ページ

2012年9月30日日曜日

音読療法の反応

音読療法(ボイスセラピー)が少しずつ、ほんとうに少しずつ人に知られるようになってきて、ボイスセラピーを受ける人もボイスセラピストになる人も少しずつ増えてきていることが、とてもうれしい。
ボイスセラピーは現在、老人ホームや地域の集まり、学校、東北の被災地、そして個人の家庭や友人関係、職場といったところでおこなわれている。
まただれでも気軽に参加できる「音読カフェ」も開催されていて、さまざまな声をいただいている。

今日はボイスセラピストが拾ってきた声のいくつかを紹介したい。

■40代女性
■仕事、家事、子育ての日々。自分自身のことを思う時間を持つことなんて考えてもみなかったけれど、
大切な時間だと気付いた。

■30代男性
■自分自身の精神状態がすこしヤバい方向にいきつつあると自覚していて、いろんな本を読んで勉強しているが、音読療法の理論はシンプルでわかりやすいと思う。

■老人ホームでの何回めかの音読ケアにて
■私(ボイスセラピスト)の近くに座っていた女性の方は、音読のとき、最初から最後まではっきりした声を出していたのですが、あとで「最初のころはみなさんから全然反応がなかったのよ」と聞いて本当にびっくりしました。

■老人ホームにて
■「青い山脈」を音読しているときに、女性の方が「歌いたい、歌いたい」とおっしゃっていたのですが、『参加したい!』という思いが感じられて嬉しかった(ボイスセラピスト)。

たくさんの声をいただいているので、機会を見つけてまた紹介したい。
ボイスセラピスト講座のほうも少しずつ人が集まるようになってきた。
10月8日の銀座教室での2級ボイスセラピスト講座10月7日の1級ボイスセラピスト講座も、初めて参加する方も何人かいらしてにぎやかになりそうだ。

ところで、一度ボイスセラピスト講座を受講された方は、その後何度でも無償で再受講できることはあまり知られていない。
ボイスセラピストには知識と経験を継続的に深めていってほしいという協会のニーズがある。

『ボイスセラピー・ハンドブック』改訂第2版、出ました


音読療法(ボイスセラピー)の考え方や、呼吸法、発声法、マインドフルネスの方法について、小冊子にまとめたものの改訂第2版ができました。
図版が何点かはいって、よりわかりやすくなりました。

軽い本なので、いつでも鞄に入れて持ち歩いて確認できます。
ボイスセラピストはもちろん、資格を取っていない方にもお役に立てると思います。

電子閲覧本は525円。
紙の書籍は914円です。紙本をご注文の場合は、私・水城またはアイ文庫へ直接ご連絡ください。


新ゼミ生・佐坂安男くんに聞く(Podcast on YouTube)

今回からPodcastをYouTubeで配信します。

現代朗読協会に限らないことですが、朗読表現は女性の方が多いようです。
しかし、男性がいないことはありません。
現代朗読協会のゼミ生として参加した男性の佐坂くんに、その動機や今後の希望など、ざっくばらんに話を聞きました。

RadioU No.353 YouTubeで配信中。

音読日めくり9月30日:水野仙子「散歩」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、水野仙子「散歩」です。

今日のスケッチはカエルのキーホルダーです。
ゼミ生のだれかから借りて写真を撮っておいたものですが、だれから借りたものなのか忘れてしまいました。
心あたりのあるゼミ生、これ見たら教えてね。

2012年9月29日土曜日

「木を植えた人」追加公演? 基礎講座、稽古、紙芝居収録

主催の深澤さんからメールで、10月19日の「木を植えた人」300回記念公演がすでに満席になってしまったので追加公演をするかもしれないが、都合はどうだろう、という打診。
前日の18日だったら私はスケジュールがあいているのでオーケー。
もちろん歓迎。
実現するといいな。

10時から基礎講座、今期5回め。
はじめにセルフチェックをやったあと、呼吸、ハミング発声、音階発声をやる。
身体が温まったところで、群読エチュード「お経朗読」。
感覚をひらき、自分の音声処理能力をあげていくエチュード。
これをしっかりやると、ひとり読みはとても軽々とその人らしいものになる。
最後はひとり一作品ずつ読み、共感的感想を伝え合う。
基礎講座も5回めともなると、全員聴き方の名人になっている。
批評でも価値判断でもない、イメージ豊かで個性的な感想がお互いに交換されて、とてもあたたかな気持ちになる。

みんなで近所のパン屋に行って、パンを買ってきて昼食。
まったり。
私は福井県立病院で演奏する曲の練習をしたり。

午後3時から臨時の昼ゼミ、というか、10月21日の横浜ホッチポッチ・ミュージックフェスティバルの演目の稽古。
台本が昨日しあがったばかりなので、それの説明をしながら、稽古する。
やっていくうちにいろいろと問題点があぶりだされてきたので、それを修正したり、アイディアをひねったりしながら、稽古。

終了後、日めくりのスケッチを描く。
描いていたら、午後6時前、矢澤ちゃんが紙芝居朗読の収録に、息子ちゃんを連れて来てくれた。
スケッチを描きあげてから、収録。
終わってからみんなで歌を歌ったりして遊ぶ。楽しい。

『ボイスセラピー・ハンドブック』の改訂第2版が届く。
図版がはいって、ぐっと本らしくなった。

午後7時、解散。
帰宅。
スケッチをスキャナーで取りこみ、明日の日めくりの文章を準備する。
ガラスのコップにスポンジを敷いて、スプラウトの種を仕込む。
この日記を書く。

台風が近づいている。
そのせいか、ひさしぶりに気温が高い。

音読日めくり9月29日:三木清「私の果樹園」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、三木清「私の果樹園」です。

今日のスケッチは戸口で草とたわむれる子猫です。
年齢は2か月半くらいでしようか。まだとても小さい子猫です。

2012年9月28日金曜日

ピアノアレンジ、音楽レッスン、朗読シナリオ、下北沢

10月10日に福井県立病院でおこなうピアノコンサートのために、演奏する唱歌のアレンジと練習を朝からおこなう。
予定では10曲とちょっと、日本の唱歌、童謡、オリジナル曲を演奏する予定。
「里の秋」「紅葉」「旅愁」といった曲を、そのままではなく、私なりにアレンジして演奏したいと思っているので、そのための仕込みをじっくりと。

11時からアレンジと即興演奏法の個人音楽レッスン。
人に教えることは私のなかでも整理できることがたくさんあって、とても助かる。
貢献と学びのニーズが満たされてありがたい。

午後、懸案だった横浜ホッチポッチ・ミュージックフェスティバルのシナリオに取りかかる。
基本的に「キッズ・イン・ザ・ダーク」のシナリオを下敷きにして、ダンサーが加わったり、横浜地方裁判所という立地を考慮して、書きなおしたり、書き加えたり。
なんとか書きあげた。
いやいや、これがまったく私の中心の仕事だろうね。

下北沢まで歩いて、買物を少し。
食料品とか鉢植えの材料とか衣料品とか。
金曜夜の下北沢は、田舎者の私からすればまるでお祭りみたいににぎわっていた。

帰宅したら、母から電話。
肺ガンの術後の経過はいいのだが、気管支や食堂あたりに引っかかりがあって具合が悪いことについて、外科ではうまく対処してくれないという不満。
内科に行けといわれたらしい。
母のニーズをよく聞いて、私にできることがあればしてやりたい。

今後の音読日めくり

今年2月13日にスタートした「音読日めくり」(http://otohi.blogspot.com)ももうすぐ8か月になろうとしている。
とにかく1年はつづけようと決めてスタートした当初は、これが1年もつづけられるのかと大変懐疑的だったが、なんとか3分の2までこぎつけた。
が、ここに来て、急にさまざまな仕事が錯綜しはじめ、このままの形では継続があやぶまれることが目に見えてきた。

音読ひめくりは3つのコンテンツから成っている。
ひとつめは先人が残したすぐれたテキストの(一部の)紹介。
ふたつめは音読療法に関する短文。
そしてみっつめが私的なスケッチ。

スケッチは、文章だけのブログは殺風景でなんとなく彩りを添えたいというのと、私がスケッチを描くのが好きなのとで取りいれることにした。
が、始めてみると、毎日一点、スケッチを掲載することがかなり大変であることにすぐに気づいた。

最初は毎日、負担がないようにと思って、身近な葉っぱのスケッチをしていたのだが、すぐにネタがつきた。
そもそもそんなにたくさんの種類の葉っぱが身近にはないのだ。
出かけた先で変わった葉っぱを採取して持ち帰ってみたりしたが、それとてその葉っぱの種類を特定する作業が待っている。
そのための図鑑を何種類か買ったりした。

葉っぱで続かなくなったので、やむなく身近の雑貨や食品などもスケッチの題材にするようになった。
風景に挑戦してみたこともあるが、これは描く前から大変なことがわかっていた。
写真集を見て海の魚を描いたりもしてみた。
いずれにしても、しっかり時間を取られる作業だ。

スケッチをするのは私にとってとても楽しいことで、その時間を余裕をもって確保することさえできれば全然問題はないのだ。
問題は、その時間を確保するだけの余裕がだんだんなくなってきた、ということだ。
このままではたぶん、バッサリと放りだしてしまう時がやってくるだろう。
日めくりではないが、そんなことがこれまでにも何度かあった。

という危機感をおぼえているので、いまのうちになんとかしようとかんがえた。
日めくりをつづけたいという気持ちはある。
しかし、これまでとおなじように時間を費やしていくことはたぶん難しい。
となると、日めくりに費やす時間をなんとか短縮できないか、ということになる。

短縮するとすれば、スケッチの部分だろう。
描けるときは描くが、描けないときがあっても自分を許してもいいようにできないか。
たとえば、スケッチではなく、写真を日めくりに付けることはどうだろう。

なんらかの画像をつけたいという気持ちはある。
それが手描きのスケッチである必要があるのかどうか、ということだ。
私が重くかんがえているほどには、読んでくれている方はこだわっていないかもしれない。
スケッチが写真になろうが、あるいは画像がなくなろうが、そんなに気にしないかもしれない。
それはわからないが、とにかくまずは自分の負担を減らし、つづけられる方策を講じようと思う。

そんなわけで、日めくりのスケッチが時々写真になることが今後あるかもしれないことを、どうぞご了承ください。
とにかく一年はつづけたいのです。

福井県立病院でのピアノコンサートのちらし作ったお

福井県立病院の事務局の方から、ちらしがあれば送ってください、といわれた。
ちらしがあれば、たぶん病棟や外来患者のみなさんに配って、コンサートの告知をしてくれるのだろうと思う。
これはぜひとも作らねば。

しかし、げろきょ(現代朗読協会)や音読療法協会のライブやイベントの告知のためのちらしは、卯妙さんをはじめとするメンバーのみなさんが手分けして作ってくれるので、私が自分で作ることはほとんどない。
今回は個人的なイベントなので、人に頼むのははばかられた。
自分で作ってみることにした。

Macのソフト「iWork」のなかにある「Pages」というアプリケーションを立ちあげる。
新規作成の場合、テンプレートがいくつも用意されているので、そのなかから「ちらし」というのを選ぶ。
ちらしにも何種類もあるので、ギターのライブらしきちらし(英語なのでいちいち読むのは面倒)のテンプレートを選んで、それを加工することにした。

画像の部分に使いたい写真をドラッグすれば、そのまま入れ替わってしまう。
回転したり影をつけたりいろいろ加工できるようだが、とりあえずシンプルに。
必要な情報を、英語で書かれたものと置きかえて、けっこう簡単に終了。
プロのデザイナーが見ればあれこれ突っこみたいのかもしれないが、必要なことは伝わるだろう、これでいいじゃん。
自分のことは自分でする、というニーズも満たすことができた。

音読日めくり9月28日:正岡子規「九月十四日の朝」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、牧野富太郎「アケビ」です。

今日のスケッチは乳を飲む子猫と母猫です。
母猫が大事そうに子猫たちを抱えているのがほほえましいです。

2012年9月27日木曜日

フットセラピーとのコラボ? オーディオブックの新企画、収録、音楽製作

Facebookでフットセラピストの中村珠央さんが、ピアノとシンギングボウルという音楽ユニットとのコラボをおこなっているのを見て、そそられた。
私もやりたいとコメントを書きこんだら、さっそく珠央さんから連絡をいただいて、近くなにかコラボできないか企画の打ち合わせをすることになった。
私の即興音楽はこれまでおもに朗読とコラボすることがほとんどだったが、ダンスや美術、映像などともいっしょにやりたいと思っていた。
まさかフットセラピーとのコラボなんていうおもしろいものがあるとは、想像もしていなかっただけに、楽しみだ。

朝から冷蔵庫の在庫の関係で朝ご飯にあるまじきボリュームとなってしまった。
豚肉の炒めたものと、タマネギとレタスのサラダ。
輪島の肉厚ワカメとかいわれ大根のみそ汁。
玄米ご飯。

午前中は朝ゼミ部活編があったのだが、私はかたわらで新企画のオーディオブックの収録音声の編集と、音楽製作。
これが本格的に仕事として始まってしまうとかなりの時間を収録、編集、音楽製作、マスタリングといった時間に占領されることがわかっているので、やりたいことではあるけれど、自分の時間が圧迫されることにいらだちと不安もおぼえている。

このところのいくつかの気持ちを落ち込ませる出来事もあって、げろきょのみんなが私のことを心配してくれている。
今日の朝ゼミも私の作業がひと段落ついたとき、みんなが私の話を共感的に聞いてくれた。
そういうことがとてもありがたい。
いろいろなことを投げだしたくなってしまう気持ちを立てなおすことができる。
私にはこんなに素敵な仲間がたくさんいて、本当に幸せなことだ。

唐ちゃんと玻瑠さんのふたりに新企画のパイロット版の収録をしてもらう。
これらがちゃんと仕事になってくれればいいのだが。

午後はS氏とその新企画の打ち合わせ。
15時から18時すぎまでみっちりと。

音読日めくり9月27日:牧野富太郎「アケビ」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、牧野富太郎「アケビ」です。

今日のスケッチは防波堤の角からなにかを見つめる子猫三匹です。

2012年9月26日水曜日

オーディオブックリーダー個人セッション、おいしいコーヒー、説明会

オーディオブックリーダーの個人セッションの申し込みがあった。
オーディオブックリーダーは基本的に、毎月一回やっている養成講座を受講してもらいたいのだが、個人セッションとして受けたいという希望がある方や、講座に人が集まらなかったときに結果的に個人セッションになることがある。

オーディオブックコンテンツは日本の特殊事情もあってなかなか普及していないが、将来性がないわけではない。
この読み手を真剣に育成しているところはすくない。
私は真剣に育成している。
そのためのノウハウも、どこよりも豊富に蓄積しているつもりだ。
そして頻繁ではないが、ユニークなコンテンツ制作の話が持ちこまれる。

現在はみっつのあらたなオーディオブックコンテンツの企画が、なぜかほぼ同時に持ちこまれ、進行中だ。
実現するとおもしいと思う。

2級ボイスセラピスト講座が終わったあと、菜穂子さんがコーヒーをごちそうしてくれるという。
聞けば、わざわざコーヒーメーカーを自宅から教室まで運んできてくれたとのこと。
そしてそのコーヒーメーカーは私も初めて見るかなり斬新なもので、普段はあまり使わないとのこと。
実際いただいてみたら、とてもおいしかった。

菜穂子さんは、私がこのところいろいろあって、Facebookで「コーヒーでも飲んでゆっくりしたい」と書いていたのを見て、わざわざ準備してくれたらしい。
ほんとうにうれしく、ありがたい。
今後、銀座教室に使わせてもらっている西欧ギャラリーは、本来のギャラリーとしてメインに使っていきたいということだが、あいているときがあればもちろん音読療法の大切な学びの機会の場として、不定期かもしれないが使わせてもらいたいと思っている。

秋の朝、銀座でカレーうどん、2級ボイスセラピスト講座

銀座2級ボイスセラピスト講座、なう。

ここ数日、急に朝晩の気温がさがり、布団と親しくなった。
今朝も寒いくらいで、室温はちょうど20度だった。
窓をあけると、私の仕事テーブルから鉢植えのグリーン越しにちょうど秋の朝の空が見えて、とても気持ちいい。

羽根木の家に移動する途中の広い空も、秋の雲と青空が広がっていた。

今日からあるオーディオブックコンテンツの音楽制作をはじめることにした。
とりあえず10点制作するのだが、それらに短いオリジナル音楽をつける。
この作業がかなり時間を取られる。
簡単なものとはいえ、クオリティは確保したいので、1曲しあげるのにだいたい丸一日はかかる。
この時間をどう確保するかが、当面の大きな問題だ。

昼前に羽根木を出て銀座に向かう。
銀座教室のオベレーターの菜穂子さんご夫婦といっしょに、〈和院 おかずや〉という店で昼食。
なかなか感じのいい、銀座なのにきさくな感じの店。
カレーうどんをいただいた。

午後2時から銀座教室で2級ボイスセラピスト講座の今期最終日。
これまでの復習をしながら、実際に呼吸と音読のワークをやってもらう。
共感的コミュニケーションについても確認しながら。

夜はボイスセラピスト講座の無料説明会を開催。

音読日めくり9月26日:牧野信一「心象風景」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、牧野信一「心象風景」です。

今日のスケッチは塀の上の青い目の子猫です。
もともとの色に空の色をさらに映して真っ青になっています。

2012年9月25日火曜日

自分が大切にされていると感じるとき

今日は朝ゼミの参加者が少なくて休講になった。
しかしそれとは別に羽根木の家で仕事をしかけていたら、まりもちゃんがひょっこりやってきてびっくり。
ひさしぶりに元気な顔を見れてうれしかった。
まりもちゃんは、私が書いた昨日のブログを読んで、心配になって来てくれたのだという。
それもまたありがたく、うれしい。
たくさん共感的に話を聞いてもらえて、ずいぶん気持ちが楽になった。

お昼ご飯を一緒に食べようということになり、ひさしぶりにお好み焼きを作った。
庭には去年と同じくヒガンバナが咲いた。

昼ゼミに唐ちゃんが来てくれたのも、私のことを気遣ってくれてのことらしい。
次の予定があるのに、わざわざ羽根木まで足をのばしてくれて、トイレ掃除までやっていってくれた。
ありがたいなあ。
昼ゼミでは、イントネーションの癖を取る練習について、幸代ちゃん・みぞれちゃんといっしょに検討してみた。
けっこう有効な方法ではないかと思う。

夜は音読療法マスターのミーティングだったが、ピリカさんも彩子さんも共感的に私の話を聞いてくれて、とても落ち着けた。
私のニーズを確認して、これからどうしていけばいいのか、少しずつ整理ができてきた。
また、音読療法で音読エチュードをもっと積極的に使って、呼吸法や共感的コミュニケーションとのすりあわせをうまく作っていけばいいのではないか、というヒントをピリカさんからもらった。

昨日、落ちこむことがあったけれど、今日はみんなから共感をもらい、自分のニーズについても少しずつ整理できつつある。
だれかから大切にされていると感じるのは、とても幸せなことだ。
明日からまたがんばろう。

音読日めくり9月25日:堀辰雄「エトランジェ」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、エドガー・アラン・ポー「アッシャー家の崩壊」(佐々木直次郎・訳)です。

今日のスケッチは葛の葉っぱと花です。
ちょっと実験的に、ざっくり描いて、色彩も写実的ではないものにしてみました。

2012年9月24日月曜日

オーディオブックリーダー、さとこ収録、受験生

午前10時からオーディオブックリーダー養成講座だったが、申しこみがありながらなんの連絡もなく来ない人、1名。
まあ、いつものことではある。
その分、といっては変だが、ゼミ生が何人か意欲を持って来てくれた。
スタジオにはいってもらって、実際の収録をおこない、こまかい問題点の確認とその対処法について検討する。

午後、「音読日めくり」のスケッチを描く。
夏の花である葛を描いたが、なんだか色彩感覚もバランス感覚もおかしくなっている。
落ち着かない気分がまさに反映されているようだ。

そのあと、非常に気分が落ちこむ事実が判明して、なにもかもやる気がなくなってしまった。
毎日つづけてきた音読日めくりも、とにかく明日の分は描いたあとだったが、明後日以降の分をつづけられるのだろうか。
いろいろな人に約束していることがきちんと果たせるのかどうか、まったく自信がなくなった。
自分の能力を超えたことを無理にやりつづけてきたツケがここに来て回ってきたのかもしれない。

岩崎さとこが来て、ちょっとしたオーディオブックの仕事のサンプル収録。
これとて仕事になるかどうかは不確実なのだが、さとこはちゃんと読みこんできてくれていた。
収録しながら、さすがだと思うクオリティの高さにわくわくさせられ、この仕事がつづくといいのにと思ったが、不確実要素が多い。

夕方から降り出したゲリラ豪雨のなか、芸大受験についてアドバイスをしてほしいという受験生とそのお母さんがいらっしゃる。
いろいろ話を聞かせてもらったが、なかなか興味深い。
受験生の男子はさまざまなことで迷っているようだが、実はしっかりとニーズが自分のなかにあって、それを確認しさえすれば突き進めるのだろうと思った。

朗読お茶会のテキストをまだ書いてなかった。
バラさんの「木を植えた人」300回記念公演のためのオリジナルテキスト「朗読者」もまだ書いてない。
横浜ホッチポッチ・ミュージックフェスティバルのシナリオもまだ書いてない。

いつもiPhoneでたくさん写真を撮るのだが、今日は朝ご飯のときのこの写真一枚しか撮っていなかった。

音読日めくり9月24日:エドガー・アラン・ポー「アッシャー家の崩壊」(佐々木直次郎・訳)

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、エドガー・アラン・ポー「アッシャー家の崩壊」(佐々木直次郎・訳)です。

今日のテキストは壁にはう蔓草のなかからこちらをうかがう黒猫です。
最近、黒猫が続いていますが、シリーズというわけではありません。

2012年9月23日日曜日

2級ボイスセラピスト講座、ケンちゃんの渡欧報告会

寒いくらいに気温がさがって、いきなり秋になった。
今日の気温は20度に行かないくらい。
半袖を着ていたら肌寒いほど。
羽根木の家の庭に彼岸花のつぼみがにょっきりと伸びているのを発見。
ゴーヤはあと7、8個収穫できそう。

午前中から2級ボイスセラピスト講座。
概説、呼吸法、発声・音読、共感的コミュニケーションと、午後5時までみっちりと半日の講座。

ひさしぶりに佐坂くんが来る。
就職がほぼ決まりそうだという。

夜はケンちゃんとNVCの仲間が来て、ケンちゃんや春野さん、重子さん、ホルヘの、渡欧報告会。
その前にケンちゃんがひとり台所にこもって、生春巻を制作する。
その生春巻も、みんなが持ち寄ってくれた食べ物や飲み物も大変おいしくて、幸せな時間。
写真をまじえた渡欧報告も興味深かった。

宴たけなわだが、私は明日のオーディオブックリーダー講座が10時からあるので、お先に失礼して帰宅。
明日の日めくりの準備など。

音読日めくり9月23日:北條民雄「すみれ」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、北條民雄「すみれ」です。

今日のスケッチは防波堤の上からなにかを見ている兄弟猫です。
目に空の色が映っています。

2012年9月22日土曜日

路上詩人、沸騰する昼ゼミ、出版計画と深化するテキスト表現ゼミ

昼にふなっちが来て、羽根木の家の前で路上詩人の練習をやるというので、付き合う。
釣り用の折り畳み椅子をふたつ置いて、お客の悩みやエピソードを聞き、その人にふさわしい文言を即興的に紙に書いてプレゼントする、というもの。
一般客はまったく釣れなかったが、出入りするゼミ生やら関係者が客になって、練習に付き合った。

なかなかおもしろかった。
ふなっちが無責任に適当な感じで書く文言が、意外にその人にぴったりだったり、意表をついたりと、さまざまなパターンで楽しい。


午後3時から昼ゼミ。
てんトコロと玻瑠あつこによる「袈裟と盛遠」は、来月24日の朗読お茶会のための稽古。
非常におもしろく、クオリティが高い。

唐ちゃんによる紙芝居朗読。
いやいや、楽しいのなんのって。
まさにコミュニケーション。

佐藤くんは「動きながら読んでみたい」といったもんだから、すわとばかり、参加者がだれにも指示されないのに勝手に障害物になったり、進行方向に座布団をならべたりと、そのまんまライブパフォーマンスにできるようなおもしろいものができた。
これは少し整理して、年末の公演に正式な演目として採用したいと思った。

美子さんはスローモーション朗読。
スローモーションにも2種類あることを伝えて、練習してもらうことにした。


午後6時から夜ゼミ、テキスト表現ゼミ。
あい子さんの個人短編集を出すことについての相談と、それを含む次世代作家養成塾の方向性についての話をする。

月海ちゃんの作品は、オチがついてしまっていることがどうなのか、という議論。
佐藤くんの私小説のような作品を、今後どうやってクオリティをあげていくかという話。
きゃたおかさんの作品は夢オチについての議論。
ふなっちの作品は、月海風といっているのに、なにを書いてもふなっち風になってしまうことについて、それは大事にしてほしいという話。
奥田くんはなんだか新境地をひらいた作品で、丁寧にその感じを扱ってもらいたいというリクエスト。
ほかに幸代ちゃんの作品も、今日は不参加だったが、おもしろかった。

以上、非常にざっくりと、雑に、今日のテキスト表現ゼミの内容について。
実際には自分なりにひとつひとつの作品を丁寧に大切に扱ったつもりだし、これからもそうしていきたいと思っている。

終わってから、彩子さんが差し入れてくれたシャンパンをいただく。
おいしかった。
明日があるので、一足お先に失礼して、帰宅。

大切な日々

さきほどスケジュールを整理していて、この先一か月、なにも予定がはいっていない日がただの一日もないことに気づいた。
10月26日まですべての日になにかしら予定がはいっている。
油断していた。

なにも予定がない日を丸一日作る。
なにも予定がない日々を何日か作る、あるいは丸一週間、できれば丸一か月。
可能なら数か月。

数か月の休暇があれば長編小説を一本書ける。
書きたいものは山ほどある。
一か月の休暇があれば音楽アルバムを一枚作れる。
一週間の休暇があれば短編小説を一本書ける。
丸一日の休暇があれば詩を一本書ける。

まあしかし、ないものねだりをしていてもしかたがない。
日々の予定をやりくりして、創作の時間をなんとか作りだす。
そのためには、自分の日常の用事をきちんと落ち着いてこなしていることが、私にとってはとても重要なこととなる。

掃除、洗濯、料理、鉢植えの世話、泳ぐこと、眠ること、そういったことだ。

カスピ海ヨーグルトの種をつないで、ヨーグルトを作りつづけている。
かいわれ大根をはじめとするスプラウトを数種類、台所で育てている。
朝ご飯は玄米を炊いて、みそ汁を作る。

こういう生活に、家族はともかく、他人が介入してくるととても苦しくなる。
自分で自分のことをきちんとする生活が乱れてくると、創作などまったくできなくなる。
演奏にも影響が出る。

年齢を重ねるとともに、毎日のなんでもない生活の時間がとても大切になっていく。

音読日めくり9月22日:逸見《へんみ》猶吉「無題」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、逸見《へんみ》猶吉「無題」です。

今日のスケッチは木立のなかからこちらを見つめる猫です。
野良猫というより、野生の猫といったほうがいいような、精悍な風情です。

2012年9月21日金曜日

夏野菜最後の冷製スパゲティ

今年の夏も終わった。
なごりを惜しむべく、このレシピを紹介したい。
といっても、すでに紹介した「野菜をたくさん食べられる冷たいサラダスパゲティ」のバリエーションだけど。

【材料】1人分
・スパゲティ(細めのもの)……80グラム
・ゴーヤ……半分
・キュウリ……半分
・ナス……1個
・オクラ……1本
・玉子……1個
・オリーブ油、マヨネーズ、塩、コショウ

ナスはオーブントースターや魚焼きグリルなどでこんがり焼いて、水につけてさましてから皮をむき、適当な大きさに切っておく(1センチ大くらい)。
玉子は固ゆでにして、マッシャーでつぶすか、包丁でざく切りにする。
それらをボウルか大きめの器に入れる。

ゴーヤとキュウリは、まず縦にスライスしてから、小口から1mmほどの薄さに刻む。
オクラはみじん切りにする(粘りを出すため)。
全部ボウルに加える。
これらにオリーブ油(大さじ1)とマヨネーズをひとまわしかけ入れ、塩とコショウで味を整えてよく混ぜあわせておく(オクラの粘りが出るように)。

麺を表示の時間通りにゆであげたら、水で洗って、冷水でひきしめる。
皿に麺を盛り、その上からボウルの具を乗っける。
ライムかレモンを添えて、食べるときに絞りかけると、さらにさっぱり感が出る。
お客さんに出すときは、スイートバジルの葉っぱを一枚乗っければ完璧。

セルフチェックという大事な時間

現代朗読協会のゼミや講座、ワークショップでは、始まりの一番最初に「セルフチェック」もしくは「チェックイン」と呼んでいる時間をかならず持つようにしている。
円座になった参加者にちょっと静かにしてもらい、「いまここ」の自分の状態をチェックしてもらう。
目を閉じてもいいし、閉じなくてもいい。
自分の身体の状態、呼吸、気持ち、聞こえてくる物音や感触、そういったものに意識を向ける。

私自身、こういうことは昔から苦手で、なにか気恥ずかしさを覚えるようなところがあったのだが、それはたぶん「男が自分のことをあれこれかんがえたり大事にするなんてナルシスティックでかっこわるい」というような、どこかで刷りこまれたり思いこんだりしていたことが邪魔をしていたのだろうと思う。
その思いこみを捨て、きちんと「いまここ」の自分に目を向けるようになると、いろいろなことが変わってくる。

30秒とか1分とかいうみじかい時間だが、そうやって自分をチェックしたあとは、ひとりずつそれを言葉にしてもらって、ほかの参加者と自分の状態や感じていることを共有してもらう。
そのことでその場の安心感や正直さが生まれ、そのあとのワークもうまくいきやすくなる。

一番最初にやるので、なにか事情があって遅れてしまった人は、この時間を共有することができない。
そのことで大きな支障が出ることはないにせよ、この時間を共有できていないことについては残念な気持ちになる。
つまり、私はこの時間をゼミや講座において、かなり大切な時間だと感じているのだ。
だから、参加する人はできるだけこの時間に参加できるように、遅刻しないように来てほしいな、という希望が私にはある。

音読日めくり9月21日:オードウェイ「旅愁」(犬童球渓《いんどうきゅうけい》・訳)

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、オードウェイ「旅愁」(犬童球渓《いんどうきゅうけい》・訳)です。

今日のスケッチは防波堤の向こうから顔をのぞかせる黒猫です。
子猫でしょう。
遠景には海が見えています。

2012年9月20日木曜日

羽根木音楽塾、アイキッチン5周年、朝昼夜ゼミ

昨日、ブログに「即興演奏法」のことを書いたら、さっそく即興演奏レッスンの申し込みが来た。
今日は朗読ゼミの日だったのだが、それを読んでいるゼミ生が意外に多くて、何人も習いたいといってくれている。
その結果、「羽根木音楽塾」というものを開講することにした。
学校では習えない音楽の仕組みについて解説しつつ、みんなが即興演奏を楽しめたり、知っている曲を個性的にアレンジして演奏できるようにすることが目的。

ボトルアクアリウムのガラスの内側に、なにか点々とへばりついているものがある。
見たところなにかの卵のようなんだけど、ボトルのなかにいるのはいまはエビが一匹だけ。
観察をつづけよう。

10時半から朝ゼミ。
朗読お茶会の稽古。
みんなで読む漱石の「草枕」や、菜穂子さんが読む私の作品「私のなかを蝶が飛ぶ」など、聞かせてもらう。
フジサワさんががんばっている「お母さんのための音読カフェ」のための助成金申請内容について、みんなで知恵を出し合う。

昼は東松原のカレー屋〈アイキッチン〉へ。
5周年記念とのことで、全品25パーセントオフ。
いつもは食べないランク上のメニューDランチセットを頼んでみた。

さとこが来て、背中をマッサージしてくれる。
あちこちがゴリゴリと披露がたまっているみたいで、悲鳴をあげるくらい痛い。
が、さとこの気持ちがありがたい。
ずいぶん楽になった。

午後3時から昼ゼミ。
10月3日の三鷹〈Sonido〉ライブの作品や、それぞれが持ち寄った朗読作品の稽古。
終わってから、ピリカさんの音読療法協会関連のメーリングリストの、混乱していた設定を手伝う。

夜ゼミの前にいつものように佐藤くんが早めに来て、ピアノの稽古。
放っておいてもどんどん自分で練習して上達していくのでおもしろい。
そういえば、佐藤くんがピアノを練習している理由の「介護予防アーティスト講座」に、みぞれちゃんもスタッフとして加わることになった。

午後7時から夜ゼミ。
佐藤くんが芥川の「桃太郎」を読んだ。
「桃太郎」つながりで、野々宮に私の「洗濯女」を読んでもらった。
てんちゃんは魯迅の作品を読み、たるとさんからはライブの相談があった。

私のやりたいこと、いま大切にしていること

毎日、ブログのコメントや、Facebook、ツイッター、Google+のリプライ、メールなど、私宛に多くのメッセージをいただく。
ちゃんと数えたことはないが、メールの数だけでも毎日処理しているのは200通か、それ以上ある。
そのすべてに返信が必要なわけではないが、数十通は返信を書かなければならない。

私という時間パラメーターを抱えたリソースは他の人とひとしく有限であり、現時点で外部から流入してくるコンタクトすべてに対処することは物理的に不可能である。
外と対応するだけでなく、私の内部的にもやりたいことがたくさんあるしね。

なにをいいたいかというと、いただくコメントやメッセージすべてにリプライすることはできないが、私のリソースの余裕分を使って可能なかぎり読んでいますよ、ということです。
なので私から反応がないといってお怒りになることは、どうぞみなさん、ご容赦いただきたい。
寛大な精神で見守っていただけることが、私にとってはもっとも心安らかなことだ。

時々整理して書きとめておかないと沈没しそうになってしまうので書くのだが、私がいま一番大切にしていて、つまり一番やりたいこと。
まず、げろきょこと現代朗読協会のこと。
げろきょメンバーとのつながりは私にとってもっとも大切なことのひとつで、なぜなら私の一番やりたいことの多くがここにつながっているからだ。

私の音楽は、いま、即興演奏が中心にあって、ソロプレイもあるが、共演者とのコミュニケーションで展開していくことがより重要だ。
音楽演奏家とも共演するが、それよりおもしろいと感じているのが朗読者を筆頭とする非音楽表現者との共演だ。

また私は小説や詩を書く人間でもあるが、それらは文字としていったん完結すると同時に、そこが出発点となって音声表現に立ちあげていくおもしろさも持っている。
つまり朗読表現。
私がものを書くとき、(こういうブログは別として)だれかに朗読してもらうことを想定していることが多い。

そして演出という立場でのげろきょメンバーとの関わり。
私の演出は自分のイメージを押しつけて「こうやって」と指示するのではなく、「あなたはどうやりたいの?」「あなたのなかにはどんな可能性が眠っているの?」という対話で進行する。
この手法を私は大切にしていて、それ以外の演出方法を用いるつもりはない。
共感的コミュニケーションで運営されているげろきょの場は、私にとって重要な表現の場となっている。


現代朗読の活動、とくに社会貢献活動から生まれたもののひとつに音読療法がある。
これはまだ生まれたばかりといっていいくらいだが、着実に広がりを見せつつある。
音読療法協会とボイスセラピストが育っていって、活躍の場を広げて多くの人に役立つのは、私の大切な望みである。

といっても、げろきょにとしても音読療法協会にしても、私は組織運営そのものをしたいわけではない。
もちろん組織がうまく運営され、維持したり、関わる人たちに必要な経費を支払ったりしていけるようになることは重要だが、その仕事自体は私の本質ではないと思っている。

組織運営については共感的コミュニケーションという方法に任せているので、なんの心配もしていない。
私はむしろ、現代朗読や音読療法の中心にある理念や方法について常に深くかんがえ、チェックし、必要なら改訂することが、自分の仕事の本質だと思っている。
つまり、エチュードを作ったり、ハンドブックを作ったり、教科書を書いたり、といったことだ。

このことに全力で集中したいのだが、冒頭に書いたようなわけで、なかなかこれだけに時間をさけるものではない。
これらのことから派生した仕事として、音楽制作や、人から頼まれる書き物仕事、オーディオブックの制作といったものもある。
毎日書きつづけている「音読日めくり」も大切なことのひとつだ。
また、自分自身の生活としてはささやかなグリーンを置いた自分の部屋でひとりですごす時間も大切だし、料理を作ったり、田舎に帰省するのも大事な時間だ。

私に関わってくれる多くの人とできるかぎり質のいいつながりを持ちつつ、自分のやりたいことをきちんとやれる時間をせいいっぱい確保していくことが、いまの私の最大の課題だ。

即興演奏法の講座とレッスンをおこないます

音楽において即興演奏のニーズが高まってきているように感じる。
そして私がこれまでつちかってきて、現在おこなっている即興演奏は、音楽演奏のジャンルでもかなりめずらしく、やれる人がそうたくさんはいないことがわかってきた。


11月からスタートする「介護予防アーティスト講座」では、いよいよ正式に「即興演奏法」を教えることになった。
この講座は音楽療法、音読療法、運動指導法などを組み合わせ、音楽やダンサーなどの若手アーティストに技術習得をしてもらって、介護予防という仕事についてもらうための資格を付与するためのものだ。
職業創出という側面がある。
そのなかで、「即興演奏法」を教えることの意義は私にとって大きい。
これまで自分ひとりの内部技術としてやってきたものを、ある程度普遍化して人に伝え、だれにでもできるように体系化するわけだ。
できるだろうかという不安もあるが、やりたいという意欲のほうが強い。


かつて私は音楽レッスンをやっていて、生徒も取っていたのだが、このところそれを積極的にはやっていなかった。
かつて音楽レッスンをやっていたとき、豪徳寺の地下スタジオに活動拠点があって、アコースティックのグランドピアノをいつでも使える環境にあったのだが、現在はそこを手放し、楽器もデジタルピアノだけという環境に移ったことがある。
しかし、なぜかサイトの古いページに音楽教室の案内が残っていたらしく、最近、レッスンを受けたいという人から連絡があった。

最初はどうしようかちょっと迷ったのだが、すぐに介護予防アーティストのことが思い浮かんだ。
また、ゼミ生の佐藤くんがこの講座を受けてみたいということで、受講要件である課題曲4曲の「伴奏ができること」のためにピアノをちょっと教えはじめていた、ということもある。
レッスンを受けたいという人のニーズを訊いてみたところ、まさに即興演奏やアレンジを学びたいということだったので、私は受けることにした。
なぜなら、自分のなかでなにかを普遍化し体系化するには、人に教えることがもっとも近道だからだ。

そのことを私はこれまでさんざん経験してきている。
音楽もそうだが、朗読も音読療法もそのようにして私のなかで普遍化作業をおこない、整理して体系化を進めてきたものだ。
今回の即興演奏法もレッスン生を取ることで、というよりセッスン生といっしょに体系化をすすめ、だれにでも利用できるものにしたいと思っている。


そんなわけで、即興演奏を学びたいという人はもう少し受け付けるので、連絡くださいね。
ただし、即興演奏といっても、一般的にすぐに思いうかべるジャズの即興ではない。ジャズ理論はもちろん学んでいただくが、それは一部でしかない。クラシック、ポッブス、民族音楽、現代音楽、あらゆるジャンルの音楽について即興演奏の対象とするのが私の即興演奏法である。

音読日めくり9月20日:ロバアト・ブラウニング「魔法の笛」(楠山正雄・訳)

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、ロバアト・ブラウニング「魔法の笛」(楠山正雄・訳)です。

今日のスケッチは今日のスケッチは子猫の水彩画です。
目つき鋭くなにかを見つめています。

銀座教室、中野SweetRain、朗読と音楽のタイム感覚

5時、嵐の音で目がさめる。
二度寝して6時起床。

遅い朝食・早い昼食に夏野菜の冷製スパゲティを作って食べる。
これはなかなかおいしかった。近くレシピを公開しよう。

午後、銀座に行く。銀座教室で2級ボイスセラピスト講座の2回め。
前野さんが遊びに来ていたので、そのまま講座に拉致する。
今日はハミング発声、音読エチュード、そして共感的コミュニケーションのお勉強をみっちりと。

中野へ。
ケンタッキー・フライドチキンで軽く食べて、時間調整。
その間にBLOG記事「即興演奏法について」を書く。

7時半、中野〈Sweet Rain〉へ、板倉克之さんのライブを聴きに行く。
今日は最初から日野さんのベースが参加して、板倉さんのオリジナル曲でとてもジャズっぽい演奏だった。
途中からドラムスの押忍さんが参加して、やはりジャズっぽい展開に。

最終ステージでわがげろきょメンバーの照井数男と野々宮卯妙がそれぞれ朗読で参加。
ステージはガラッとフリージャズっぽくなる。
私は野々宮と「タイム感覚」の話をしていて、勘のいい彼女は私のいわんとしていたことのいくらかをすぐにつかんだ様子で、最終ステージはなかなかスリリングなものになった。

タイム感覚というのは、リズム感とは別のもので、一定のビートを刻める能力とは正反対にあるものといっていい。
言葉で説明するのはとても難しい。現場で感覚的に伝えていくしか、いまのところ方法がない。
伸びたり縮んだりするタイム感覚を共演者が共有できたとき、その演奏はとてもスウィングしてスリリングで心地よいものになる。
朗読者がこの感覚を獲得して音楽と共演できたとき、それはきっと音楽でも朗読でもない、しかし確実に音声表現であると同時に、スウィングとドライブ感のある表現になるはずだ。
この確信があるので、私は音楽だけにこだわるつもりはないし、朗読についての大きな可能性を信じているといえる。

今夜は私は演奏にはまったく参加しなかったが、なんとなくいい気分で帰路についた。
帰路、照井数男といろいろなことについてちょっと突っこんだ話ができたのもうれしかった。

2012年9月19日水曜日

音読日めくり9月19日:樋口一葉「にごりえ」

「音読日めくり」を更新しました。
今日の音読日めくりは、樋口一葉「にごりえ」です。

今日のスケッチは石畳の上を駆け抜ける黒ネコです。
石畳の模様と黒ネコの対比がおもしろいです。

2012年9月18日火曜日

ボイスセラピスト講座の無料説明会をおこないます

ボイスセラピスト講座の無料説明会をおこなうことになった。
ボイスセラピーの普及とボイスセラピストの育成をおこなっている音読療法協会は、組織されて一年そこそこの若い団体なので、まだほとんど世間には知られていない。
知名度がある音楽療法やアロマテラピーなどに比べたら、まったく無名の存在だ。
が、私たちは音読療法の有効性について確信を持っているし、さまざまな方面から支持を得てもいる。
ボイスセラピーの資格取得者のなかには現役のお医者さんもいらっしゃる。

有効性と真性さをさらに高めるために、日々研究と実践を重ねているところだが、ボイスセラピーの優れている面をより多くの人に知ってもらいたくて、無料説明会を開催することになった。
自分自身の声を使った、なにも道具の必要ない、いつでも必要なときに実践できるボイスセラピー。
これに興味のある方、またボイスセラピストの資格に興味のある方、より専門的な音読療法の原理や詳細について知りたい方は、まずこの無料説明会に参加してみることをおすすめする。

どなたも参加できます。
会場の定員があるので、まずはお申し込みを。
詳細はこちら

スケッチ作品引き取り、路上詩人、串揚げ

一昨日、種をまいて育てはじめたカイワレ大根が、すぐに昨日芽を出しはじめて、今日はもうグングン伸びはじめている。
もう少し伸びたら日にあてて、緑を濃くしてみよう。

車を借りて音倉までスケッチ展の作品の引き取りに行く。
蒸し暑かったが、ふなっちが手伝いに来てくれたので大助かり。
車はオリックス・カーシェアリング。まさに下駄感覚で借りられてこれも便利。

その後、下北沢にもどり、定食屋〈千草〉に行き、昼食。
カフェでコーヒー。
ふなっちはこんなに長い時間下北沢にいたのは初めてだといっていた。
彼は昨日思いついてやってみた「路上詩人ごっこ」に大乗り気で、今週末土曜日にまず羽根木の家の前で実行してみるといっている。どうやることやら。

代々木八幡の某社に行き、仕事の打ち合わせ。
時々雨がザッと降る天気、夕方になってますます蒸し暑くなってきたような。

夜は渋谷の串揚げ屋に行き、クーポンを利用して串揚げを楽しんだ。
しかし、たくさんは食べられない。少量のコースだったが、お腹いっぱいになってしまった。
夜はもうたくさん飲み食いできない身体になってしまった。それはそれでかまわないが。

明日は銀座教室で2級ボイスセラピスト講座の2回め。
夜は中野スウィートレインでの板倉克之ソロライブに遊びに行く予定。