや現代朗読協会の講師ももちろんわかる。


以上がリップノイズの主要原因と対策についてのおおざっぱなまとめである。

繰り返すが、リップノイズの発生原因については千差万別、それぞれ個別の要因があるので、ひとからげにして論ずることは大変難しい。悩んでいる方は個別に相談してほしい。

また、それ以上に大きな問題として、「自分がリップノイズを発していることにそもそも気づいていない」というものがある。これは高性能のマイクを使った静穏室(スタジオ)での収録を行なえば確実に判別できる。収録し、録音したものを緻密な環境で聴けばわかる。


朗読は身体を使う表現行為なので、とかく発音・発声といった口まわり、喉まわり、せいぜい呼吸まわり程度にしか注意を払わない人が多い。しかし私たちは、全身を整えることでリップノイズも含むさまざまな問題が解決されることを、実際に経験している。

それは体幹の強化であったり、股関節の柔軟性であったり、また姿勢であったり、身体全体への意識の持ち方であったりする。これらすべてを、たんなる経験則ではなく、論理的・客観的にまとめ、対処法を実践しているのが、アイ文庫であり、現代朗読協会なのである。

悩みをお持ちの方、実際の収録経験をしてみたいという方は、気軽にお訪ねいただきたい。アイ文庫や現代朗読協会のホームページから、あるいはメールやFAXや電話でお問い合わせいただければ幸いである。

音読日めくり、準備中

ひょんなことから「音読日めくり」というものを思いついた。

日めくりカレンダーというのがあるが、あれみたいに、毎日日替わりで音読のためのテキストと、音読エチュードを掲載していくカレンダーのようなサイトを作ろうと思う。

音読テキストは文学作品の抜粋や歌の歌詞を用いる。著作権をクリアした作品に限定する。

みなさんには、それを声に出して、できれば何度か繰り返して読んでいただく。そのとき、目で文章を読んで頭で解釈して口で言葉にする、というだけでなく、身体全体を意識してもらう。足の裏から頭のてっぺんまで自分の身体があり、姿勢が保たれ、そのなかで呼吸が動いて声が生まれる。そのことを感じながら音読してもらえると、音読効果が高いはずだ。

これによってマインドフルネス (mindfulness) という心と身体の状態をたちまち作ることができる。

一日に一度これをおこなうことで、ストレスに対処できるしなやかな心身を作れるのではないかと考えている。

これまでの多くの経験からいえるのだが、音読による心身のケア効果は、日常的にもおこなえるし、現代生活のなかでとても有効だと思っている。

本格的な音読療法もおこなっているので、興味がある方はお問い合わせください。

2012年2月6日月曜日

Kindle touch をアメリカアマゾンから購入する方法

いまだにiPadは購入する気になれないのだが、さすがに電子書籍をiPhoneで読むのは老眼が進んだ身としてはつらすぎる。かといって、公衆の面前で MacBook Air を広げる気にはなれない。

そんなとき、iPad使いでもあるケンちゃんから、Kindleを見せてもらう機会があった(両方持ってるなんてずるい)。

Kindleのことはもちろんだいぶ前から知っていたが、あまり興味を持てなかった。なぜなら、ブックリーダーに特化した端末ということで、iPadなどブックリーダーとしても優れているけれどほかにも楽器とかブラウジングとか、つまりコンピューターとしての機能がある端末に比べるとなんだか間抜けな感じがしていたからだ。

実際に見せてもらったら、悪印象が消えた。まず、画面が思ったよりきれいで、読みやすい。モノクロなのだが、反射式なので紙の印刷物を読んでいるような感じがある。もちろんバッテリーのもちも圧倒的だ。

そして軽い。この薄っぺらくて軽い端末のなかに何百冊もの書籍を詰めこんで持ち運べるというのは、かなりの魅力だ。

もちろんiPadだってそういう使い方ができる。が、バッテリーのもちや重量ではKindleにかなわない。そして、Kindleには6インチという小さなサイズのものがある。iPhoneよりは大きいけれど、iPadほどには大きくない。


Amazon.comに行っていろいろ見てみたら、Kindle touch というものに目をひかれた。

最近の機種では Kindle fire というものが話題だが、ネットでレビューを見てみると、あまり評判がよろしくない。しかしtouchはかなりの評判だ。

モノクロの反射式ディスプレイで、6インチ。軽量。バッテリーのもちもいい。そして画面にタッチしての操作が可能。ゆえにキーボードも不要で、その分小さくなっている。カバンに放りこんで邪魔にならないサイズ。

ほしい、と思った。

が、Amazon.comからは日本にKindleを発送してくれない。日本のアマゾンでは Kindle touch を売っていない。


いろいろ調べてみたら、Spear-Netというところのサービスを利用することで、Amazon.comからの商品を日本に転送してもらえるらしいことがわかった。

仕組みはこうだ。

まず、Amazon.comでアカウントを作り(私はすでに作ってあった)、Kindle touch を購入する。その発送先をSpear-Netで指定されたアメリカ国内の住所にする。これはSpear-Netにアクセスしてアカウント登録するとメールで教えてもらえる。

Amazon.comから商品が発送された旨のメール連絡が来たら、トラッキングIDをSpear-Netの所定の書式に書きいれて、転送依頼する。転送先はもちろん日本の自分の住所だ。

商品がSpear-Netのアメリカ国内の中継基地に届いたあと、それを日本の私の住所に国際宅急便で転送してくれる、というわけ。

Kindle touch は99ドルからあって、3Gタイプは149ドルだが、転送手数料を入れてもそう高くない。


追記:

いま見たら、ちょっと割高になるけれど、直接Amazon.comからアメリカ国外への発送サービスも始まったようだ。99ドルが139ドルになる。

ステレオイヤホン比較:ソニーVSゼンハイザー

たまたま手元にあるおなじ価格帯のステレオイヤホンの音質を比較してみた。

いずれも3,000円台の普及タイプ。


装着感はソニーのほうが上。もっとも、耳の穴の大きさや形状が人によって異なるだろうから、いちがいにはいえないかもしれない。私にとっては、という話。

ゼンハイザーのほうはゴムのところを3種類の大きさのもので取り替えられるようになっているので、自分の耳に合わせればいいのだろうが、それでもなんとなくソニーほどにはピタッと来ない。歩きながら使っていると、時々抜けてしまいそうになることがある。

それと、ソニーとゼンハイザーの決定的な違いは、音を鳴らしていないときにコードがどのくらいノイズを拾うかにある。

ソニーはあまりノイズを拾わないが、ゼンハイザーのほうはコードが服などに触れたりこすれたりしたとき、ゴソゴソガサガサとけっこうな耳障りな音が伝わってくる。風にも弱い。強い風が吹くとボワボワいう。


肝心の音質だが、これは前から感じていたとおり、ソニーのほうはメリハリがあって、低音、高音ともにやや強調されすぎているきらいがある。ま、ロックやポップスなど、メリハリのきいた音楽をガンガン聴きたい人にはいいのだろうが、私にはそのようなニーズはない。むしろ静かに聴きたい。難聴になりたくないしね。

ゼンハイザーは特性がフラットな感じで、全音域でバランスがいいように感じる。また音も柔らかく立体感があり、アコースティックな曲やボーカルはこちらのほうがいい。


というわけで、私にはゼンハイザーのほうが合っているが、問題はコードノイズだ。

これの少ないゼンハイザーの機種を知っている人がいたら、教えてください。

ボイスセラピストがどんどん育っている

ボイスセラピスト2級講座の第二回が終わった。この時点で延べ10名の2級ボイスセラピストが誕生したことになる。音読療法が少しずつ広まって、多くの人に役に立ってくれるのはとてもうれしいことだ。

音読療法に関心を持ってくれる人も増えていて、このところ毎日のようにブログ経由で問い合わせがある。また、第三回の講座や、4月に開催される1級講座、さらにはマスターコースを受講したいという人も何名か現れていて、ありがたいことだ。音読療法を広めたいと思っても、受講生がいて支えてくれないことには、私ひとりの力ではとても難しいからだ。

一方、この方法をきちんと文書にしておきたくて、本を書いている。音読療法の基礎の全体像をあますところなく知ってもらうために、できるだけ読みやすく書くことをこころがけている。

音読療法はなにも道具がいらず、いつでもどこでもおこなえる特徴がある。また、セルフケアも重視していて、セラピストみずからがヘルスケア、メンタルケアで自身のケアをおこなえるところにも大きな特徴がある。

ボイスセラピスト2級の第三回は3月18日(日)に開催されます。

2012年2月5日日曜日

ボイスセラピスト2級講座開催のお知らせ

声で癒し、癒される……自分の持つ「声」で人を安らわせることができたら、どんなにいいでしょう。そして、自分の「声」が自分をも落ち着かせ、癒してくれたら、どんなにいいでしょう!
 声による療法の基礎を身につける「ボイスセラピスト2級」を受講、取得して、身近な人とのコミュニケーションに活用してみませんか。
 お子さん、パートナー、親、友人、同僚などとのつながりを、柔らかく心地よいものにしたいと願う方に。

 2011年11月に受講した方たちがすでにボイスセラピストとして活躍しています。

◎日時 2012年2月5日(日)10:00~17:00
◎受講費 33,000円(2級資格取得料含む)

◎内容
 ボイスセラピーの基礎知識
 声と身体とこころの基礎知識
 声と身体の関係、声とこころの関係の確認
 ボイスセラピーのさまざまな事例を用いたノウハウ学習
 ボイスセラピストに必要なコミュニケーション法
 参加者同士によるセラピー実践体験

◎こんな人におすすめです
 子どもなど家族に心身の不調を訴える人がいる
 落ちこんでいる友だちの気持ちを楽にしてあげたい
 ささいなことが気になって眠れない
 あがり性を克服したい
 ひと前に出るとうまく話せない
 声が通らない
 よく聞き返される
 家族や他人とのコミュニケーションでいらいらすることが多い
 ひと前で話すことが多い職業についている
 落ちついた話し方や態度を身につけたい

※お申し込みはこちら

【特別割引制度】
学生や主婦、その他現在収入が低かったりなかったりする方のために、特別割引制度をもうけました。
基本的に半額になりますが、それでも負担が難しいという方は遠慮なくご相談ください。ボイスセラピスト講座受講への必要性と現況についてのレポートを提出していただくことで、さらに負担減を検討させていただきます。
くわしくは現代朗読協会までお問い合わせください。

【お知らせ】
 現在、音読療法協会の設立準備中です。現代朗読協会がこれまで蓄積してきた膨大なデータと検証をもとに、音読療法士の育成をおこなうことが目的です。
 現在、第一期生が毎日の課題と週一回の講義、あわせて年間約110時間の研修に取り組んでいます。
 来春、第二期生を募集予定です。興味・関心をお持ちの方はお問い合わせください。受講にはボイスセラピスト2級と1級の資格認定を受けている必要があります。

横浜中華街遠足ゼミ

昨日はいろいろあって、げろきょの表現ゼミを横浜中華街に遠足しておこなうことになった。

参加者は総勢10人くらい。羽根木から一緒に行く組、現地集合組など、いろいろあったが、中華街で全員落ち合って、まずは中華街散歩。春節直後ということで混雑が予想されたが、それほどでもない。人は多いのだが、歩くのに困るほどではない。にぎわいのある中華街を楽しむにはちょうどいい感じ。

肉まんを食べたり、てんでばらばらに散策したりしたあと、予約していた中華料理店で早めの夕食。本当はそこでゼミをして、テキストを書いてもらってそれを発表したりするはずだったのだが、アルコールが入ってたちまちグダクダ。まぁいいか。

夜はゼミ生の三木くんが働いている〈ブランクラス〉というギャラリーに移動して、現代美術のパフォーマンスを観賞。これはいろいろと刺激があって、帰りの電車のなかで熱い議論が交わされたりして、実りが多かった。

私としては、パフォーミング・アートについて深く考える機会をもらったことがうれしかった。つまり、「表現」のことね。

そして、私たちげろきょがおこなっている方向性の確かさを感じることができて、豊かな気分で羽根木に帰ってきたのだった。

2012年2月4日土曜日

アンチエイジングではなく美しく老いる

「アンチエイジング」とか「老化防止」とか「若返り」といったキーワードが魅力的らしく、そういったことに関連したイベントや食料品、本などが大はやりだ。
たしかに私も年齢を重ねてくると、しだいに体力が落ち、若いころにはできたことがだんだんできなくなってきたり、肉がたるんできたり、老眼になったり、白髪が増えたりすると、老化の進行を食い止めたい欲求が出てくる。そしてアンチエイジングにいいとされるものがもてはやされているのを見ると、つい気になってしまう。
しかし、最近はすこし考え方を変えようと思いはじめた。
年をとるのは悪いことばかりじゃない。悪いのは年をとることではなく、悪く年をとることだ。
よい/悪いというのは人それぞれの価値観なのでまちまちだろうが、私にとって悪く年をとるというのは、醜い姿になることだ。欲望をにじませた醜い顔つきであり、執着を捨てられない行動であり、抑制のきかない身体である。これらを律して、できるだけ(私の価値観で)美しく年齢を重ねていきたい、というのが望みだ。
年をとることに抵抗するのではなく、その年齢を受け入れ、寄り添い、より美しくあろうとする生き方ができないものか、と思っている。

2012年2月3日金曜日

「原発」都民投票

住民による直接投票を実現するためには、まず議会にはからなければならないんですが、そのための署名集めをおこなっています。

「原発反対」を訴えるものではありません。「原発の是非」を問うための住民投票条例を議会に作ってもらうための署名活動です。ややこしい。

私は世田谷区の受任者をやってます。

以下、私の知り合いから回ってきた情報を掲示します。


------------

本日のお知らせ

1. 署名数

2. 地域別情報交流掲示板にスーパー街頭情報

3. めちゃめちゃテレフォンボランティア募集

4. 2日の街頭予定


1.

―――――

1/31現在(前日比)署名数;174,996筆(+8148)受任者数;22,292人(+338)――――――――――――――――――――

法定署名数(最低必要数)214,236筆…無効筆が3割が出ても大丈夫なように目標は30万筆。受任者一人辺り「6筆」集めると…133,752筆=174,996筆+133,752筆==308,748筆

>>千歳烏山のスーパーマーケット前で署名活動を行ったところ一時間で「10筆」書いてもらうことができました。

全受任者の一時間署名活動で状況は劇的に変わりそう☆Let's 署名!!


2.

―――――

「原発都民投票」ブログ→http://tomintohyo.blog.fc2.com/

より各市区町村のスーパーでの活動情報を掲載


------署名活動講座はこちらからー

http://gktoendan.web.fc2.com/howtoshomei.html


・西東京市

2/4(土)

13:00~16:00サミット向台町 / 17:30~20:00ひばりヶ丘駅南口



・三鷹市

2/4(土)

10:00~15:00 消費者センター祭り

11:30~13:30 グルメシティ三鷹中原店



・板橋区

2/5(日)10:00~17:00 高島平東急ストア (ケーヨーデーツー)周辺

2/5(日)10:00~17:00 高島平松坂屋ストア周辺

2/5(日)13:00~17:00 ダイエー西台店中庭



・北区

2/3(金)15:00~ 赤羽駅東口マクドナルド前集合駅周辺のスーパー、バス停、商店街を画板隊で署名集めします。事務所から街宣車の応援も来ますので画板(B4クリップボード)をもってお集まりください。2~3人に分かれて手分けして署名集めをしたいと思っています。初めての方はこちらの署名活動講座で装備を整えて見てください。

「原発国民投票応援団」→http://gktoendan.web.fc2.com/howtoshomei.html

パックインジャーナルでお馴染みの「横尾和博さん」もいらっしゃいます!担当:鳥羽 tel. 090-9828-3455



・江東区

2/5(日)

11:00~12:30 門前仲町 赤札堂前

13:30~15:00 西友 東陽町店

担当:【直接請求を成功させる会 江東】tel. 03-3639-9047 / 090-4598-0178(そのべ)



・練馬区

2/6(月)

13:30~16:00 MAXバリュー

17:30~21:00 東伏見南口



3.

―――――

テレフォン・ボランティア募集!!時間は10時~20時―――――――――――――――――――――――――

「都民投票 新宿 事務所」東京都新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル5階 tel.03-3200-9115 →最寄駅は「東新宿」駅

絶大な効果を発揮中;マニュアル有り電話がけのスペシャリスト在住

【テレフォン・ボランティア仕事内容】・署名簿の返送状況の確認、簡単な書き方の注意等の説明など。


――――――――――――――――――――――――――――――――


―――

事務所のサポーターも募集!特に12~16時に発送作業などがたくさん!夕方からは受任者登録の入力作業(PC)

※新宿もPCでの入力作業ができる方を募集!


【作業内容】署名簿のはんこ押し、凱旋グッズの封筒・チラシ作り、受任者からのFAX対応、発送準備、電話対応、etc

その場で受任者登録してもらった方にお渡しする、署名簿セット(おみやげ・お渡し用)作り


【場所】

・「都民投票 新宿 事務所」東京都新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル5階 最寄駅;東新宿駅 tel.03-3200-9115

・「都民投票 赤坂 事務所」東京都港区赤坂7-2-6 赤坂ナショナルコート507 青山一丁目駅から徒歩10分 tel. 03-6434-0579


※お手伝いしていただける方、備品を貸して頂ける方は、

下記を参考にメールにて御連絡下さいませ(様々な問合せ電話の対応のため回線が大変混み合っております)


件名に「おなまえ」「手伝える内容」「電話番号(任意)」

本文に再度「おなまえ」「手伝える内容」「電話番号(任意)」「質問事項(ご気軽にどうぞ)」

――


――――――――――――――――――――――――――――

歯の治療と呼吸法

幸い虫歯はなかったが、歯石がたまって歯周病の予備軍だということで、歯石除去の処置に何度か通うことになった。

子どものころは虫歯が多くて、歯医者には何度もお世話になった。そしてあまりいい思い出はない。歯医者の椅子に横たわると、反射的に全身がこわばり、呼吸が止まる。背中が板のようになって椅子のくぼみから浮きあがり、両足はつりそうなほど力がはいり、手もギュッと握ってしまう。

口をあけて器具を差し込まれると、呼吸は止まり、注意は歯の痛みに集中する。口を反射的に閉じてしまわないように必死だ。

そんなとき、ふと、音読療法でやっている呼吸法のことを思い出した。

みぞおちと臍の間の、横隔膜の下あたりを意識して、ゆっくりと自然呼吸する。その呼吸にともなって鼻腔を出入りする空気と横隔膜の動きの微細な観察によって、「いまここ」の意識を取りもどし、自分の身体全体に注意を向ける。

とたんに「歯の局部的な(架空の)痛み」に支配されていた自分が、自分の全体を取りもどし、痛みがあったとしてもそれは歯という自分の一部分に生じている痛みだという認知ができる、本来の落ち着きを取りもどすことができた。

呼吸法はパワフルだと実感した。

これはみなさんにもおすすめする。ほんと。

2012年2月2日木曜日

需要が増している(?)オーディオブックリーダーのための講座

このブログのアクセス数を見ていたら、このところなぜだか急に「オーディオブックリーダー」関連の記事やお知らせのページビューが伸びていることに気づいた。

なぜだろう。

一時期、定期的に「オーディオブックリーダー養成講座」を開催していたが、人数があまり集まらなくなりつつあったのと、オーディオブックを読みたいという需要があまり感じられなくなったのとで、講座形式のものは中断し、そのかわりに個人セッションでの対応としていた。


個人セッションとグループ講座とでは、欠点・利点がいくつかある。

グループ講座の利点は、ほかの人の読みや指導における変化を見ることで、自分ひとりでは気づきにくいことに気づくことが多い、ということだ。

個人セッションの利点は、プライバシーの問題(自分がこのような講座に通っていることを知られたくない、とか)と、個別のきめ細かい対応ができる、ということだろう。もっとも、グループ講座でも参加者はそう多くないし、定員も限定しているので、かなりきめ細かい対応を心がけているつもりである。


現在、オーディオブックリーダーの育成は、アイ文庫の個人セッションを受けてもらう方法と、現代朗読協会のゼミに参加してもらう方法のふたつがある。

アイ文庫の個人セッションについては、こちらをご覧ください。
http://ibunko.com/semi_onsei.html


現代朗読協会のゼミでは、それぞれのニーズにもとづいたさまざまな表現についての研鑽をおこなっているが、オーディオブックを読みたいというニーズがあればもちろんそれにも対応している。

げんにゼミ生の何人もがオーディオブックをすでに読んでいて、オーディオブックリーダーとして活躍している。その人たちに混じって勉強できるという利点は大きいだろう。

オーディオブックに挑戦してみたいという人は、各自のニーズに応じて、アイ文庫なり現代朗読協会なりにまずは相談してみてほしい。

ボイスセラピスト講座に特別割引ができました

今週2月5日(日)に開催されるボイスセラピスト2級講座ですが、学生や主婦、その他現在収入が低かったりなかったりする方のために、特別割引制度をもうけました。
基本的に半額になりますが、それでも負担が難しいという方は遠慮なくご相談ください。ボイスセラピスト講座受講への必要性と現況についてのレポートを提出していただくことで、さらに負担減を検討させていただきます。
くわしくは現代朗読協会までお問い合わせください。

音楽会話の夜

下北沢〈Com.Cafe 音倉〉のジャムナイトに参加してきた。

ギタリストの北川涼さんがホストとなって、あとは演奏する人が自由に参加できるジャムセッション方式のライブだ。今後も毎月第一水曜日の夜に開催されるとのこと。

今回はその初回ということもあって、手探り状態。北川さんのほかに、ドラムスのシマチューさん、トランペットの神村さん、テナーサックスの後藤さんと、ここまでは私も含め見事にじじぃバンド。往年のジャズマンたち、といった風情。これにピアノの池田みどりさん、そして唯一若手の西村くんがベースに加わって、スタート。

西村くんは現役の大学生で、ジャズ研にはいっているとのこと。汗だくになりながら、一生懸命おじさんたちに付き合ってくれた。

ほかにハーモニカで飛び入りの人や、庄野真代さんがスタンダードナンバーを2曲歌ってくれたりもした。真代さんはさすがにうまい。ジャズ歌手ではないのだが、堂々たるものだ。

私はひさしぶりのバンドセッションとあって、気ままに楽しく暴れさせてもらった。

ジャムセッションなんて何年ぶりだろう。あまりに久しぶりで、コード進行やら譜割りが時々どこかに行ってしまって、ちょっとあわてたりした。

じじぃたちはともかく、若手ががんばっているのと、真代さんがこのイベントを盛り上げようとしているけなげな姿に、応援したくなった。

2012年2月1日水曜日

ストレスマネージメントのためのマインドフルネスと呼吸・音読

photo credit: tricky ™ via photopin cc

現代社会はストレスに満ちており、多くの人が強いストレスにさらされながら日々をすごしていることについては、だれもが異論のないところだろう。

街を歩く人、電車に乗っている人、どの人のようすを見ても、「心ここにあらず」といった表情でなにやら考えごとをしていたり、ケータイをのぞきこんでいたり、あるいは眠っていたりする。「マインドフル」で「自分がいまここにいること」に気づいて存在している人を見つけるのはとても難しい。

「マインドフル」とは、自分の意識と身体の全部を使って、自分がいまここにいて、自分自身のありように気づき、自分を取り巻く世界のことを連続的に感じつづけている状態のことをいう。

そうでない状態のことを仮に「マインドレス」とすると、現代社会はマインドレスな人々であふれている、ということになる。


「マインドレス」とはどういう状態なのか。

「心ここにあらず」というように、心が「いまここ」になく、過去や未来や別の場所に向いている状態のことだ。

自分を観察してみればわかるが、私たちはたいてい「いまここ」にいながらにして、過去に起こったできごとについて思い返しては後悔したり、喜んだり悲しんだりしている。あるいはまだ起こってもいないことについてくよくよと思い悩んでいる。

昨日、上司に叱責された言葉、友人からもらったメールの気になる内容、楽しかった思い出、そういったものを繰り返し思い出しては、悔しがったり悲しんだりにやにやしたりしている。

大地震が来るんじゃないかと思って不安にさいなまれる、友だちに陰で悪口を言われているんじゃないかと疑心暗鬼になる、宝くじが当たったときのことを想像してありもしない空想にふける。

アメリカに留学している娘が犯罪に巻きこまれていないか心配でしかたがない、離れて暮らしている年老いた両親がいつ病気になるかと思うと夜も寝られない。

いずれも、このときの心は「いま」でも「ここ」でもないところにある。

それを、「いま」「ここ」に取りもどすことで怖れや不安や、不必要な悲しみや喜びから自分を取りもどし、「いまここ」の自分のありかたのクォリティを高めよう、「いまここ」の自分の行為や存在感を充実させよう、というのが「マインドフルネス」の目的である。


マインドフルネスを実現するためにさまざまなアプローチがあるが、だれもが簡単にできてもっとも有効だと私が考えている方法が、呼吸と声を利用する方法だ。

これは大昔からおこなわれている。

たとえばヨガ。

ヨガの瞑想では、呼吸の観察をおこなう。鼻腔を通る呼気や吸気の微細な観察によって、現在の自分の身体への意識を持つ。

ほかにも座禅や武術などでも、呼吸の観察を大切にすることが多い。

呼吸は人の身体のなかで一番意識しやすい「動いている部分」である。もちろん心臓などの内蔵も動いているが、もっとも観察しやすいのは呼吸の動きだ。「動いている」すなわちそれは「生きている」ことであり、「いまここ」にあることの意識へとつながりやすい。

さらに呼吸から「声」を出していくことで、「動き」のほかに「音」を使って自分の身体の存在を意識できるし、また音は時間とともに進む物理現象なので「いまここ」をさらに意識しやすくなる。


このように、過去や未来やここではないどこかから、意識を「いまここ」に連れもどすことで、さまざまな思考や執着や不安の「反芻思考」や「反芻イメージ」を断ち切ることができる。思考やイメージをグルグルと頭のなかで繰り返してしまう「反芻」が始まるとき、ストレスは増大し、増幅されて、自分のコントロールを失っていく。人の心はその防衛反応として、ストレスの要因となるできごとを心の奥底にしまいこもう(忘れよう)とする。それが心的外傷(トラウマ)となって残るのだ。

反芻思考が始まったとき、それを意識的に断ち切ってやりマインドフルネスを心がけることで、ストレスがトラウマへと沈殿してしまうのを防ぐことができる。

さらにマインドフルネスによってパフォーマンスのクォリティがあがった心と身体は、ストレスに立ち向かい、やりすごすことができるようになる。つまり、ストレスマネージメントの技術(スキル)が上がり、ストレスフルな社会を泳ぎきっていくための能力がつく、ということが期待できる。

呼吸や発声、音読といったごくシンプルな身体行為が、心と身体のありように大きな影響を及ぼすことができるということを、人は大昔からよく知っていた。現代人の私たちはただそれをもう一度学びなおすのだ。


ボイスセラピスト2級講座を2月5日(日)に開催します。

詳細はこちら。
http://juicylab.blogspot.com/2012/01/2.html